
テキスタイルデザイナー・二宮とみ氏に学ぶシルクスクリーン −草木染めでつくるオリジナルスカーフ−


体験の概要
テキスタイルデザイナーとして長年活躍する二宮とみ氏のアトリエにて、シルクスクリーンの技法を学び、オリジナルスカーフをつくるOtonami限定プラン。草木から採れる染料と5〜6種類の版を使い、2色を重ねて自由な発想で仕上げます。また、和やかに語らうティータイムでは、二宮氏の創造の源泉となるアイデアブックを特別に鑑賞。四季折々の表情を見せる庭を眺めながら、草木染めの優しい色に触れ、世界にひとつだけのスカーフをつくってみませんか。
体験の特徴
・染色の世界にて半世紀のキャリアを重ねる二宮氏から、シルクスクリーンの技術と草木染めを学べる貴重な機会。
・ナチュラルガーデンを望むアトリエにて、シルクコットンのオリジナルスカーフ(約60cm×約60cm)をつくります。
・アート作品のようにコラージュされた二宮氏手づくりのアイデアブックを、特別に鑑賞できるOtonami限定プラン。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 テキスタイルデザイナー・二宮とみ氏に教わるエコプリントの作品づくり −植物の姿を染め写す− 〉
12,100円〜
(名/税込)
1〜3名
約180分
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詳しい内容
テキスタイルと共に生きる二宮とみ氏に学ぶ
テキスタイルデザイナーとして半世紀のキャリアを重ねる二宮とみ氏。民藝協会に所属していた母親の影響で、子どもの頃から民藝や工芸に親しみ、アートが身近にあったといいます。高校時代に琉球紅型と呼ばれる沖縄を代表する伝統的な染色技法に魅了され、テキスタイルの道へ。日本を代表する染色家で人間国宝の芹沢銈介(1895-1984)に師事しました。その後、女子美術大学の特任準教授や桑沢デザイン研究所の非常勤講師を経て、現在はテキスタイルデザイナーや研究者として多方面で活躍しています。

常にひたむきな探究心で学び続けている二宮氏。50歳を過ぎた頃には、ロンドン芸術大学の「セントラル・セント・マーチンズ サマースクール」にてプリントの加工法を、奥田染工にてシルクスクリーンの技術を取得しました。「シルクスクリーンは私が長く研究に携わってきた技法です。多くの方に作品づくりの楽しさを伝えられたら嬉しいです」と語ります。

Otonami限定プランでは、染色の世界にて長年活躍する二宮氏からシルクスクリーンの技術を学び、草木から採れる染料を用いてオリジナルのスカーフをつくります。また、色を定着させる待ち時間に楽しむティータイムでは、二宮氏の創造の源泉であるアイデアブックを特別に鑑賞。二宮氏の世界観を垣間見る貴重な機会です。

色と模様を組み合わせて表現するシルクスクリーン
シルクスクリーンとは、細かいメッシュ状の版を使った染色技法のこと。絵柄の部分がくり抜かれた版を布などの上に置き、ヘラを使って染料を広げ、布に絵柄を転写します。シルクスクリーンの歴史は古く、紀元前より中国で行われていた型紙を使った版画技法「ステンシル」がルーツとされ、1900年代初頭にイギリスではじめて特許が取得されました。

複数の色を重ね、細かい絵柄も自由に表現できることが魅力のシルクスクリーン。この技法を使った芸術家といえば、『キャンベルのスープ缶』や『マリリン・モンロー』などの作品で知られるアンディ・ウォーホル(1928-1987)が有名です。近年の日本でも、著名な芸術家たちがシルクスクリーン作品を制作しており、アートの表現方法のひとつとして活用されています。本プランを通して、無限に広がる創作の世界を体験しましょう。

Otonami限定プランでは、1回3名までの少人数制で、約3時間かけて本格的なシルクスクリーンを学びます。体験で使う版は、100種類以上あるなかから、初心者でも扱いやすい絵柄5〜6種類を二宮氏が厳選。花や草木など様々な植物、外国の風景など創造力をかき立てる図案が多くあり、眺めているだけでもわくわくします。

天然由来の染料を使い、色とデザインを自在に遊ぶ
本プランで使用する染料は、すべて天然の草木や花から抽出したもの。あらかじめ準備された2色を使いシルクスクリーンを体験します。時にはアトリエの庭に育つ植物を使うこともあるそう。しかし、天然由来の染料を使った色の調合はプロでも難しく、驚くほど手間がかかります。そのため本体験では、二宮氏が事前に調合した染料を使い、にじみ防止の糊を混ぜる色糊づくりからスタート。工程ごとに二宮氏の丁寧な説明があるので、シルクスクリーンがはじめてでも安心です。

染料と糊を混ぜたら、スカーフとなる白いシルクコットンの上に好きな版を置き、色をのせていきます。染料をヘラで手際よく広げていく工程は、慣れるまで時間がかかるかもしれません。二宮氏のアドバイスを聞きながら生地をキャンパスに見立て、自由に版を配置し、表現する喜びを体感しましょう。

好きな版を用いて最初の色をのせてヘラで広げ終わったら、ドライヤーで乾燥させます。その後、別の版を使い色をのせることも可能。また、違う色をのせると重なった部分の色の変化が楽しめます。版を置いて色をのせ、乾燥させる工程を何度か繰り返すことで、自分だけのオリジナルスカーフが完成します。

クリエイティブな空間で二宮氏と和やかに語らうティータイム
シルクスクリーンでデザインを施したスカーフは、専用の蒸気釜で蒸し色を定着させます。待つあいだは二宮氏との歓談を楽しむティータイム。会場の二宮氏の自宅兼アトリエには、世界中から集められた色とりどりのアートや工芸品が並びます。幼少の頃から芸術や工芸に親しんだ二宮氏ならではの世界観に魅了されるでしょう。

Otonami限定プランでは特別に、二宮氏の創作の源泉となっているアイデアブックを鑑賞できます。主に海外などで撮った写真や素材を切り抜き、コラージュして仕上げられたアイデアブックは、まるでアート作品のよう。旅先での思い出が様々なかたちで表現されていて、ずっしりと重く見応えがあります。二宮氏のテキスタイルへの深い情熱と豊富な経験を知る貴重な機会。お茶を飲みながら二宮氏との会話を楽しみましょう。

自然への感謝の気持ちをテキスタイルに表現
テキスタイルのこととなれば、話が止まらなくなるほど熱心で、チャーミングな一面を持つ二宮氏。「天然の染料で染めるシルクスクリーンはいつもドキドキします。毎回まったく同じ色にはならない、一期一会の仕上がりがすごく魅力的なんです。自然ならではの優しく淡い風合いで、私たちは生きている植物から命をいただいているという感謝の気持ちでいっぱいになります」とあたたかなまなざしで語ります。

出来上がったスカーフは当日持ち帰ることができます。プロの手ほどきと豊かなエスプリを肌で感じながら制作できる、貴重なシルクスクリーン体験。自然から生まれた色彩に触れ、自由に表現するとっておきの時間をお過ごしください。
提供 二宮とみ

提供
二宮とみ
テキスタイルデザイナー、染色家。「型絵染」の無形文化財保持者・芹沢銈介に師事し、その審美眼に間近で触れる。女子美術大学ファッション造形学科特任準教授・桑沢デザイン研究所非常勤講師を経て、現在は「nino works」や「Sion tomi’s fabric」として、染色の実験教室や作品制作を行う。著書に『染めのほん』(眞田造形研究所編・デザイン)がある。
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開催場所
二宮とみ(アトリエ)
住所非公開
・京王井の頭線 永福町駅より徒歩約10分
※場所の詳細はご予約後にご案内します。本ページに記載の地図とは場所が異なります(Google Mapは永福町駅の場所を示しています)ので、必ずご案内のメールをご確認ください。
予約について
カレンダーから、ご希望の日付を選択してください
催行日時|月2回 13:00〜16:00
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
12,100円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習費、材料費
催行人数
1回3名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.二宮とみ氏のアトリエに集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.手順の説明(約20分)
3.2色の色糊をつくる(約30分)
4.5〜6種類の版でシルクスクリーン体験(約90分)
5.蒸気釜での定着、乾燥(約30分)
※待ち時間のティータイムに、二宮氏のアイデアブックを鑑賞できます。
6.アイロン(約10分)
7.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催72時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
・エプロン
・ゴム手袋
・マスク
・手を拭くためのタオル(手ぬぐいをおすすめします)
・完成品を持ち帰るための袋やエコバッグなど(スカーフのサイズは約60cm×約60cmです)
服装
汚れても良い服装でお越しください。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
高校生以上
※付き添いのみの方が同席される場合も、1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の3日前まで。
特記・免責事項
・まれにかぶれる可能性がございます。植物アレルギーの方はご参加をお控えください。
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
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