京都「鹿田喜造漆店」江戸時代から続く老舗で金継ぎ体験 −欠け・ヒビ 2種類の修復技法を学ぶ−
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体験の概要
壊れてしまった器に施す金継ぎは、日本の“ものを大切にする”文化が表れた古くからの修復技法。近年SDGsへの意識の高まりから、金継ぎに興味を抱く方が増えています。本体験では、京都・四条河原町に工房を構える江戸時代から続く老舗漆専門店「鹿田喜造漆店」にて、熟練の職人の指導のもと、こだわりの天然漆を用いた金継ぎを体験します。金継ぎを施した器は、当日お持ち帰りいただけます。
体験の特徴
・漆専門店が厳選した天然漆を使い、欠けとヒビ2種類の金継ぎを体験。
・鮮やかな色漆を使って名入れを施し、思い出深い作品に仕上げるOtonami限定プラン。
・オプションにて、器は清水焼に変更、金粉・銀粉を使用することも可能。
9,500円〜
(名/税込)
2〜4名
約150分
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詳しい内容
老舗漆専門店による金継ぎ体験
漆は古来より日本で使われてきた塗料のひとつで、ウルシノキから採取される樹液を精製したもの。この漆を使った「漆器」は高級品として重宝されています。1867(慶応3)年創業の鹿田喜造漆店は、樹液の精製段階から漆に携わり、単なる販売店とは一線を画す、漆に関する知識と経験が豊富な漆専門店です。
金継ぎといえば、金で修復するイメージが強いかもしれませんが、材料には漆が使われます。時代とともに漆や漆器の需要が減るなか、陶器の人気は根強いものがあります。鹿田喜造漆店はこの流れに注目し、漆の持つ魅力を広く伝えることを目的のひとつとして、店舗近くの工房で金継ぎ教室を開催しています。
器を手にとって仕上がりをイメージ
体験の開催場所は、店舗から徒歩2~3分の場所にある工房兼教室。奥の工房で修復作業を行う職人の気配を感じ取ることができます。はじめに、体験で使用する器を選びます。お好きな色で選ぶのもいいですが、一つひとつ欠け方や割れ方が違うので、修復後の仕上がりをイメージしながら選んでみてください。
Otonami限定のオプションとして、使用する器は清水焼に変更可能。せっかく京都での体験を楽しむのなら、京都らしい清水焼を選ぶとより思い出深い作品になりそうです。
欠けとヒビ、2種類の修復技法
体験では欠けの補修に樹脂を使用。主材と硬化材を混ぜ合わせたもので欠けた部分を埋めていきます。この2つの材料の練りが甘いと硬化不良を起こして後の工程に影響するため、しっかりと練りましょう。はみ出た余計な部分は後で削り取ります。
一方、欠けを埋める必要のないヒビは、漆を含ませた筆でヒビをなぞる作業からスタート。ヒビに沿って息を止めてゆっくりと筆を引くのがコツで、集中力が必要です。ヒビが漆ですべて覆われたら心に余裕ができるはず。遊び心で、ヒビの入っていない場所に景色を足すのも楽しいかもしれません。
ヒビを筆でなぞり終えたら、真綿を使って器に化粧を施します。Otonami限定プランでは、通常使用する真鍮・錫のほかにお好きな色漆を選択することができます。色漆の鮮やかさに驚くお客さまも多いとか。また、オプションで金粉・銀粉への変更も可能です。
※器をお持ち込みの場合、「真鍮・錫から金粉・銀粉への変更」のオプションはお申し込みいただけません。
漆器で味わうコーヒーでほっとひと息
金継ぎを施した器に、Otonami限定で名入れができます。漆とは思えないほど多彩な色の色漆を選ぶことができるのも、品揃えが豊富な漆専門店ならでは。画数の多い漢字やひらがなではなく、アルファベットやカタカナなど直線で書ける文字のほうがきれいに描けるそうです。
細かい作業が終わりほっとしたタイミングで、内側を漆の白で塗られた素敵な器でコーヒーのおもてなしがあります。漆のつややかな質感に触れ、漆器のある生活を思い浮かべながらくつろぐことができます。
体験するだけでは終わらない座学付き
本体験には漆に関する座学も含まれています。漆の精製から携わる専門店ならではのお話は、普段なかなか知る機会のない興味深い内容。例えば「漆が乾く」という表現ひとつをとってみると、ここでの「乾く」は乾燥を意味するものではなく、空気中の水分を取り込みながら硬化することなのだそう。写真付きのパネルを使った座学は、はじめて金継ぎを行う方や、漆についての知識がない方でもわかりやすく、塗料として私たちの手元に届くまでの漆の旅に想いをめぐらせる時間となるでしょう。
器をお直しして使うといえば、高級品や美術品のイメージを持つかもしれません。しかし大切なものは人それぞれで、お金だけで測れるものではありません。思い出のある器が割れてしまって悲しい思いをした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。金継ぎを知ることによって、壊れてしまった器との新しい付き合い方に気付くかもしれません。
昔は今のようにものを使い捨てるのではなく、街の身近なところに金継ぎ職人がいて、割れたら修復してもらうのが日常だったようです。ものとの付き合い方を見直し、先人たちが実践していた生活の知恵を現代に取り入れてみてはいかがでしょうか。本体験で製作した2つの作品2点と共に、艶やかでなめらかな漆のような、上質な生活のヒントをお持ち帰りください。
提供 鹿田喜造漆店
提供
鹿田喜造漆店
京都・四条河原町に店舗を構える、江戸時代から続く漆専門店。漆の販売のみならず精製から手がけ、漆に関する深い知識と豊富な経験を持つ。漆や漆工材料を販売するかたわら器の修復も受け付け、その的確で丁寧な仕事ぶりが評価されている。日常生活の中で漆や漆器と縁のなかった世代にも漆の魅力を知ってほしいと、金継ぎ教室を積極的に開催している。
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お客様の声
乾燥させている時間に、質問をしたり説明を聞いたりすることができたので、時間を持てあますことなく過ごすことができました。「漆器」についても話をしていただき、今まで「敷居の高い物」というイメージから「使い方がいろいろあって魅力的な物」にかわりました。
京都府 50代 女性
欠けと割れの両方の金継ぎが体験できる点に魅力を感じました。最初は細かい作業に緊張しましたが、少し慣れてくると遊び心で線を足して遊んでみたくなりました。オリジナリティのある作品に仕上がり、いい思い出になりました。
大阪府 40代 女性
ペースに合わせて大変丁寧にわかりやすくご指導いただき♪初めての金継ぎ体験を安心して受けることが出来ました。そして♪オプションで清水焼きに変更できるのもよかったです。 大変充実した楽しいお時間をありがとうございました。途中のコーヒーもとても美味しかったです。
大阪府 50代 女性
開催場所
鹿田喜造漆店
〒600-8042 京都府京都市下京区麩屋町通仏光寺上る俵屋町290
・阪急河原町駅から徒歩約5分
・阪急烏丸駅・地下鉄四条駅から徒歩約8分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時│平日・土曜の15:30〜(祝日を除く)
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
2024年5月
日
月
火
水
木
金
土
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
9,500円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、材料費、施設利用料、講習料、お茶
〈オプション〉
【2024年5月までの体験日】
・陶器から清水焼への変更
+3,500円(税込)
・真鍮・錫から金粉・銀粉への変更
+2,800円(税込)
※器をお持ち込みの場合、「真鍮・錫から金粉・銀粉への変更」のオプションはお申し込みいただけません。
【2024年6月以降の体験日】
・陶器から清水焼への変更
+3,500円(税込)
・真鍮・錫から金粉・銀粉への変更
+3,500円(税込)
※器をお持ち込みの場合、「真鍮・錫から金粉・銀粉への変更」のオプションはお申し込みいただけません。
催行人数
最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回4名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.鹿田喜造漆店に集合
2.店内で漆工材料を見学
3.体験(お飲み物休憩・座学あり)
※ 欠け・ヒビを1つずつ、計2つ修復します。
4.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
汚れても良い服装でおいでください。
※本物の漆を使用しますので、漆が皮膚に付着した場合、かぶれる恐れがございます。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
8歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子さまがご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の7日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合がありますのでご了承ください。
よくあるご質問
・実物を見てみて修復を承れない可能性がございます。
・お持ち帰りの袋や箱はお客様にてご準備をいただいております。
・器をお持ち込みの場合、「真鍮・錫から金粉・銀粉への変更」のオプションはお申し込みいただけません。
開催日を確認