練馬「I.S.U.house上柳」椅子張り職人と共に作るオリジナル小物 −ショールーム見学付き−
体験の概要
創業から50年以上、アンティークチェアの椅子張りの技術を磨く「I.S.U.house上柳(かみやなぎ)」にて、伝統技術を用いてオリジナル小物を制作するOtonami限定プラン。前半は、数々のアンティークチェアのコレクションが飾られたショールームを見学し、代表の上柳征信氏から椅子張りの歴史や特徴について学びます。後半は、上柳氏が普段から実際に椅子張りの作業を行う工房でピンクッション作りを体験。フランスの伝統的な椅子張りの世界を垣間見るとともに、丁寧に手入れをすることで長く大切に使える家具の魅力に触れられます。
体験の特徴
・アンティークチェアを手がける工房にて、黄綬褒章をはじめ多数の受賞歴を持つ現代の名工・上柳征信氏と共にオリジナル小物を制作するOtonami限定講座。
・椅子の歴史や特徴、椅子張りの技術について解説を聞き、貴重なアンティークチェアの椅子が保管されるショールームを見学します。
・制作を通して、フランスで300年以上受け継がれる椅子張りの技術を体感。オプション(有料)にて、フランスから取り寄せた貴重な生地への変更も可能です。
※2024年11月までの体験日は5,500円(名/税込)です。
6,600円〜
(名/税込)
1〜4名
約90分
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詳しい内容
フランス伝統の椅子張りの技術を継承する“椅子の家”
東京都練馬区の平和台駅から歩くこと5分、閑静な住宅街に建つ「I.S.U.house上柳」。椅子のフレームが飾られた外観が目を引くこの場所は、フランス伝統の椅子張りの技術を用いて椅子を制作している日本で数少ない工房です。創業から50年以上の月日のあいだに、親子2代で黄綬褒章を受賞。他にも数々の受賞歴を持ち、その技術が高く評価されています。
創業者である先代から工房を受け継ぐのは、2代目の上柳征信氏。椅子張りの技術を磨き続ける傍ら、地元練馬区の伝統工芸会に所属、多摩美術大学で指導を行うなど、椅子張りの価値や魅力を届けるべく活動の場を広げています。
フランス・パリを中心に、ヨーロッパ各地でアンティークチェアに触れてきた上柳氏が信条とするのは、“アンティークチェア一筋”。その魅力の真髄を、熱い想いと共に直々に教わることのできる貴重な機会です。
華やかさと耐久性が両立する中世のクラシックスタイル
はじめにショールームの見学から。ここには、フランスの伝統的な椅子張りが施された数多くのアンティークチェアが所狭しと並んでいます。作り手の美意識に感動せざるを得ないフレームの装飾や、心躍るカラフルな生地など、表情豊かなアンティークチェアたち。なかには、ルイ15世の時代の椅子をリペアしたものも。ショールームにひとたび足を踏み入れると、そこはまるで中世のフランスの世界です。
上柳氏のアンティークチェアのコレクションや、I.S.U.house上柳で受け継がれている椅子張りの技術は、「クラシックスタイル」という主にフランスのロココ時代のもの。椅子張りの技術が最も花開いた時期のこの技術は、100年使える耐久性を誇ります。格段に丈夫な椅子が完成する理由のひとつは、椅子張りの材料に天然素材のみを使用すること。ヤシの葉や馬毛などフランスの技法通りの材料で施す椅子張りは、使い込むほどに自分の体になじみ、“椅子を育てる”ことができるのだと上柳氏は話します。
Otonami限定の本プランでは、上柳氏の手ほどきを受けながら、歴史ある椅子張りの技術をそのまま用いてピンクッションを制作。実際に手を動かして椅子張りの技術を体感することで、アンティークチェアの魅力に気づかされるでしょう。
椅子張りの技術をそのまま活かしたピンクッション作り
ショールームの見学後は、いよいよピンクッションの制作へ。長年使い込まれた様々な道具や生地のサンプル、試作品に取り囲まれ、ものづくりの空気が満ちる地下の工房で、上柳氏からレクチャーを受けます。使用する道具はハサミや金槌など、いたってシンプルです。
制作するのは手のひらサイズのピンクッションですが、その工程や材料は、椅子張りと同じ。椅子張り職人と同じ作業を体感できるのです。また、使用する生地は、色とりどりの国産の生地(無地)のほか、オプション(有料)でフランス製の生地からセレクトすることも可能です。
椅子の耐久性を維持する秘密は天然素材
まず、ピンクッションの下部となる板に、糸を十字に釘で打ち付けます。そしてクロスさせた糸と板の間に、ヤシの葉の繊維を入れていきます。繊維はロープ状にまとまっているので、手でほぐしてふわふわの状態で板と糸の空間を均等に詰めます。
糸の上に繊維をもうひと山のせたら、選んだ生地をかぶせます。この作業はまさに椅子張りの布を張っていく工程。ここで生地がズレないよう、まっすぐ張らせることが重要です。100年使い続けられる椅子は、この張りの工程が生地の繊維に沿ってできていることで、耐久性が維持されているのだそう。
仮止めで布を張らせたら、板のフチに鋲を打ち込んでいきます。使用するのは、金槌を使い慣れていなくても安心な飾り鋲。リズミカルに鋲を打つ作業にだんだんと夢中になり、慣れた頃には自分だけの小さなピンクッションの完成です。
作る者の情熱と使う者の愛着、両方から見つめる伝統の技
アンティークチェアの歴史を学び、伝統的な椅子張りと同じ技術で行うものづくり。そうして完成した手作りのピンクッションを手に取れば、感慨もひとしお。ころんと丸みを帯びた姿に愛おしさが湧き上がります。アンティークチェアの魅力を「椅子は場所をとるけれど、だからこそ誰かの居場所になってくれるもの」と上柳氏は話します。
椅子への大きな愛情が注がれたクラシックスタイルの技法を宿し、自分の手で作り上げたピンクッション。作る者の情熱と使う者の愛着、その両方を強く実感させてくれるアイテムは、長く手元に置いておきたい一品となることでしょう。大切に受け継がれる伝統のものづくりを、I.S.U.house上柳でじっくり体感してみてください。
提供 I.S.U.house上柳
提供
I.S.U.house上柳
1964(昭和39)年創業の椅子張り工房。現在工房を継ぐ2代目・上柳征信氏は、フランスで300年以上続くクラシックスタイルの椅子張り技術を現地で習得。自身の工房でもその技術を活かした椅子の製造や修理・復元などを行い、日本では数少ないクラシックスタイルの椅子張りを行う工房となっている。上柳氏は2018(平成30)年に黄綬褒章を受章。椅子張りの技術力とその価値が高く評価されている。
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お客様の声
美しいデザインと佇まいのアンティークチェアたちは、見ているだけで心が癒やされました。ピンクッションの制作は、手間のかかる椅子張りの工程を疑似体験できるとても貴重な時間でした。
東京都 30代 女性
開催場所
I.S.U.house上柳(工房・ショールーム)
〒179-0081 東京都練馬区北町6-31-20
・東京メトロ 有楽町線、副都心線 平和台駅より徒歩約5分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時|平日 10:00〜11:30 ※制作の進行状況により最大30分程度長引く場合があります。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
2024年11月
日
月
火
水
木
金
土
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
6,600円(名/税込)
※2024年11月までの体験日は5,500円(名/税込)です。
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費
〈オプション〉
輸入布地に変更
+1,200円(税込)
ピンクッションに使用する布地をフランス製の生地に変更できます。
催行人数
1回4名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.I.S.U.house上柳(工房・ショールーム)に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.椅子張りの歴史についてのお話(約10分)
3.素材の説明・小物制作(約50分)
4.解散
※制作の進行状況により最大30分程度長引く場合があります。
※早く到着された場合は工房にお越しください。
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催24時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
・エプロン・マスク(工房でのご用意もございます)
・お飲み物
服装
・工房での作業に適した服装と靴でお越しください。
・エアコン設備はございますが、通気性の良い服装をおすすめします。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
6歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の5日前まで。
特記・免責事項
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・釘を打つ作業を行うため、指に釘を打ってケガをする可能性があります。細心の注意を払って指導・説明にあたりますが、万が一のケガについては責任を負いかねます。
よくあるご質問
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