陶芸家・河井亮輝氏と共に「用の美」を感じる京焼・清水焼の作品づくり −京都・五条坂の工房で−
体験の概要
民藝運動を牽引した陶芸家・河井寬次郎の甥、河井武一氏を初代とする「河井工房」。民藝が持つぬくもりと実用性を両立した独自の「京焼民窯」を追求しながら、現代のエッセンスを取り入れた3代目・河井亮輝氏に学ぶ京焼・清水焼の制作体験です。湯呑みや小皿、茶碗など2つの作品を制作し、焼成後郵送にてお届け。お抹茶と季節の京菓子をいただきながら、河井工房の歴代の作品を解説付きで鑑賞するひとときも。おみやげには亮輝氏が手がけた湯呑みから気に入ったひとつを選んで持ち帰れるOtonami限定プランです。
体験の特徴
・京都・五条坂で3代続く工房にて、陶芸家・河井寛次郎の意匠を受け継ぐ河井亮輝氏に学ぶ、ろくろを使った京焼・清水焼の制作体験。
・客間に並ぶ歴代当主の作品を丁寧な解説付きで鑑賞しながら、亮輝氏が手がけた作品でお茶菓子をいただきます。
・亮輝氏がゲストのために手がけた作品の中からお好きなひとつを、体験当日のおみやげとして持ち帰れます。
18,000円〜
(名/税込)
1〜4名
約60分
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詳しい内容
民藝運動家・河井寬次郎氏の意匠を受け継ぐ河井工房
京焼清水焼の発祥地、京都市東山区にある五条坂周辺の住宅街に佇む「河井工房」。民藝運動を牽引した陶芸家・河井寬次郎氏が生み出した、民藝が持つぬくもりと実用性を両立した独自の「京焼民窯(みんよう)」の作風を受け継ぐ工房です。寬次郎の甥で初代・河井武一氏は、40年近くにわたり寛次郎のもとに弟子入りしたのち、1976(昭和51)年に独立。寛次郎の意匠や技法の数々はさらに磨き高められ、3代目で本体験の講師である河井亮輝(あきてる)氏へと受け継がれています。
京焼民窯は、いわゆる民藝と呼ばれる茶器や酒器、食器、花器など、日常的な実用品と装飾品の両面を両立した独自の作風で、機能性と美しさを兼ね備えています。亮輝氏はその作風を踏襲しながらも、現代的なエッセンスを取り入れた作陶で注目を浴びています。
亮輝氏の作品は自然素材を使った釉薬や土の質感を生かし、日常生活に溶け込むあたたかな色彩とぽってりとした形状が特徴。百貨店の展覧会や個展、ワークショップを通してその魅力は広まり、国内外で高い評価を得ています。
暮らしにしっくりなじむ「日用品の美しさ」に気がつく
体験の始まりは、河井工房の客間にて。初代・武一氏、2代目・透氏、そして3代目・亮輝氏の作品たちが並び、それぞれの特徴を亮輝氏の解説付きで間近で鑑賞できる貴重な機会です。また、京焼民窯や京焼・清水焼について、3代目ならではの視点でお話を聞くことができます。
京焼・清水焼とは、京都の特に清水周辺の窯元を中心に発展してきた陶磁器のこと。手作業による自由な創作性を重んじ、窯元ごとに独自の技術やデザインが受け継がれています。その中で、かつて価値が低いとされた生活用品類は、日本を代表する思想家・柳宗悦(むねよし)を中心に、河井寬次郎や濱田庄司などの民藝運動家たちによって「用の美」という新たな価値を見出され、新しい美の基準として確立されたのだといいます。
解説に耳を傾けながら、亮輝氏の作品でお抹茶と京菓子を愉しみます。実際に作品を使ってお茶菓子をいただくと、使い込むほどになじむであろうことがイメージでき、暮らしの中に根付く日用品の美しさに気づかされるようです。この後の制作に向けて、どのような作品に挑戦しようか思いを巡らせるのも良いでしょう。
自由な発想で自分だけの作品づくり
作品に触れ、京焼・清水焼について学んだら、いよいよ工房へと移動してろくろでの制作を体験。湯呑み、小皿、茶碗から2つを手がけます。Otonami限定で、通常河井工房で行っている制作体験では選ぶことができない小鉢、中鉢、中皿、マグカップ、お猪口、ミニ花器などからのセレクトも可能です(※)。
※セレクトできる内容は、作陶経歴やろくろの経験有無などにより変わります。詳しくは体験当日、体験主催者とご相談ください。
一般的な京焼・清水焼は薄くつくり上げることが多いなか、少し厚めに成形するのが河井工房の特徴。亮輝氏のアドバイスのもと、民藝のぬくもりをぽってりとしたフォルムで表現するように意識しながら手を動かしてみましょう。力の入れ具合、指を抜くタイミングなど、亮輝氏がそばについて細やかに指導してくれるため、ろくろがはじめてでも安心して取り組めます。ろくろで理想の形に近づけるためには、土から手を離す最後の瞬間までゆっくりと動かすことがコツなのだそう。
「これまで、祖父や父から型にはめられることは決してありませんでした。私自身も作品に対してこうでなければならないという思いがなく、その時々に感じ取るものを大切にしています」と、ろくろと向き合いながら語る亮輝氏。体験でもつくり手の感性に任せ、自由に制作を楽しんでもらいたいとのこと。職人になったつもりでイメージを膨らませ、自分だけの京焼・清水焼を表現しましょう。
職人と共にお茶のひとときを愉しむ
作品が出来上がったら、お番茶をいただきながら歓談のひとときを愉しみましょう。制作を通じて感じたことをゲスト同士で共有したり、釉薬や焼成の技術、作品をつくる上で意識していることなどを亮輝氏に尋ねたりと、陶芸の世界をさらに深掘りしてみてはいかがでしょうか。
陶芸作品に囲まれて育ち、工房でつくった陶器を普段の食器として使って暮らしてきたという亮輝氏。「幼い頃からそばにあるのが当たり前だったからこそ、良い意味でこだわりがないのでしょうね」と話します。子ども時代のエピソードや陶芸家としての暮らしについてのお話も興味深く、和やかなひとときはあっという間に過ぎてゆきます。
愛おしい日々に寄り添う「用の美」を手がける幸せ
本体験で制作した作品は亮輝氏が仕上げ、釉薬(上薬をかける工程)を施し、焼成したのち、郵送でお届け(※)。河井工房の特徴のひとつである、厚めにのせられた釉薬で自身の作品がどのような表情を見せるのか、再会の瞬間を楽しみに待ちましょう。体験当日はOtonami限定で、亮輝氏が制作した湯呑みからお好きなひとつを選んで持ち帰れます。
※作品の発送まで、最長約6ヶ月ほどお時間をいただきます。
河井寬次郎は、「暮しが仕事 仕事が暮し」という言葉を大切にしていたといいます。当たり前の日々を生きることの美しさや、それを支える日用品を慈しむこと。あたたかな思いが作風とともに受け継がれている河井工房で、いつもの暮らしがより愛おしく感じられる自分だけの作品づくりに没頭してみませんか。
提供 河井工房
提供
河井工房
民藝のぬくもりと実用性を兼ね備えた「京焼民窯」を特徴とし、初代・河井武一氏から3代目・河井亮輝氏へと技法が継承されている工房。自前の登り窯「南丹窯」を保有する珍しい工房のひとつでもあり、分業制が一般的な京都で珍しく、全工程をひとりで担うことで独自の作風を確立した。民藝らしいゆるやかなフォルムの茶陶や食器、花器などを手がけ、そこへ現代のエッセンスを取り入れる3代目・亮輝氏は現代の民藝作家として精力的に活動している。
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開催場所
河井工房
〒605-0931 京都府京都市東山区大和大路五条下る茶屋町527-20
・京阪本線 清水五条駅より徒歩約10分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時|月~木曜 10:00〜11:00 / 14:00〜15:00 ※参加人数により体験時間が前後する可能性がございます。後ろの予定に余裕を持ってお越しください。 ※体験終了後、最大60分(計120分)まで滞在が可能です。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
18,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶、お菓子、おみやげ(湯呑み)
※完成品の送料は含まれません(着払いとなります)。
催行人数
1回4名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.河井工房に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.作品の解説を聞きながらお茶菓子をいただく(約15分)
3.陶芸体験(約30分)
4.お番茶をいただきながら歓談(約15分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※参加人数により体験時間が前後する可能性がございます。後ろの予定に余裕を持ってお越しください。
※体験終了後、最大60分(計120分)まで滞在が可能です。
キャンセルポリシー
開催96時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
※おみやげの湯呑みは紙袋に入れてお渡ししますので、エコバッグなどをご用意いただく必要はございません。
服装
制作体験ではろくろで土を成形します。作業しやすく汚れてもよい服装でお越しください。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
13歳以上、18歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の3日前まで。
特記・免責事項
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・通常工房の制作体験でつくれる作品とは異なるものを制作できるかどうかは、作陶の経歴やろくろの経験有無などにより変わります。詳しくは体験当日、体験主催者とご相談ください。
・制作後、体験主催者が作品に合った釉薬を施し、焼成して完成させます。色の指定は出来かねますので、あらかじめご了承ください。
・作品の発送まで、最長約6ヶ月ほどお時間をいただきます(送料は着払いとなります)。
よくあるご質問
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