神楽坂「HASABON」日本のお茶とうつわの魅力を知る茶道体験とフレンチランチ −おみやげ付き−

“日本の良きもの”を体感してもらう場所

古き良き風情漂う東京・神楽坂。メイン通りである神楽坂通りからは多くの路地が続き、穏やかな街歩きを楽しむことができます。本体験の舞台は、裏路地のさらにその奥に歩みを進めたところにひっそりと佇む古民家「HASABON」です。HASABONは、和と洋、伝統と現代を五感で味わえる場と機会を提案している複合空間。茶寮、フレンチレストラン、日本のうつわを紹介するギャラリーと、日本茶をひとつのテーマにして“日本の良きもの”を伝えています。

木の引き戸を開けて店の中へと入ると、そこには古い柱や梁が活かされた2層吹き抜けの明るい和モダンな空間があらわれます。外観とのギャップ、洗練されつつもどこか心落ち着く空気に、日本ならではの「引き算の美学」を感じます。

HASABONという店名は、禅語の「破沙盆（はさぼん）」に由来するのだそう。割れて使いものにならないすり鉢のことを指し、転じて、円熟した境地という意味があります。オーナーの宮下幸子氏は、この店のコンセプトや店名に込めた想いについてこう語ります。「日本には、なくしてしまうにはあまりにも惜しい、でも、敷居の高さを感じずにはいられない伝統文化がたくさんあります。そうした“日本の良きもの”に気楽に触れ、エッセンスを味わえる場を、和と洋、伝統と現代のハイブリッドで、自由な感覚で提供しています」。

茶の湯の世界を五感で味わう

本プランは茶道体験からスタート。茶師の佐々木香織氏をはじめ、裏千家助教授や大日本茶道学会教授の資格を持つ講師が案内役を務めます。まずは、茶道の基本を紹介する映像を視聴。その後、畳の間に上がり、講師のお点前を拝見しながらお茶のいただき方を学びます。正座が苦手な方は足を崩したり、椅子に座ったりしても構わないとのこと。「お稽古ではないので、気楽に楽しんでほしい」と宮下氏。

茶道の楽しみのひとつであり、私たちの緊張を解きほぐしてくれるのがお菓子。本体験で味わえるのは、HASABONオリジナルの大福「モチボン」。求肥にフルーツが練り込まれていたり、餡にナッツやチーズが使われていたりと、四季折々、シェフの感性で和洋折衷の色々な味わいが生まれているユニークな和菓子です。体験当日にどんな味わいと出会えるか、楽しみにしていてください。

1杯のお茶を丁寧に点てる贅沢な時間を堪能

続いては、お茶を点てる側である亭主役を体験。色や形もさまざまな抹茶碗から好きなものを選び、講師の手ほどきを受けながら、お点前の一連の流れをなぞります。シンプルな動きの中に、奥深い意味が宿る茶道の所作。実際に手や体を動かすことで、より深く理解できるはずです。たった1杯のお茶を、時間をかけて、心を込めて丁寧に点てる贅沢なひととき。存分にお楽しみください。

陶芸品のギャラリーとしての顔も持つHASABON。茶道具の水差しや、花器、日常使いできそうな皿や茶碗など、宮下氏の見立てで集められた日本全国の現代陶芸家の作品が店内の随所に並んでいます。体験の合間に、じっくり鑑賞してみてください。

和を感じるフレンチベースのシェフランチに舌鼓

お待ちかねのランチは、お茶と旬の食材をテーマにしたフレンチベースのミニコース。Otonami限定特典として、日本酒やワインなどからお好きなドリンクを1杯選べます。さらにオプション（別料金）で、料理とドリンクのペアリングを楽しむことも可能。ナチュラルワインや日本酒など、その日の料理にマッチするお酒をこだわりの品揃えの中からセレクトされる「アルコールペアリング」のほか、ティーソムリエが1杯ずつ最適な温度で丁寧に淹れる日本茶や、高品質なオーガニックボトルドティーなど、料理とお茶のおいしい組み合わせを提案してくれる「ティーペアリング」もおすすめです。

スープ、サラダ、パン、メインのお料理と、デザート仕立てのラテでお届けするOtonami限定シェフランチ（メニューは季節によって変わります）。料理を手がけるシェフ・小坂考弘氏は、本場フランスでキャリアを積んだフレンチの料理人であり、日本料理店での経験も持つ人物。「意外性のある組み合わせで、お客様に発見や驚きを与えたい」という想いを、フレンチの技法と和の食材を融合させた季節感あふれる料理にのせ、日本各地の作家から直接買い付けたこだわりの器の上で巧みに表現しています。味わいはもちろんのこと、見た目の美しさ、食材の取り合わせの面白さにシェフの手腕が光ります。

気軽に味わえる非日常感を、慌ただしい日々の小休止に

体験の終わりには、もうひとつのOtonami限定特典、京都・宇治の丸久小山園の抹茶をフリーズドライにした高級抹茶スティック「MATCHA nana89」と、焼き菓子のおみやげをご用意。水にもさっと溶けるので、氷を入れた冷抹茶でも楽しめます。体験で感じた茶の湯の世界観を思い浮かべながら、ご自宅でももう一度、心穏やかなひとときをお過ごしください。

慌ただしい日常の小休止にぴったりの本プラン。1人で訪れても誰かと一緒でも、それぞれに違った、心地よい非日常感を得られるでしょう。人生をより豊かに、生涯楽しみ続けられる“日本の良きもの”との出会いがあるかもしれません。ぜひ、気軽に足を運んでみてください。