
色絵磁器の最高峰「今右衛門」特別鑑賞講座と上絵付け擬似体験 −3つのテーマで色鍋島の魅力を堪能−


体験の概要
江戸時代に鍋島藩(佐賀藩)直営の窯で作られ、城内での使用はもとより、将軍家・宮中・所司代・諸大名への贈り物にされた鍋島焼。なかでも「今右衛門」は、日本の磁器の最高峰として世界的な評価を受けています。本体験は、東京・南青山にある「今右衛門東京店」を貸し切り、代々受け継がれてきた伝統技術と至高の美に触れられます。3ヶ月ごとに内容が替わり、今右衛門の歴史と製作工程をじっくりと学ぶ入門編に加え、色鍋島の技法や文様、近代の今右衛門の取り組みについて学ぶ講座と上絵付け疑似体験を含む発展編をご用意。人間国宝の当代・十四代今泉今右衛門の作品をはじめ貴重な歴代今右衛門作品を、通常はお得意様しか入れない特別室にて解説付きで鑑賞します。
体験の特徴
・人間国宝・十四代今泉今右衛門の実兄で、今右衛門陶舗代表取締役の今泉善雄氏から3ヶ月ごとのテーマで直々に教わる「色鍋島 今右衛門」鑑賞講座。
・美術館所蔵の貴重な江戸期の鍋島・歴代の今右衛門作品を、本講座のためだけに特別公開。解説付きでじっくりと鑑賞し、発展編では上絵付けを疑似体験できます。
・今右衛門の茶器で日本茶と季節のお菓子をいただくティータイムを設け、美しい器を五感で楽しめます。
※上絵付けの疑似体験は2025年12月催行分までです。2026年1月催行分から発展編の講義を拡充し、上絵付け疑似体験は行いません。
※2025年12月までの催行日は料金が5,500円(名/税込)となります。
6,600円〜(名/税込)
1〜10名
約120分
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詳しい内容
色絵磁器の最高峰、重要無形文化財「色鍋島」を知る
青山通りからほんの少し路地に入ったところにある「今右衛門東京店」。十三代今右衛門作という磁器製のドアノブを引き店内に足を踏み入れると、美しく彩られた品格のある磁器が並んでいます。江戸時代に赤絵(上絵)の仕事を始め、鍋島藩の御用赤絵屋を務めた今泉今右衛門家は、明治時代、廃藩置県で一旦途絶えてしまった色鍋島を復興。優れた伝統を今に伝え、国の重要無形文化財保持団体の認定を受けています。
鍋島焼は、大きく分けると「色鍋島」「鍋島青磁」「藍鍋島」の3種類があります。鍋島焼と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、今右衛門をはじめとする色鍋島でしょう。佐賀県有田の今右衛門窯では、赤絵師はもちろん、陶工や下絵付け師も抱え、轆轤(ろくろ)、染付の線描き・濃み(だみ=輪郭線の中に色を塗る作業)、釉薬、窯焚きなど、すべての工程を自社で行っています。伝統技術に基づいた手仕事により生み出される作品は、日本の磁器の最高峰といわれ、世界的にも高い評価を得ています。
【入門編 / 発展編】こだわりの道具に触れ、職人の仕事ぶりを垣間見る
本体験は、今泉氏による座学講座から始まります。歴代作品のスライドや工房での製作工程を記録した映像を鑑賞しながら、今右衛門窯の歴史と製作工程を学びます。今泉氏は、陶芸分野史上最年少で人間国宝に認定された十四代今泉今右衛門の実兄でもあり、かつては自身も造り手だったそう。具体的な説明が初心者にもわかりやすく、ますます興味をそそられます。
続いて職人が使う道具について教わります。「鹿の毛で作られた大きな筆は濃み筆(だみふで)といい、有田独特の道具なんですよ」と今泉氏。太い毛束はスポイトのように絵の具をたっぷり含ませることができ、下絵付けの工程で地の部分を塗りつぶす際に使われます。
ちなみに、今右衛門窯は佐賀県西松浦郡有田町赤絵町にあり、地名の由来はその昔この辺りに多くの赤絵屋が集まっていたことにあるとか。古文書には、赤絵町の赤絵屋衆が今泉今右衛門家を「本朝無類(我が国において、他に比べるものがないくらい優れたもの)」と称える文章が残されているそうです。
【発展編】今右衛門の魅力について理解を深め、上絵付けを疑似体験する
今右衛門の歴史と製作工程をじっくりと学ぶ入門編に対して、発展編は、月ごとに2つのテーマ「色鍋島の文様に見る吉祥の意味」または「近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション」について講座を設け、スライドや展示などを交えて理解を深めます。複数回参加することで、様々な視点から色鍋島の魅力を知ることができるでしょう。
※上記のテーマは2025年12月までとなります。2026年1月催行分からのテーマは、月ごとに「色鍋島のやきものに見る技法と吉祥文様の意味」もしくは「江戸期から使われる道具の詳しい説明と近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション」です。
また、フランスのクリスタルのラグジュアリーブランド「バカラ」とのコラボレーション〈Baccarat meets IMAEMON〉や、由緒あるイギリスの磁器メーカー「ロイヤルクラウンダービー」とのコラボレーションなどを、実物を見せながら紹介します。戦後から現代までのライフスタイルを反映しながら独創的な作品を生み出してきた、今右衛門の新たな魅力に触れることができるでしょう。
発展編では、講座・解説の後に、15cm角の陶板に描かれた実物の色鍋島の文様を参考にしながら、色鉛筆による塗り絵で上絵付けを疑似体験できます。色鍋島の上絵付けに使用される赤・黄・緑の3色を使って、実物通りに描いてもよし、自分好みの色やデザインで描いてもよし。オリジナリティあふれる色鍋島の文様を描いてみましょう。
※上絵付けの疑似体験は2025年12月催行分までです。2026年1月催行分から発展編の講義を拡充し、上絵付け疑似体験は行いません。
品格と実用性を兼ね備えた芸術作品
これまで、370余年もの歴史を紡いできた今右衛門。江戸時代から現代まで作品を並べると、作風の変化を感じられます。今泉氏によると、「江戸時代には御用赤絵師として藩の仕事を受けていましたが、明治に入り廃藩置県後は豪商・豪族からの注文がほとんど。依頼主の要望を取り入れて文様を考案するため、それが作風に表れているんです」。このような歴史的な背景を聞くと、頭の中で点と点がつながる感覚を覚えます。
製造工程や道具の使い方について理解を深め、貴重な作品を鑑賞した後は、今右衛門の器でいただく優雅なティータイム。日本茶と季節のお菓子をいただきます。色合いの美しさだけでなく、口当たりの良さにこだわった煎茶碗など、使い心地の良さにも感動。和やかな空気に包まれ、会話が弾むひととき。初歩的な質問や素朴な疑問にも、今泉氏が笑顔でわかりやすく答えてくださいます。
鍋島の美意識と技を継承し進化し続ける、人間国宝・十四代今泉今右衛門
お茶とお菓子を味わいリラックスし、2時間の体験を終える頃には、作家や職人が作品に込めた想いも受け取れるような気がしてきます。小皿やマグカップなど日常使いの器から、花瓶や香炉などの華麗な作品まで、様々な器が並ぶ1階のギャラリーも、時間の許す限りじっくりと鑑賞しましょう。
人々の生活スタイルに合わせ、近年では洋式の食器までラインナップがさらに拡大。一つひとつじっくり眺めていると、繊細な線や色の濃淡にすっかり魅了されます。
誕生以来、技術を重ねて進化してきた今右衛門の歴史は、そのまま色鍋島の歴史と言っても過言ではありません。ギャラリーでぜひ実際に手に取り、その美しさをご堪能ください。
代々受け継がれてきた文様をおみやげに
お帰りの際には、嬉しいおみやげがあります。今右衛門古陶磁美術館で所蔵している江戸期の鍋島の高台皿の絵はがき(3枚セット)をプレゼント。全12種類の中からどのデザインが当たるかは、その時のお楽しみ。自宅に飾ったり、思い出を記して大切な人に送ったりするのも素敵です。
今右衛門 東京店を貸し切り、色鍋島の世界に浸るひととき。過去から現在、さらに未来へと続く至高の美の世界をのぞいてみませんか。
提供 今右衛門東京店

提供
今右衛門東京店
佐賀県有田町で江戸時代から続く名窯「今右衛門」。色鍋島の伝統技法を継承し、現当主の十四代今泉今右衛門は重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されている。直営店となる東京店では、十四代や今右衛門窯の作品を展示・販売。フランスのクリスタルブランド「バカラ」とのコラボレーション〈Baccarat meets IMAEMON〉など、現代の生活スタイルに合わせて考案された作品にも注目。
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お客様の声
焼き物の歴史や磁器と陶器の違いなど、初歩の初歩からお話してくれたのでとてもわかりやすかったです。さらに、色鍋島の器でお茶菓子をいただき、贅沢な気分も味わえました。ありがとうございます。
東京都 30代 女性
有田の焼き物、今右衛門の歴史に関する座学の後、今右衛門の焼き物作りのDVDを鑑賞。その後、普段ではとても実際に手に取ることができないような逸品のお品物を自由に手に取って、心ゆくまで拝見する時間を設けていただきました。そして、別室にて今右衛門の焼き物にのせられた情緒豊かな季節の生菓子と、甘みを感じる緑茶を頂戴しました。非日常な極上の時間を過ごさせていただき、感謝しております。益々、今右衛門が好きになりました。ありがとうございました。
神奈川県 60代 女性
とても丁寧にご説明いただきありがとうございました。今右衛門の作品を知る機会があったものの、その歴史などは知らなかったため参加しました。貴重な作品に実際触れさせてもらえたり、その器でお茶もいただける体験はとても嬉しかったです。来月もまた違う体験をさせていただけるということで、今から楽しみです。
東京都 50代 女性
開催場所
今右衛門 東京店
〒107-0062 東京都港区南青山2-6-5
・東京メトロ銀座線、半蔵門線、都営大江戸線 青山一丁目駅より徒歩約3分
※会場は2階のため、階段での移動となりますことをご了承ください。
予約について
カレンダーから、ご希望の日付を選択してください
催行日時|毎月1回(土曜)16:00~18:00 ▼2025年のテーマ 1月25日・4月12日・7月26日・10月25日 ①入門編:講座 ・色鍋島の歴史について ・製作工程 2月22日・5月17日・8月23日・11月22日 ②発展編:講座+上絵付け擬似体験 ・色鍋島の歴史について ・色鍋島の文様に見る吉祥の意味 ・製作工程 3月29日・6月21日・9月20日・12月6日 ③発展編:講座+上絵付け擬似体験 ・色鍋島の歴史について ・近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション ・製作工程 ▼2026年のテーマ 1月31日・4月25日 ①入門編:講座 ・色鍋島の歴史について ・製作工程 3月14日・6月20日 ②発展編:講座 ・色鍋島の歴史について ・色鍋島のやきものに見る技法と吉祥文様の意味 ・製作工程 2月14日・5月23日 ③発展編:講座 ・色鍋島の歴史について ・近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション ・製作工程 ・江戸期から使われる道具について ※2026年の催行より発展編の講座内容を拡充し、上絵付け疑似体験は行いません。あらかじめご了承ください。 ※内容は変更になる場合がございます。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
料金
6,600円(名/税込)
※2025年12月までの催行日は5,500円(名/税込)です。
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子、おみやげ
催行人数
1回10名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
【入門編】
1.今右衛門 東京店に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.今泉善雄氏による講座・解説(色鍋島の歴史について・DVDによる製作工程の説明)(約75分)
3.古陶磁鑑賞と解説(約25分)
4.今右衛門の器でお茶と和菓子を楽しみながら質疑応答(約20分)
5.解散
※ご希望の方は、1階ギャラリーで今右衛門の作品をご鑑賞ください。
【発展編(2025年催行分)】
1.今右衛門 東京店に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.今泉善雄氏による講座・解説(色鍋島の歴史について・講座・製作工程)(約50分)
※月によりいずれかのテーマでお話
・色鍋島の文様に見る吉祥の意味
・近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション
3.色鍋島の上絵付け疑似体験(約30分)
4.古陶磁鑑賞と解説(約20分)
5.今右衛門の器でお茶と和菓子を楽しみながら質疑応答(約20分)
6.解散
※ご希望の方は、1階ギャラリーで今右衛門の作品をご鑑賞ください。
【発展編(2026年催行分)】
1.今右衛門 東京店に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.今泉善雄氏による講座・解説(色鍋島の歴史について・講座・製作工程)(約75分)
※月によりいずれかのテーマでお話
・色鍋島のやきものに見る技法と吉祥文様の意味
・江戸期から使われる道具の詳しい説明と近代の今右衛門の取り組み・コラボレーション
3.古陶磁鑑賞と解説(約25分)
4.今右衛門の器でお茶と和菓子を楽しみながら質疑応答(約20分)
5.解散
※ご希望の方は、1階ギャラリーで今右衛門の作品をご鑑賞ください。
※2026年の催行より発展編の講義を拡充いたします。上絵付け疑似体験は行いません。あらかじめご了承ください。
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の3日前まで。
特記・免責事項
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よくあるご質問
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