【終了しました】宇治「中村藤吉本店」茶農家と学び味わう高級銘茶と和スイーツのペアリング

中村藤吉本店と茶農家・辻喜代治氏が贈る期間限定プラン

通りにお茶の香りが漂うお茶どころ、京都・宇治。「中村藤吉本店」はこの地で茶商として創業し、160年以上もの歴史を持ちます。屋号〈まると〉を掲げた暖簾をくぐると、歴史を感じる建物と豊かなお茶の香りがお出迎え。これから過ごす特別な時間に期待が高まる瞬間です。

建物内には茶葉を積んだ農家が引く大八車の轍跡や、運び込まれた茶葉を選定する場所が残り、古き日の宇治の風景が目に浮かびます。柱や梁はそのままに、建物の一部を現代風のカフェに改装。店舗では、茶葉だけではなくお茶を使ったお菓子なども販売しています。

本体験の講師は、茶農家で碾茶・抹茶ブランド「辻喜」の生産者、辻喜代治氏。茶産地として現在も美しい茶畑景観が継承される宇治の里山・白川地区で茶農家の5代目に生まれ、先代の宇治伝統製法を受け継ぎお茶づくりを追求してきました。茶品評会「碾茶の部」で多くの受賞歴を持ち、2017年には内閣総理大臣賞を受賞しながらも、これまでの概念にとらわれることなく新しい挑戦を重ねている生産農家です。

中村藤吉本店の人気煎茶と和スイーツのペアリング

会場となるのは、中村藤吉本店の歴史ある一室です。ここでお茶についての説明を聞き、基礎知識を深めましょう。

いよいよここから、お茶とスイーツのペアリングがスタートします。1杯目にいただくのは、中村藤吉本店の煎茶「興聖（こうしょう）」。甘み・旨み・苦渋みのバランスが取れた、まろやかで上品なお茶です。

煎茶とともに提供されるのは、中村藤吉本店の人気メニュー「生茶ゼリイ」の春限定の味わい。白いんげん豆の粒あんに桜の塩漬けを刻み入れた、春色の桜あんが添えられています。この時期だけのやさしい甘さとほのかな塩気を、さわやかな煎茶の香りとともにお楽しみください。

品質と品格を備えた、碾茶と抹茶のマリアージュ

中村藤吉本店のお茶とスイーツを楽しんだ後は、辻喜代治氏による解説の時間。碾茶（てんちゃ）から抹茶になるまでの工程やお茶の生産方法、お茶づくりのこだわりなどを知り、お茶への学びを深めましょう。

2杯目にいただくのは、辻氏が2022年関西茶品評会「碾茶の部」で一等一席を受賞した銘茶です。説明に耳を傾けながら、まずは茶葉本来の香りをお楽しみください。茶畑に覆いをしない「露天園」で日光をたっぷり与えた煎茶と、日光をさえぎるために覆いをした「覆い下園」で育てた碾茶を実際に飲み比べてみると、異なるそれぞれのおいしさを体感できることでしょう。

碾茶に合わせるのは、中村藤吉がこの抹茶のために開発した究極のチョコレート「Composition 2023」。農林水産大臣賞三冠を獲得した辻氏の手摘みの抹茶をふんだんに使い、中村藤吉本店が濃厚な抹茶チョコレートに仕立てました。抹茶の風味を生かすため、他の原料の配合や口溶けにもこだわりが光ります。「最高品質の抹茶でしか表せない旨みと甘みのリフレインを、チョコレートでも表現したい」という、両者の熱い想いが詰まった逸品。あさひの芳醇な香味によって、チョコレートの旨みがさらに引き立ちます。

じっくりと味わう、最高級抹茶の重厚感

スイーツとのペアリングでお茶の魅力を再確認すると、このおいしさがどのようにしてできるのか、ますます興味が湧いてきます。石臼で碾茶を挽く様子を実演しますので、茶葉が抹茶へと生まれ変わる工程を間近でご覧ください。深緑色の茶葉が色鮮やかな萌黄色に変化するさまは美しく、いつまでも眺めていられそう。ご希望の方は、実際に石臼を挽くこともできます（各回、体験人数には限りがあります）。

体験を締めくくる1杯は、辻喜の最高級抹茶です。辻喜では、厳選に厳選を重ねた有機質肥料を一般的な抹茶の2倍ほど施肥（せひ）し、旨み成分を茶葉に凝縮させています。1杯5,500円（税込）相当の希少な濃茶を、生産者である辻氏とともにいただく貴重な機会。ひと口ごとに広がる重厚な味わいを共有する、特別なひとときをお過ごしください。

茶農家と感動を共有する、唯一無二の時間

お茶をただ味わって楽しむだけでなく、お茶の世界と生産に関わる人の想いを深く知ってほしい。そんな中村藤吉本店の想いから生まれた本プラン。歴史深い茶室で辻氏とお茶をともにすることで、茶農家がお茶に投じる想いも直接受け取ることができるでしょう。辻氏の言葉を思い返せば、これからたしなむ1杯をいっそう丁寧に、大切にいただくことができそうです。