日本橋「伊砂文様研究所」型絵染作家・伊砂正幸氏と手がける浮世絵モチーフの型絵染
体験の概要
平安時代から着物文化の一端を担ってきた伝統技法「型絵染」。昭和20年代から数々の文様・図案を生み出してきた「伊砂文様研究所」が展開する東京・日本橋のギャラリー「和モダンstyle伊砂」にて、型絵染作家で日本画家の伊砂正幸氏より型絵染を学ぶOtonami限定プランです。浮世絵をテーマにした型絵から好きな題材を選び、刷毛を使って色をのせて型絵染を作成します。和紙の奥からじんわりと染み出すような鮮やかな色合いと、日本伝統技法の奥深さをお楽しみください。
体験の特徴
・伝統とモダンが交差する東京・日本橋のギャラリーにて、美しい作品に囲まれながら型絵染を体験。
・日展や日春展などで受賞歴のある型絵染作家・日本画家の伊砂正幸氏が直々に指導。
・日本橋エリアと関連の深い浮世絵をテーマにした型絵から、好きな題材を選んで制作します。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 京都「無鄰菴」で伝統技法を体験 −型絵染作家・伊砂正幸氏と共に描く浮世絵モチーフの型絵染− 〉
8,500円〜
(名/税込)
1〜8名
約120分
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詳しい内容
代々続く伊砂文様と型絵染めの技法を東京で体験
代々友禅染めの糊置き職人として活躍し、日本に古くから伝わる「型絵染」の技法により数々の文様・図案を生み出してきた「伊砂文様研究所」。創始者である伊砂久二雄氏は、型絵染の第一人者であり人間国宝に認定された稲垣稔次郎氏に師事し、その技法を受け継いで様々な作品を世に送り出してきました。伝統技法を守りながらも、斬新かつ繊細でモダンな文様を数多く展開し、保存されている型紙は3,000型以上にものぼります。本体験の会場は、東京・日本橋にあるギャラリー「和モダンstyle伊砂」。一歩足を踏み入れると、今まで制作された多くの作品が展示されています。
久二雄氏の長男で、本体験の講師を務める型絵染作家の伊砂正幸氏は、日展や日春展などで受賞歴を持つ人物。「京都の秋音楽祭」のポスター制作、出雲大社への作品奉納、さらに海外で型絵染の特別講座を開催するなど、国内外で活躍しています。本体験では、日本画家としての顔も持つ伊砂正幸氏から直々に、型絵染の手法を教わります。
アートへと発展した日本の伝統技法
平安時代から重用されてきたとされる型絵染。型紙を使って図柄以外の余白部分を切り落とし、切り取った部分の上から糊を置いて防染して図柄を染め、染色後に防染糊を洗い流すという染色技法です。室町時代から江戸時代にかけて武士・大名の装束や能狂言の衣装に使われ、江戸中期以降は庶民の着物に活用されました。その後も大正から昭和にかけては華やかな着物文化の一端を担うなど、日本文化とともに発展してきた技法です。現代では着物だけでなく、アート・芸術的技法として受け継がれています。
ギャラリーには、型絵染に使用する柿渋の型紙、刷毛、染料などの道具が置かれています。制作に入る前に、その道具を使って伊砂氏が簡単なデモンストレーションを披露。解説に耳を傾けながら、これから挑戦する工程を確認するのと同時に、水彩画や西洋画との違いや、型絵染で作られた着物がどのように染色されていたのかなど、様々なことに思いを巡らせてみてください。
浮世絵をテーマにした題材の中からひとつを選択
本体験の舞台である日本橋といえば、浮世絵師・歌川広重の『東海道五十三次 日本橋 朝之景』や葛飾北斎の『富嶽三十六景 江戸日本橋』のモチーフとなったことが有名です。このほかにも様々な絵師が日本橋の情景を描いてきました。今回はそれにちなんで、浮世絵を題材にした型絵染を体験します。
富嶽三十六景の1図『凱風快晴』『神奈川沖浪裏』など、有名な浮世絵の型絵がいくつか用意されているので、伊砂氏と相談しながら題材にしたいものを選びましょう。
刷毛で大胆に色を重ね、発色を楽しむ
型絵染は、下図、型彫り、糊置き、ツリ消しなど、複雑な工程を経て完成します。本体験ではその一部である染色を体験。日本伝統の刷毛を使って和紙を染め上げます。型紙があるので、絵を描くのが苦手でも気軽に取り組めます。
染色の工程について、「プラモデルを組み立てるような楽しさがある」と表現する伊砂氏。型絵染は幅のある刷毛を使って塗り込むので、筆で描くのとは異なり、大胆に作業を進められます。型を剥がすとどのような景色が現れるのかと想像を膨らませるのも、型絵染の醍醐味です。選んだ題材を模写する必要はありません。少し色を変える、グラデーションにするなど、自分なりのアレンジを楽しみましょう。
美しい日本美術を自らの手で生み出す
楽しく刷毛を動かすだけで美しい日本美術が完成する型絵染体験。完成した型絵染は当日持ち帰ることができます。自らの手で発想豊かに浮世絵を描く体験は斬新で、心に残るひとときとなるでしょう。型絵染の作品に囲まれながら、過去には武士の装束や貴族の衣装に使われていた技法の一端を体感してみてください。
提供 伊砂文様研究所
提供
伊砂文様研究所
昭和20年代より数々の文様・図案を生み出し、日本に古くから伝わる型絵染を駆使しながら多種多様な近代文様を創作する文様ブランド。斬新かつ繊細でモダンな文様は、着物や風呂敷などのアイテムに使用される。3,000型以上の柿渋の型紙を保存し、現在も精力的な創作活動によってその数は増え続けている。東京・日本橋のギャラリー「和モダンstyle伊砂」には、伊砂文様研究所がこれまでに手がけた作品を数多く展示。現在は創始者である伊砂久二雄氏の息子で、型絵染作家・日本画家の伊砂正幸氏が受け継ぎ、型絵染と文様の数々を次世代に残すべく活動している。
伊砂正幸氏の経歴
1989年 金沢美術工芸大学美術学科(日本画)を卒業、在学中、日展、日春展、京展などに入選
1993年 京都府立文化芸術会館にてグループ展に出品【BAKU】(以後毎年)
1996年 第29回日春展にて日春賞を受賞
2005年 ノルウェー、North Norway Art&Film Schoolにて型絵染のワークショップを開催
2007年 第39回日展にて特選を受賞
2011年 コスタリカ、UNIVERSIDAD NACIONAL大にて型絵染の特別講座を開催
2015年 京都市美術館にて京都芸術祭 美術部門 国際交流総合展に出品
2017年 3331 Arts Chiyodaギャラリーにて日米交流展
2018年 工芸美術日工会展にて特別賞受賞
2021年 「第25回京都の秋音楽祭」のポスターの原画制作(以後3年間)
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お客様の声
日本伝統の型絵染がこんなに気軽に体験できるとは思いませんでした。よく知っている浮世絵が題材だったのも良かったです。どんな作品か理解していたので戸惑わず色をのせられました。とても楽しい時間でした。
東京都 30代 女性
概ね求めていた通りの体験会でとても楽しかったです。参加されている方は全員お一人での参加で、同じ趣味の方たちだったので話しやすく良い雰囲気で進められました。
埼玉県 50代 女性
先生やアシスタントの方が丁寧に教えてくださいました。1人での参加でしたが、参加者の方とも楽しい雰囲気の中で作品作りができました。
東京都 50代 女性
開催場所
和モダンstyle伊砂
〒103-0027 東京都中央区日本橋3-14-1 新々会館ビル1階
・東京メトロ東西線、銀座線、都営地下鉄線 日本橋駅から徒歩約5分
・東京メトロ日比谷線、東西線 茅場町駅から徒歩約7分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時│ 10:00~12:00 / 12:00〜14:00 / 14:00〜16:00 / 16:00〜18:00 / 17:00~19:00 ※参加人数により終了時刻が最大30分ほど延びる可能性がございます。後のご予定に余裕をもってご参加ください。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
8,500円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設使用料
催行人数
1回8名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.和モダンstyle伊砂に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.型絵染の歴史・制作工程について解説
3.題材選び・制作体験
4.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
完成作品を持ち帰るための袋をお持ちください。
作品はB4サイズで、クリアファイルに入れてお渡しします。
服装
汚れてもよい服装でお越しください。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
小学生以上
※10歳未満のお子さまは保護者の同伴が必要です。
※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の7日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
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