
大阪「Echos Design & Letterpress」で学ぶ活版印刷とレターセット制作
こちらの体験は開催を終了しております。読み物としてお楽しみください。


体験の概要
大阪・堺筋本町に店を構える「Echos Design & Letterpress(エコースデザイン & レタープレス)」。約50年前に建てられたレンガタイル作りのレトロな建物を一部を改装して作られた、活版印刷のワークスペースです。本体験は、特別に厳選したこだわりの素材を用いて活版印刷でオリジナルレターセットを制作するOtonami限定プラン。活版印刷の凹みや風合いを出すため、福井県越前市の老舗和紙工場「長田製紙所」に特注した手漉きの耳付き和紙(6,000〜7,000円相当)を使用します。和紙のぬくもりある質感と活版印刷ならではの独特の風合いにどこか懐かしさを感じる、自分だけの作品づくりを楽しみましょう。
体験の特徴
・活版印刷を体験できるワークスペースにて、Otonami限定の素材を使用したオリジナルレターセットを制作。
・なかなか触れる機会のない希少な印刷機器を使い、実演と見学を交えながら活版印刷について深く学ぶことができます。
・活版印刷に使う活字を事前にお好きな文字でオーダーできるオプション(有料)も用意。
11,500円〜(名/税込)
1〜2名
約120分
詳しい内容
老舗ステーショナリーメーカーで本格的な活版印刷を体験
大阪・堺筋本町は、繊維や衣料品の卸問屋が集まり、ノスタルジックな街並みが残るエリア。築数十年を超えるビルに、おしゃれなカフェや雑貨店、ギャラリーなどが軒を並べ、隠れ家のような雰囲気があります。その一角に佇むレトロな建物に店を構えるのが、本体験の舞台となる「Echos Design & Letterpress」です。ステーショナリー製品のメーカーであり、活版印刷を中心に印刷のワークショップも開催。誰もが気軽に印刷に親しめるスペースとして注目を集めています。
Echos Design & Letterpressを手がけるのは、1947(昭和22)年創業の老舗ステーショナリーメーカー「真創」。以前は本社として使われていた建物をリノベーションし、2017年に事業のひとつとしてこの場所をオープンしました。創業者の孫であり、このワークスペースを主宰する沖那菜子氏は、「祖父の思いが詰まったこの場所を活かして、ものづくりの場として続けていけたら」と、開店に至った思いを語ります。
現在は、グリーティングカードやレターセットなどのステーショナリーを中心に制作・販売。ワークスペースにはウエディングの招待状や年賀状といった特別な日のカードを作成しに訪れる方も多いそう。どちらにも共通するのが、メッセージ性のあるアイテムが揃うこと。「最近では手紙やメッセージカードを書くことが少なくなっていますが、やはり手書きは書いた人の思いが伝わる特別なもの。手紙やメッセージカードに触れる機会を提供することで、その魅力を伝えていきたいですね」と沖氏は話します。
希少な印刷機器が揃うアトリエで活版印刷の歴史を学ぶ
本体験は、活版印刷の歴史を学ぶ座学からスタート。世界の印刷の変遷を知ることで、一つひとつの印刷工程への理解も深まります。Echos Design & Letterpressでは、活版印刷やシルクスクリーン、箔押しなど様々な印刷技法を体験できますが、なかでも専門とするのが活版印刷です。活版印刷は、金属や樹脂、木などの素材で作られた活字や版にインキを付け、圧力をかけながら紙に転写する昔ながらの印刷方法。圧力やインキの付き具合、紙質などによって異なる表情が生まれ、世界にひとつだけの作品を作り上げることができます。
店内には、卓上活版印刷機「手キン」や活版印刷校正機「Vandercook」など珍しい印刷機器がずらりと並びます。これらはすべて、沖氏がEchos Design & Letterpressをオープンさせるにあたって集めたもの。数十年以上前の機械をメンテナンスし、足りないパーツは金物店にオーダーするなどして、今なお現役で稼働させています。歴史ある印刷機器を前に、体験への期待感が高まります。
想いを込めて、誰かに送りたくなるレターセット作り
制作するレターセットは、Otonami限定のオリジナル仕様。沖氏が考案したデザインと厳選した素材を用意し、こだわりの作品をつくることができます。素材は、約1500年という長い歴史を持つ福井県越前市の越前和紙(1回の体験につき便箋10枚・封筒3枚、6,000〜7,000円相当)。本来、和紙便箋は薄いものが多いところ、本体験のために老舗和紙工場・長田製紙所へ特別にオーダーし、活版印刷の風合いが活きる厚みの和紙を1枚1枚漉いてもらっています。伝統的な手漉きにこだわって和紙づくりを行いながら、現代の暮らしに寄り添うアイテムの開発も積極的に手がける同社。手にした時の和紙の質の高さ、手漉きならではのあたたかみのある感触を堪能しましょう。
デザインは、カラーを2色(定番のブルーまたは季節のカラー)のどちらか、フチの柄の有無も選ぶことができます。どのように使うのか、誰にメッセージを送るのか……。あれこれ思いを巡らせながら、用途に合わせて組み合わせを考えてみましょう。
まずは校正機を使って、フチの柄を印刷します。使用する真鍮でできた版も、沖氏が描いたオリジナルの柄。生命力を感じさせるボタニカル柄は、どんなシーンでも使えるデザインです。透明なインキで印刷されていますが、しっかりと凹凸ができているのがわかります。
活版印刷では、デザインや紙によってインキの量や圧の強さを調整します。少しの歪みによってうまく印刷できないことがあるため、細やかな事前準備が大切。初心者には難しい部分はスタッフにおまかせできるのでご安心を。自分の手でレターセットを刷りあげていく、活版印刷ならではの感動と喜びを体感しましょう。
デジタルでは味わえない、活字ならではの風合いを楽しむ
便箋の下部には、名前や「Thank You」のようなメッセージをアルファベットで印刷できます。鉛でできた「活字」と呼ばれる文字を一文字ずつ拾い、チェースという枠に鏡文字の状態でセット。周囲を木製の道具で埋め、ずれないように印刷機にはめ込みます。
文字を印刷する工程では、卓上活版印刷機「手キン」を使用。レバーを上げ下げして円盤にインキを伸ばしていきます。操作にはそれほど力が要らないため、簡単に機械を動かすことができます。位置やインキの付き具合を調整し、レバーを下ろすと、版と紙が重なり文字がきれいに印刷されます。圧によって変わる凹みや色の濃さなど、デジタル印刷では表現できない個性を楽しみましょう。
便利な時代だからこそ新鮮な、古き良き活版印刷の魅力
本プランでは、事前にお好きな文字で活字をオーダーし、持ち帰ることができるオプション(有料)も用意しています。活字は何度でも繰り返し使えるので、活版印刷でペーパーアイテムを作りたいと思ったら再びここを訪れるのも素敵です。
一つひとつ丁寧に、思いを込めて刷り上げる活版印刷。一枚ごとにそれぞれ違った風合いが生まれ、ふたつとして同じものを作ることはできません。「個体差によって“味”が出るのも活版印刷ならでは。その表情を楽しんでほしいです」と沖氏。SNSやメールで簡単に他人とつながることができる時代ですが、自らの手で印刷したレターセットにメッセージをのせれば、想いがより伝わりそう。受け取る相手の笑顔を思い浮かべながら、ぬくもりあるレターセットを印刷してみてはいかがでしょうか。
提供 Echos Design & Letterpress

提供
Echos Design & Letterpress
大阪の老舗ステーショナリーメーカーが手がける、様々な印刷を体験できるワークスペース。創業者の孫であり主宰を務める沖那菜子氏がクラウドファンディングを募って立ち上げた。誰もが気軽に印刷に触れられるものづくりの場を目指し、活版印刷を中心に、箔押しなど様々な印刷技法を自由に体験できる。店舗では、沖氏がデザインしたグリーティングカードやレターセットなどペーパーアイテムの販売も行っている。
お客様の声
活版印刷に興味はあったものの知識はなく、印刷機器を見てもどのように使うかわからなかったのですが、スタッフの丁寧なサポートがあり安心して印刷を楽しめました。実際に手を動かして印刷する作業は大変楽しく、達成感もあります。上手に印刷できると誰かと共有したい気持ちに。素敵なレターセットができ、どのように使おうかワクワクしています。
大阪府 30代 女性
以前から活版印刷に大変興味があり、ワクワクしながら体験しました。申し分なく満足です。
京都府 70代以上 女性
活版印刷に魅力を感じていた意味が体験する事により分かりました。とても人の心のこもった作品なのだと理解できる、意義深い体験でした。
愛知県 40代 女性
開催場所
Echos Design & Letterpress
〒541-0059 大阪市中央区博労町1-2-17 briq SHINSO BLDG 1F
・Osaka Metro 堺筋本町駅から徒歩約6分