吉祥寺「SHOUEI TEA」心で描く和紅茶の味わい −オリジナルブレンド茶葉のおみやげ付き−

希少な和紅茶と出会える隠れ家的ティーサロン

繁華街のにぎわいと豊かな自然を兼ね備える人気の街・吉祥寺にある、「SHOUEI TEA」の隠れ家的ティーサロン。幼少期から煎茶道や茶の湯に親しんできた代表の山田晶子氏は、お茶のプロインストラクターとして研鑽を積み、2021年に有機栽培・農薬不使用のお茶を主に扱うブランドとしてSHOUEI TEAを立ち上げました。

有機栽培・農薬不使用のお茶の魅力を、「健やかな土壌で育った茶は大変香りが高いです。化学肥料を使えば使うほど木は弱くなり、それだけ農薬も必要に。香りも弱くなる傾向にあります」と話す山田氏。また、普段店頭で購入できる紅茶は何種類かの茶葉がブレンドされたものが大多数とのことですが、ブレンドしていない品種単独（シングルオリジン）の茶葉を味わえるのも、お茶の仕入れに徹底したこだわりを持つSHOUEI TEAならではの体験です。

本格的なテイスティングで、茶葉の個性と五感で向き合う

発酵度合いによって、緑茶・ウーロン茶・紅茶と、様々な味わいに変化する茶葉。なかでも、日本で栽培された茶葉を使用して作った紅茶を「和紅茶」と呼び、インパクトが強い味わいのインド紅茶、複雑な旨味が魅力の中国紅茶に並ぶ日本の紅茶として今注目されています。山田氏との会話を通して和紅茶の基礎を学んだのち、いよいよプロの茶葉鑑定師が使う道具と方法でのテイスティングを体験します。

まずはシングルオリジンの茶葉を楽しみます。3gの茶葉が入った鑑定杯（国際標準に則った鑑定器具）に熱湯150mlを注いだら、蓋をして5分かけて抽出。その後、最後の一滴まで茶碗に移してテイスティングします。

水色（茶湯の色味・透明度・艶など）や開いた茶葉の色・形の違いは、茶葉によって一目瞭然。山田氏によるレクチャーのもと、小ぶりな茶碗とレンゲを使って、それぞれの茶葉が持つ特性を味わい、香りを感じ取ります。同じ茶園の茶葉であっても、収穫が数日違うだけで異なった味わいになることも珍しくない繊細な茶葉。一期一会の味わいを堪能しましょう。

自由自在に心で描く味覚体験

「絵画を描くように、感じたことを心に描いてほしいんです。正解も不正解もなく、味わいの表現はどこまでも自由」と話す山田氏。五感を解き放ってシングルオリジンの茶葉をテイスティングしたら、その感覚をベースにオリジナル和紅茶のブレンドに挑戦します。

テイスティングしたシングルオリジンの茶葉3〜4種類（仕入れ状況により変動）の中から、自分好みのブレンド和紅茶を2パターン作ります。配分は自由ですが、迷うことがあっても山田氏の丁寧なアドバイスがあるのでご心配なく。トップノート（最も鮮烈に感じる香り）やボディ（味わいの基礎となるベース部分）など、自分で受け止めた特徴をもとに、出来上がりの味わいを描きながらブレンドしましょう。ブレンドの内容によっては、野生のバラやキンモクセイをはじめとした副素材も提供します。

蓋碗を使ったおいしいお茶の淹れ方を学ぶ

最後に、蓋碗（がいわん）という、碗・蓋・受け皿がセットになった茶器を使用したおいしいお茶の淹れ方を、先ほど自分でブレンドした和紅茶を使ってデモンストレーション形式で学びます。和紅茶だけではなく、多くのお茶を淹れるのに適している蓋碗は、シンプルで日常に取り入れやすい茶器といえるでしょう。蓋のてっぺんを押さえながら碗の縁を持ち、手首を傾ければ、碗と蓋の隙間から自分好みの美しい和紅茶が注ぎ込まれてゆきます。

おいしいお茶を淹れたら、山田氏が用意してくれたオーガニックのドライフルーツに舌鼓を打ちながら、和やかな会話の時間。ブレンドした和紅茶は、2パターンのうち気に入った30gをおみやげとして持ち帰れます。感動体験の続きをご自宅でもお楽しみください。

一杯のおいしいお茶が運んでくれる幸せな時間

一杯のおいしいお茶をいただく幸せ。その瞬間は時に心を整えるブレイクタイムになり、時に会話を弾ませ人と人とを結ぶ縁を運んでくれます。和紅茶を通して、私たちの生活に密接な存在であるお茶の奥深さに触れる時間は、明日からの日常を豊かにアップデートしてくれるかもしれません。そんな自分だけの一杯と、SHOUEI TEAで出会ってみてはいかがでしょうか。