【終了しました】京都「伊と幸」老舗白生地メーカーにて好みの色に絞り染めする国産生糸のストール
体験の概要
1931(昭和6)年創業、京都の老舗白生地メーカー「伊と幸(いとこう)」。日本を代表する最高品質の蚕種「松岡姫」のシルクシフォンの白生地をお好みの色に絞り染めをし、世界でたった1枚のストールを制作します。制作前には、社長で絹文化研究家の北川幸氏が直々に、繭が生糸を経て白生地になるまでの工程を実物を使って解説。店内にある「絹の白生地資料館」のギャラリーに展示されている作品をじっくりと鑑賞し、美しい光沢を放つ白生地となるまでの繭の旅を知ることによって、絹文化の知識、今お手元にある着物への愛着、自然への感謝の気持ちが養われます。
体験の特徴
・美しい絹糸を作ることで知られる蚕種「松岡姫」を経糸・緯糸共に100%使用したシルクシフォンをストールに仕立てる、Otonami限定の絞り染め体験。
・職人の手で当日調合する好みの色と自ら手がける絞り染めで、世界にひとつだけのストール作り。色は暖色系・寒色系・モノトーン系から選べます。
・社長で絹文化研究家の北川幸氏による座学付き。体験後はお茶とお菓子で制作を振り返る時間も。
17,600円〜
(名/税込)
4〜10名
約120分
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詳しい内容
着物人の憧れ「伊と幸」
着物を愛する人にとって、高品質で知られる「伊と幸」は憧れの白生地メーカー。白生地とは、着物用に織られた生地の中でも何色にも染まっていない白い生地のことをいいます。伊と幸の白生地が支持を集める理由は、その品質はもちろん、着る人を魅了する美しい地紋様にあります。伊と幸の創業者・伊藤幸治郎氏は、「幸山」の雅号を持つ日本画家の顔も持ち合わせた人物。他の追随を許さない心に響く図案の原点は、幸治郎氏の日本画にあると言っても過言ではありません。
伊と幸で織り上げられる紋様は、継承されてきた図案だけではありません。祖母から母、そして娘へと受け継がれ愛されてきた伊と幸のイメージを壊さずに、それでいて現代の新しい感覚を取り入れた図案も日々考案されています。
長い経験が重んじられる伝統工芸の世界において、若手の図案家を積極的に起用。伝統工芸に携わる職人を育てるとともに、時代に受け入れられる新しい風を着物の世界に送り込み、日本の絹文化・着物文化を未来へとつなぐ取り組みに注力しています。
1本の糸で多彩な紋様を表現する白生地の可能性
伊と幸の白生地は、光を当てるとくっきりと美しく地紋が浮かび上がります。生糸の撚り(より)の回数や方向、打ち込み具合で生まれる立体感を生かして、白一色の中に躍動感のある柄を表現。純白が織りなす潔い美しさには、おもわず触れてみたくなる魅力が秘められています。人の心を惹きつける伊と幸謹製の白生地は、着物を身にまとう人々だけではなく、加工を担う染色家や金彩・友禅の職人からも愛される逸品です。
白生地だからこそ可能性は無限大。ギャラリーでお気に入りの紋様を目にしたら、頭の中で色無地に仕立てて地紋の美しさを存分に引き出してみたり、絵付けされた華やかな着物を思い描いたりと、楽しい想像を巡らせてみてください。
繊細で美しい絹糸を作る「松岡姫」
着物として目にすることが多いため、日本の糸というイメージがある絹ですが、実は国内に流通する純国産の絹製品は0.3%にも満たないといわれています。絹のもととなる生糸は蚕の繭から採れますが、その中でも「松岡姫」は最も高品質な蚕種として、上質の糸を産するとして皇后御親蚕に用いられる「小石丸」と並んで知られる蚕種。繭は小ぶりですが糸が細いため、ひとつの繭から約1,500メートルもの長さの糸が採れます。伊と幸では、養蚕・製糸・製織までの統一商標として松岡姫ブランドを展開。しなやかで肌触りがよく、美しい光沢を放つ生地を織り上げます。
絞り染め体験の前に、伊と幸の現社長で創業者の孫にあたる北川幸氏による座学を受けます。実際の繭や生糸を使って説明が行われるため、日本の絹文化についての学びを深めることができるでしょう。絹文化研究家としても活躍する北川氏の丁寧なナビゲートで、店内のギャラリーをゆっくりと鑑賞できる貴重な機会です。
養蚕に従事している方は、生活の糧である養蚕業を支える蚕のことを「お蚕様」と呼びます。繭が白生地に生まれ変わるまでの道のりを学ぶことで、その呼び名に込められた自然の恵み・命への感謝の気持ちを知り、着物をいっそう大切に思うきっかけになることでしょう。
「松岡姫」のシルクシフォンのストールで絞り染め体験
絞り染め体験で使う松岡姫のストールは、まるで天女の羽衣を思わせるような軽やかさ。もともと蚕の“家”であった繭から作られる絹には天然の保温性、吸湿性と放湿性が備わり、冬は暖かく夏は涼しいという特性を持ちます。また、人体を構成する20種類のアミノ酸のうち18種類が絹と共通しているため肌に優しく、特に繊細な糸が特徴の松岡姫のストールはデリケートな首元をふわりと包み込んでくれます。
絞り染めの工程では、熟練の職人と共に伝統的な手法を体験。どの工程も手作業のため、同じ絞り方・同じ色で染めてもまったく同じにはならず、世界でたったひとつだけのストールが仕上がります。
ストールの色は、暖色系・寒色系・モノトーン系から好みの系統を選ぶことができます。経験豊富な職人が理想の色に近づけるように染料を調合してくれますが、調合具合によっては偶然の産物で思いもよらなかった好みの色に出会えるかもしれません。柄だけではなく色とも、一期一会の出会いを楽しみましょう。
お茶菓子をお供に体験の振り返りを
体験後にはお茶とお菓子を楽しみながら、振り返りの時間が設けられています。体験そのものへの質問だけではなく、着物に関する疑問があれば尋ねてみるのもいいでしょう。ギャラリー来場者からは、「どれが一番良い白生地ですか?」という質問が多く寄せられるそう。着物にはTPOがあり、用途によってそれぞれ“良い生地”は異なります。本体験を通じて知識を得ることによって、色や柄だけの着物選びからもう一歩深い視点での着物選びができるようになるかもしれません。
伊と幸の松岡姫でシルクシフォンのストールの絞り染めができるのはOtonamiのプランだけ。「日本の絹文化の素晴らしさをお伝えしたい」という伊と幸の想いから実現した特別な体験を、ぜひお楽しみください。
提供 伊と幸
提供
伊と幸
1931(昭和6)年創業の和装用白生地のメーカー。純国産の絹を未来へつなぐ取り組みとして、国内の養蚕農家と契約し「松岡姫」の生産を続ける。古典的な紋様だけではなく、若手図案家を積極的に起用し、これまでに3,000以上もの紋様を展開。伝統を継承しつつ時代の感性を取り入れ、着物だけにこだわらず建築内装やインテリアに用途を見出すなど、日本の絹文化を広く発信する。
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お客様の声
街の呉服店では染め上がった生地から選ぶので白生地を目にする機会はありませんでしたが、染める前の白生地の光沢感のある美しさに驚きました。地紋が浮き出るような織りに目を奪われ、松岡姫のしっとりとした肌触りには癒やしさえ覚えました。
大阪府 50代 女性
開催場所
伊と幸
〒604-8176 京都市中京区御池通室町東入竜池町448-2 伊と幸ビル
・京都市営地下鉄 烏丸線、東西線 烏丸御池駅(北2番出口)から徒歩すぐ
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
※本体験は終了いたしました。 催行日時│2ヶ月に1回 10:00〜12:00
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
17,600円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子
※完成品の送料はご料金に含まれません。詳細は現地にてご確認ください。
催行人数
最少催行人数:4名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回10名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.伊と幸ビル 4階に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.北川幸氏より伊と幸の取り組みと歴史についてご案内
3.松岡姫を使った絞り染め体験
4.お茶とお菓子をいただきながら振り返り
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
エプロンをご持参ください。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
8歳以上
※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の7日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合がありますのでご了承ください。
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