神戸「須磨寺」源平ゆかりの名刹を僧侶が案内する特別プラン −須磨琴の演奏体験付き−
体験の概要
1100年を超える歴史を誇る兵庫・須磨寺。現存する日本最古の一絃琴「須磨琴」を所有し、源平ゆかりの寺としても知られます。本体験は、今なお様々な伝説が残る名刹の境内を、僧侶のご案内で巡る特別拝観プラン。重要文化財や史跡のほか、本来は立ち入ることのできない貴重な内陣もご覧いただけます。日本最古の一絃琴をはじめ山内の重宝を見学した後は、須磨琴の生演奏を目の前で聴き、ご自身で須磨琴を奏でる演奏体験も。須磨寺の歴史と魅力を存分にご堪能ください。
体験の特徴
・神戸屈指の古刹・須磨寺にて、通常非公開の内陣を特別にご参拝。
・『平家物語』にまつわる重要文化財や史跡を、僧侶の案内付きで巡るOtonami限定プラン。
・現存する日本最古の一絃琴を拝見したのち、プロによる生演奏と実奏レッスンを体験します。
8,000円〜
(名/税込)
1〜6名
約150分
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詳しい内容
千年を超える歴史のある「須磨寺」
真言宗須磨寺派の本山である上野山福祥寺は、平安初期の886(仁和2)年に創建され、古くから「須磨寺」の呼称で親しまれてきました。境内はどこか懐かしく落ち着く空気が流れ、多くの人が安らぎを求めて訪れます。
須磨寺には、須磨琴発祥の伝説や源平合戦にまつわるエピソードなど、貴重な史跡や文化財が残っています。また、須磨琴を後世に伝える文化伝承の場としての役割も持っています。
ご案内してくださるのは、小池陽人(ようにん)副住職をはじめとする僧侶の方々。小池副住職は、若い世代や遠方の方々にもお寺に親しむきっかけづくりをしようと、YouTubeでの情報配信や書籍の出版など新しい取り組みも積極的に取り入れています。
境内の“おもろいもん”に注目
須磨寺の境内には、あちこちにユニークな“おもろいもん”が散りばめられています。これは、「訪れた人々の心がほぐれるように、笑顔になって生きる活力につながるように」と先代住職が設置したアイデア。本体験では、そんなおもろいもん巡りも楽しめます。
おもろいもんのひとつである「一願成就の大数珠」は、肩に掛けて祈ると、お大師さんが願いを叶えてくれるというもの。他にも、亀の背中に七福神が乗った「七福神マニコロ」や、源平をモチーフにした「からくり時計」など、お寺とは思えないユニークなスポットがたくさん。人々を笑顔にする仕掛けを体験すると、須磨寺が千年以上の歴史を経て今なお多くの人に親しまれている理由がわかるかもしれません。
源平ゆかりの寺で歴史をたどり、物語の世界へ
参拝ツアーは、源頼政が再建したと伝わる山門からスタート。『平家物語』に登場する史跡をはじめ、数々の重要文化財を拝見します。源平合戦の中でも、須磨寺に深く関係するのが平敦盛。平清盛の甥にあたり、一ノ谷の合戦に出陣、当時わずか17歳で命を落としました。「敦盛最期」は、平家物語の中でも最も涙を誘うエピソードとして語り継がれています。その名場面を見事に再現した枯山水の庭園「源平の庭」も見ることができます。
平敦盛が奏でていたという「青葉の笛」も宝物館に実存。松尾芭蕉や与謝蕪村、正岡子規といった歌人たちも「青葉の笛」を見るためにこの地を観光して歌を残したといい、境内には歌碑が多く残ります。
他にも、源義経が腰かけて首実検したという松、敦盛の首を洗ったという池や首塚、弁慶が担いだという鐘など、見どころが盛りだくさん。まるで源平の時代にタイムスリップしたかのような気分で境内を散策できます。須磨寺が紡いできた物語や歴史に触れ、ゆかりある先人たちに想いを馳せましょう。
非公開の内陣は身も心もまっすぐになれる空間
本体験では、通常は立ち入れない内陣も拝観できます。奉納行事や法要が執り行われるという神聖な空間に身を置き、心が洗われるようなひとときを過ごします。
須磨寺はこれまで何度も地震や火災など災害に見舞われ、そのたびに改築や再建を繰り返してきたといいます。現在の本堂は1602(慶長7)年に豊臣秀頼が再建したものですが、内陣の宮殿(くうでん)は1368(応安元)年に建てられたものが残り、国の重要文化財に指定されています。
通常非公開の六観音様や、鎌倉時代に造られた十一面観音様、平敦盛の位牌も特別に拝見。深閑とした堂内は、古刹ならではの凛とした空気で背筋が伸びます。歴史を肌で感じ、心静かに合掌しましょう。
臨場感あふれる演奏を聴き、自ら琴の音を奏でる
参拝後は、庭園が見えるお部屋で須磨琴体験を。須磨琴は、その名の通り須磨で生まれた楽器。その起源は平安時代とされ、光源氏のモデルになったといわれる歌人・在原行平が須磨に流された際、その寂しさを慰めようと海辺で手にした板に一本の絹糸で弦を張り、音を奏でたのが始まりと伝わっています。さらには、坂本龍馬や佐久間象山など、国学者や幕末の志士にも愛された楽器だとか。須磨寺には現存する最古の須磨琴が保存され、現在では一絃須磨琴保存会のメンバーがその音色を守り継承しています。
本体験では、一絃須磨琴保存会の奏者による生の演奏を目の前でお聴きいただけます。演目「須磨」は、須磨琴発祥のエピソードからつくられ、保存会が最も大事に歌い継いできた曲。弾き語りで演奏される須磨琴は一弦ながら表現力がある音色が特徴的。響くような暗い低音から海岸に打ち寄せる波の音や風の音まで、多彩な音で物語を演出します。在原行平がたった一人きりで須磨の海岸で過ごす物悲しい光景が目に浮かび、思わず心が打たれます。
演奏を聞いた後は、貴重な須磨琴を実際に演奏。丁寧な指導のもと、初心者でも簡単な曲が弾けるまでに上達します。楽譜も初心者用にアレンジされているため、音符がわからなくても大丈夫です。椅子の席もご用意し、正座が苦手な方でも安心して体験できます。
実際に琴を奏でてみると、わずか一弦ながら、その音の奥深さと幅の広さに驚くことでしょう。長く受け継がれてきた須磨琴のしらべの素晴らしさを、体験を通して実感できます。
美しい庭園を眺めながら癒しのひとときを
最後に、保存会の先生から須磨琴の貴重な逸話をうかがいながら体験を振り返ります。また、地元・須磨で評判のお菓子「須磨琴」と「須磨寺さくら最中」をおみやげにいただけます。
「須磨琴は、まずは知るところから。ぜひ気軽に体験してください」と先生。素朴で親しみやすい楽器なので、かしこまることなく、一度はその生の音色を楽しんでほしいといいます。体験をきっかけにお稽古に通うことも大歓迎だそう。多くの方にとってあまりなじみのない楽器ですが、須磨琴の音色を生で聞き、一度体験してみればその魅力に惹き込まれることでしょう。
数々の貴重な史跡や文化財、そして須磨琴を間近で堪能できる、須磨寺でしかできない体験をぜひお楽しみください。
提供 須磨寺
提供
須磨寺
真言宗須磨寺派の本山で、886(仁和2)年に創建された歴史ある寺。数々の重要文化財や史跡を有し、源平ゆかりの寺として広く知られている。地元では“須磨のお大師さん”として親しまれ、毎月20・21日のご縁日には大勢の参拝者で賑わう。「一絃須磨琴保存会」は須磨寺を本拠地として発足した団体で、須磨に根付いた文化、歴史、伝統を次世代へ継承するべく活動を続けている。
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お客様の声
少人数の行き届いた企画で、幸せなひと時を味わうことができました。小池陽人さんの丁寧なご案内、ご説明を伺った上での須磨琴体験は、心の奥深くに響きました。
大阪府 50代 女性
源平ゆかりの品々など、物語の中のものが実在するのを目にするととても感動しました。非公開のエリアも案内いただき、大変貴重な体験ができたと思います。須磨琴を聴いたのも弾いたのもはじめてでしたが、とても美しい音で奥が深く、体験してみないとわからない魅力がありました。
大阪府 30代 女性
須磨寺の案内もとても上手で、楽しく聞かせて頂き、勉強になりました。一絃琴も初めて触らせていただきましたが、大変興味深かったです。13弦のお琴を嗜んでおりますが、同じように後世に伝えていきたい文化です。一緒に継承できたらと思います。
兵庫県 40代 女性
開催場所
須磨寺 仁王門前
〒654-0071 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4丁目6−3
・山陽、阪神、阪急電車「須磨寺駅」下車 北へ5分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時│平日(不定期)10:00〜 / 13:30〜
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
8,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、施設利用料、講習料、拝観料、おみやげ代
催行人数
1回6名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.須磨寺 仁王門前に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.僧侶によるお寺のご案内
3.模範演奏(弾き語り)
4.須磨琴の演奏を体験
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催48時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
特にございません。
予約期限
開催日の2日前まで。
特記・免責事項
・本体験はすべて日本語で催行されます。お時間の都合上、進行速度への配慮ができかねるため、通訳を介する必要があるお客様のご参加はご遠慮いただいております。ご理解とご了承をいただけますようお願いいたします。
(This experience will be conducted in Japanese. Due to time constraints, we cannot accommodate adjustments to the pace of the event for translation purposes. Therefore, customers who require an interpreter are kindly asked to refrain from participating. Thank you for your understanding.)
・やむを得ない事由により中止になる場合がありますのでご了承ください。
よくあるご質問
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