銀座「香十」のカウンターを貸し切るお香体験 創業440年の“聞香＆調香”に触れる

創業天正年間、京都に生まれた御所御用のお香処

創業440年。香十は、織田信長が天下をとった天正年間に京の地に生まれたお香処です。御所御用を務めた伝統の香りを受け継ぎ、現在は株式会社として東京・銀座を中心に香舗を持ち、2016年には故郷である京都・二寧坂に小さな暖簾一店を出店。伝統の香十練香「黒方」をはじめ、名人十右衛門名を商品名とするお香や和香木まで、現代に求められる価値ある香製品の数々を届けています。

そんな香十での香道体験は、「日本の香り文化の継承と創造」をコンセプトに、日本の文化を楽しみながら、知り、学び、そして創る場です。専門スタッフによる作法や歴史のお話とともに、香道にまつわる日本ならではの趣を体感できます。

バーカウンターを貸し切り香道の世界へ

銀座本店の店内には、持ち歩きやプレゼントにも最適な様々なタイプのお香や香道具が並びます。そんな店内に併設されたバーカウンターを貸し切り、香りと対面する体験。地下に位置するこの空間で、プライベートサロンにいるような贅沢な時間をお過ごしいただけます。

【聞香体験】心を映す灰手前と香りの鑑賞

香が伝えるものを心で聞き取ることから広まった「聞香（もんこう）」。香木の一片を燃やさずにあたためて香気を立たせる、香道の基本的な楽しみ方です。本体験ではまず、炭団（たどん）を使った灰点前の工程をご自身で行います。

火道具のひとつ火筋（こじ）を使って灰をやさしくほぐし、作った穴に炭団を埋めます。灰を山形に整え、箸目で模様を作る工程は、まるで枯山水のような侘び寂びの世界をご自身で整える時間です。

仕上げに炭団の熱を通す火窓を開け、灰山の中心に銀葉を乗せたら、灰手前は完了。いよいよ聞香です。体験では、その時期に合わせた3種類の香木をご用意。日本原産で、東南アジアなどの香木よりも比較的香りが弱めの「和木」をはじめ「沈香」や「白檀」など。香りに添えられた和歌とともに、室町時代に日本の貴族たちが嗜んだ香道の世界へと誘われます。

銀葉の上に香木片をそっと乗せて香炉を左手に、上を覆うように右手を添えて3度ゆっくり香りを聞きます。

ぬくもりを感じながら立ち上がる香気は、離れて感じる香りとはまた違った味わい深さがあります。3種類それぞれの違いを感じながら、香木の香りをじっくりお楽しみください。

【調香体験】聴いて、感じて、組み合わせる香りの創造

聞香の次は調香体験。11種類の香原料と、8種類の精油、2種類の香粉を組み合わせて、自分好みのオリジナル香り袋を作ります。普段、これほどの種類の香原料を前にすることはなかなかないでしょう。

店頭には、趣向に合わせて香りを作れるレシピをご用意。爽やかな感じ、少し甘めなど、自分好みのレシピを基本に、少しずつアレンジしていくことができます。小鉢に少しずつ香料を加え、やさしくすり鉢で混ぜ合わせると、徐々に香りを感じられます。香料のなかでも香りの強弱が異なるので、香りがまとまってくる終盤は特に慎重に混ぜていきます。

香りが整ったら、数種類の香り袋と紐からお好きなものをそれぞれ1つ選択。スタッフがその場で香り袋を仕上げてお渡しします。

香十オリジナルの季節のお香3種をプレゼント

香り袋の準備ができるまでは、店内の様々なお香の香りをお試しください。スタッフが店内をご案内いたします。

本体験では特別に、香十オリジナルのお香3種のセットをプレゼント。この機会にお香を楽しむ生活時間をはじめてみてはいかがでしょうか。

香道の歴史に触れ、2つの香り体験を貸し切り空間で堪能する本体験。自分自身の気持ちを整える、非日常の時間をご堪能ください。