西陣織製造「服部織物」で触れる名匠の技＆230余年の歴史 −和装アドバイス付き−

200有余年、老舗の西陣織物店

1788年、忍者の里として知られる滋賀県・塩野村に誕生し、京都に拠点を移した服部織物。創業以来、帯作りに特に情熱を注ぎ、老舗の織物店として京都商工会議所より顕彰されるなど数々の栄誉を受けてきました。

近年は、和の装いをより様々な場面で楽しめるようにと、着物のコーディネート教室や講演なども行います。本体験では、通常は見ることができない工房で西陣織物の製作風景をご覧いただき、着物コンシェルジュによる着物や小物のご説明と、コーディネートのアドバイスで、ご自身に合った着物や小物の選び方を身につけることができます。

西陣織物工房で職人の帯作りを見学

京都・烏丸御池に位置する室町店にお集まりいただき、西陣織物工房のある本店に移動します。まずは、職人が作業をする織物工房を見学します。

多色の糸が織り込まれ、職人が手がける意匠が美しい西陣織は、手に取る多くの人を魅了します。工房内には帯を彩る豊富な糸がずらりと並び、思わず目を奪われます。

西陣織では、織幅の間に平均3千8百本の糸が織り込まれますが、服部織物ではより細い6千本の糸を織り込み、薄くて丈夫な生地を制作しています。高い技術力を誇る西陣織の技術や現場を解説付きで間近に見学することができます。

百貨店や小売店に並ぶ西陣織物が、実際にどのような過程を経て作られているのか、普段見られる機会は滅多にありません。精美な模様は、職人による丹念な工程作業無くしては出来上がらないと知ることで、織物の見え方がより魅力的に感じられるでしょう。

着物と帯の歴史に触れ、ご自分に似合う着物を

工房から室町店に戻ったら、西陣織物の歴史をご紹介。代々受け継がれてきた織道具などをご覧いただきながら、着物と帯にまつわる知識をより深めることができます。

続いて着物のパーソナルコーディネートのアドバイスへ。ここでは、着物のコンシェルジュを行う服部織物 服部真三未さんから、ご自身の利用シーンに合った着物や小物の選び方について解説を受けることができます。

日常使いから冠婚葬祭まで、様々なシーンで揃えたい和装も、実際にどんなものが自分に合うか見定めるのは簡単ではないもの。トータルのコーディネートはもちろん、お手持ちの着物や小物に合わせたコーディネート方法も、服部さんにお任せすることができ、ご購入やレンタルする際の専門的な知識を身に着けることができます。

西陣織物のプロフェッショナルによるプライベートな着物コーディネートの体験で、着物・帯の魅力をより深く知り、自分自身に合う色合いやシーンにあった模様など、これから先、長く活かせる物の選び方を身につけることができるでしょう。