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京都|宇治

「京都宇治茶房 山本甚次郎」6代続く老舗茶園で園主によるお茶講座&高級茶テイスティング

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体験の概要

宇治茶の産地である京都・宇治の宇治川沿いに茶園を持ち、至高の栽培法といわれる本簀(ほんず)栽培のみでお茶をつくる日本でただ一軒の専業茶農家「京都宇治茶房 山本甚次郎」。国の重要文化的景観に選定された築170余年の店舗で、6代目園主によるお茶講座と、碾茶(てんちゃ)と抹茶のテイスティングを体験。香り高い本簀栽培の高級宇治茶のおみやげ付きで、自宅でも体験の余韻を楽しむことができます。

体験の特徴

・宇治川沿いに茶園を構える老舗茶農家で、至高の栽培法といわれる本簀栽培で育てられた香り高いお茶を味わいます。
・日本遺産にも登録されている歴史深い建物で、江戸時代から6代続く園主の解説による座学と高級碾茶・抹茶の飲み比べを楽しみます。
・本簀栽培でつくられた究極の宇治茶のおみやげ付き。園主から教わったおいしい淹れ方を自宅で再現できます。

5,500円〜(名/税込)

1〜4名

約60分

詳しい内容

歴史ある本簀栽培を守り後世へとつなぐ「京都宇治茶房 山本甚次郎」

南北に長い京都府は、古都としての魅力だけではなく豊かな資源にも恵まれた土地。北部が“海の京都”、中部が“森の京都”と並び発信されるのが、“お茶の京都”とされる京都府南部の山城地域です。山城地域に位置する宇治は昼と夜の気温差が大きく、また宇治川の肥沃な土壌に恵まれていたこともあり、中国から持ち込まれたお茶が栽培されるようになりました。

葦簀(よしず)と藁(わら)で覆われた、宇治川沿いに広がる京都宇治茶房 山本甚次郎の茶園

京都宇治茶房 山本甚次郎は、今では取り組む農家が少なくなった本簀栽培を守り続ける茶農家。本簀栽培は宇治に伝わる伝統的栽培法で、寒冷紗(農作物を守るために使われる薄い布)を使わず天然の葦簀(よしず)と藁(わら)で光を遮りお茶を育てます。多大な手間と労力を要しますが、遮光することで新芽に旨味が凝縮され、色や香りが独特のものとなるのです。

本簀栽培では「蛍火」といわれる丸い光が茶葉に降り注ぐ様子が見られる

今でもこの栽培方法を守り続けているのは宇治でもわずか十数軒。また、本簀栽培に取り組む農家も寒冷紗での栽培と並行して行うことがほとんどで、時の流れとともに、本簀栽培のみを行う専業茶農家は山本甚次郎ただ1軒となりました。

重要文化的景観に登録されている店舗

山本甚次郎は、名だたる茶舗が軒を連ね、お茶の香りが漂う宇治橋通りに1848(嘉永元)年より店を構えます。幕末に建てられた店舗と大正時代に併設された工場は、国選定の重要文化的景観を構成する歴史ある建物です。

お茶が日光に当たらないよう、宇治の茶舗は庇(ひさし)が長いのが特徴

工場には日本最古の現役の碾茶乾燥機が稼働。この堀井式碾茶乾燥炉のほか、全国の茶舗で目にする碾茶を挽く電動の石臼、お茶の保管・流通で使われていた茶櫃は、今も宇治に店を構える茶商らが発明したものだとか。宇治茶に携わる先人たちが時代を超えてイノベーションを起こしたことが“日本茶のふるさと”と呼ばれる宇治の基盤となり、お茶の普及に大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

宇治の先人たちが残した知恵と工夫を目にすることができる店内

6代目園主によるお茶講座で宇治茶の歴史を学ぶ

本体験では、茶農家代々の営みを感じる店内で、茶葉を前に宇治茶の歴史、栽培方法など、6代目園主・山本甚太郎氏から直々にお茶に関する説明をしていただけます。

6代目園主・山本甚太郎氏によるお茶講座で学びを深める

お茶は日光を遮って育てると旨味が渋みに変わるのを抑えることができます。20日以上遮光したものは碾茶か玉露になりますが、宇治の茶農家はこの規定よりも長く30~40日遮光してお茶を育てるのだとか。収穫量は減りますが、そうすることによって香り高く旨味の強い上質な宇治茶ができるそうです。宇治の茶農家の職人気質、プライドが感じられるお話に、テイスティングへの期待も高まります。

碾茶は普段目にする玉露や煎茶とは形状が異なり、香りも特段に高い

普段の生活でなじみ深い緑茶といえば玉露や煎茶がありますが、本体験で味わうのは碾茶です。碾茶とは抹茶になる前の茶葉のことで、この碾茶を石臼で挽いて粉状にすると抹茶になります。碾茶は煎茶や玉露のように揉みの工程を経ないため、普段目にする茶葉の形状とは異なるのが見て取れるでしょう。

本簀栽培で育てられた碾茶のテイスティング

本体験は本簀栽培で育てられた碾茶の飲み比べという特別なものです。使われるのは旨味とコクが特徴の「あさひ」という宇治の伝統的品種。たっぷりの碾茶に60度のお湯を注ぎ、正確に時間を計ります。園主によってそのポテンシャルを存分に引き出された碾茶は、驚くほどの旨味と甘みが凝縮された“茶葉の濃縮エキス”ともいえる味わい。

宇治の地で茶の湯とともに栄えた朝日焼のうつわで提供される

この旨味はテアニンによるもので、宇治の抹茶の中にはこのような旨味が凝縮していると体感できるはずです。2煎目からはお湯の温度を上げるのでカテキン・タンニンによる苦み・渋みも抽出されますが、それでもまだまだ旨味が感じられ、上質な碾茶の豊かな味に驚かされることでしょう。

本簀栽培の抹茶はまさにお茶のエスプレッソ

続いて、先ほどの碾茶が石臼で挽かれて抹茶になるとどのような味わいになるのかをテイスティング。旨味の強いお茶には低い温度のお湯が良いという理由から、抹茶はまずお湯ではなく少量の水で練り、それからお湯を注ぐのが茶農家の抹茶の点て方だそうです。

宇治茶の奥深い魅力を飲み比べて体感

濃茶を“お茶のエスプレッソ”と表現することがありますが、本簀栽培の抹茶で点てた薄茶のこの泡立ち、豊かな香り、甘みこそが、まさにお茶のエスプレッソであると感じる瞬間です。

園主の言葉を思い返して自宅でも豊かなひとときを

10月から3月までの間は、オプション(有料)にて宇治川沿いにある茶園の見学が可能。園主とともに実際の茶園を見ながら、どのような道具や設備でお茶が育つのかを学びます。お茶が大切に育てられる様子を見ると、いっそうお茶の味をおいしく感じられるかもしれません。

本簀栽培の様子を見学できるオプションを季節限定(10〜3月)でご用意

体験後には本簀栽培の碾茶をおみやげとしてお持ち帰りいただけます(内容は時期により異なります)。園主によるお茶講座で学んだように、茶葉の量とお湯の温度、抽出時間を正しく守ると、自宅でも香り高く旨味の強い碾茶を楽しめます。ぜひ講座の内容を思い出しながら、特別なお茶がもたらす豊かな時間をご自宅でも再現してみてください。

本簀栽培で育てられた碾茶のおみやげ付き(内容は時期により異なります)

本簀栽培で大切にお茶を育てる園主の想いを耳にしながらのお茶講座とテイスティングは、他では体験できない特別なものです。ぜひ京都宇治茶房 山本甚次郎が心を込めて育てた究極の碾茶で、豊かなお茶時間をお楽しみください。

事業者画像

提供
京都宇治茶房 山本甚次郎

京都・宇治で6代続く老舗茶農家。日々進化する技術に耳を傾けながら、宇治の地で代々受け継がれる本簀栽培を実践し、次の世代に伝統的栽培法の技術をつなぐ。化学繊維の覆いでは出せない深みのある独特の香りに誇りを持ち、愛情を込めてつくり上げた単一茶園・単一品種のシングルオリジンのお茶を提供する。

お客様の声

お客様の声の写真

お茶に覆いをして育てることは知っていましたが、本簀栽培という栽培方法があることは初めて知りました。テイスティングでは、今までに味わったことのないような旨味と香りに驚きました。自宅でも美味しくお茶を淹れられるように、講座で学んだことを実践したいと思います。

大阪府 50代 女性

開催場所

京都宇治茶房 山本甚次郎


〒611-0021 京都府宇治市宇治妙楽36番地
・JR宇治駅より徒歩約6分
・京阪電鉄宇治駅より徒歩約8分