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奈良|生駒
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茶筅師・20代目 谷村丹後氏の工房で茶筅の糸掛け体験 −茶筅の名産地 奈良・高山にて−

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体験の概要

国産茶筅のほとんどを手がける奈良県生駒市高山町で、500年以上の歴史と技術を守り伝えている谷村家。20代目当主・谷村丹後氏による茶筅づくりの実演を解説付きで見学し、自らの手で茶筅にかがり糸を編み込む「糸掛け」を体験します。さらに、敷地内の茶室にて、茶道を心得る谷村氏のお点前からきめ細かいお茶を点てる方法を教わり、お茶菓子をいただくオプション(有料)も用意。職人の手ほどきで日本の伝統工芸である茶筅づくりを学び、茶筅の奥深い魅力に触れる貴重なひとときを堪能しましょう。

体験の特徴

・茶筅の産地として名高い奈良県生駒市高山町にある工房で、20代目 谷村丹後氏の茶筅づくりを鑑賞し、糸掛けの工程を体験。
・お茶菓子をいただきながら、谷村氏より茶筅の歴史や伝統技術の解説を受けます。
・オプション(有料)にて、茶筅に編み込むかがり糸を黒からお好きな色に変更できます。

9,900円〜
(名/税込)

2〜6名

約90分

開催日を確認

詳しい内容

徳川幕府よりその名を与えられた茶筅師・谷村丹後

500年以上にわたり茶筅づくりの中心地である奈良県生駒市高山町。江戸時代に徳川幕府によって苗字を与えられた高山の13家中、現存する3家が今も「高山茶筅」を受け継ぎ、つくり続けています。そのひとつが、本体験の講師である茶筅師・谷村丹後氏が工房を守る谷村家です。

工房には谷村氏と先代が手がけた様々な流派の茶筅が展示されている

茶筅づくりは農業の傍らの余芸として一子相伝で伝えられてきた秘技であり、「丹後」の名前は谷村家の代々の当主が継いできました。谷村氏は29歳の頃より家業に入り、茶筅づくりの修業を始めます。2006年に20代目を襲名すると、日本の伝統工芸の継承・発展の促進を目的とする「REVALUE NIPPON PROJECT CHARITY GALA 2013 with GUCCI」にて、竹がテーマの作品制作に参加。2015年には、経済産業大臣指定伝統工芸士に認定されました。

20代目当主・谷村丹後氏。茶筅と向き合う真剣な表情からは想像がつかないほど、気さくで話題が豊富

現在日本で流通する茶筅は、約7割が中国をはじめとした外国製で、日本製は残りの約3割。谷村氏は「日本製と外国製では竹の質も製法の細部も異なり、日本製の茶筅には及びません。良い茶筅でお茶を点てればおのずとお茶がおいしくなることを、多くの方に知っていただきたいです」と話します。

500年以上の歴史を持つ高山の茶筅を知る

まずはお茶とお菓子をいただきながら、茶筅の歴史を学びます。高山茶筅の始まりは室町時代後期。茶の湯の祖とされる茶人・村田珠光の依頼により、大和鷹山城城主の次男が茶筅を創案しました。鷹山一族がこの地を離れた際、その技法を鷹山家の家臣に伝授。以来茶筅づくりの技術を継承し、秘伝として守り続けました。

左が19代目 谷村丹後氏。資料をもとに、一子相伝で受け継がれてきた高山茶筅の変遷をたどる

その後、茶道の隆盛と共に茶筅の需要も高まり、豊臣秀吉や徳川幕府により保護産業として優遇されました。江戸時代には徳川将軍御用茶筅師として各家が名前を賜り、谷村家は丹後を名乗るようになります。大切な技を盗まれないよう、18代目までは夜中に茶筅をつくっていたのだそう。

茶筅納入の際に用いられた江戸時代の御用札と木箱。実際に手に取って鑑賞できる

「消耗品である茶筅は、茶道具の中では残念ながら末席」と話す谷村氏。茶席に必要な茶道具でありながら、茶碗や軸に対して茶筅は会記に記されることがありません。そんな茶筅の価値を上げようと、谷村家では1960(昭和35)年頃より少しずつ情報を公開することにしました。谷村氏は茶道の家元に納める茶筅づくりの傍ら、一般の方を対象に工房を開放し、茶筅づくりの技術に触れてもらう機会を設けています。

20代目当主による熟練の茶筅づくりを目の前で見学

工房には茶筅ができるまでの見本が置いてあり、その工程の多さにまず驚きます。一体どのようにして茶筅ができるのか、谷村氏の制作の様子を見学しましょう。

1本の竹がみるみるうちに茶筅らしい形になってゆく

手がけた茶筅を裏千家と武者小路千家に直接納入する谷村家。古くは徳川将軍家御用達で、公家や大名、寺院にも納めてきた名家のひとつです。茶筅の形やデザインは、流派によって異なるのだそう。また、茶筅づくりの工程は大きく分けて5つの分業制。当主である谷村氏はすべての工程を習得しており、「きちんと身につけるまで10年はかかりました」と振り返ります。

穂の両面を丁寧に削り、先の景色が透けるほどに薄く仕上げる

制作デモンストレーションのハイライトは「味削り」。穂の内側を根本から先に向かって薄くなるように削る工程です。繰り返し削ると、次第に穂先が薄く広がってゆきます。なめらかな手の動きは、まるで小刀と手が一体となって動いているよう。この熟練の手技による、ごく薄く削られた穂先から生まれた「しなり」と内穂・外穂の二重構造が、きめ細かい泡を立たせる逸品を生み出すのです。

茶筅にかがり糸を編み込む「糸掛け」の工程を体験

谷村氏による茶筅づくりの実演の後は、いよいよ高山茶筅の大切な一工程である「糸掛け」に挑戦します。扱う茶筅は裏千家の家元が使う「真数穂(しんかずほ)」。節から上で細かく割った竹を内穂と外穂に分け、その間にかがり糸を編み込むのは、高山茶筅の大きな特徴のひとつ。「かがり糸によって内穂と外穂が完全に分かれ、茶筅が立体的になることでお茶を撹拌する力が上がります」と、谷村氏は説明します。

2本の糸をテンポよく穂先の間に通す糸掛け。谷村氏の手元を観察しながら挑戦

細い2本の糸を穂先の間に交互に通してゆく作業は、シンプルでありながら集中力が求められます。間を詰めようと強く引っ張りすぎず、ほどよい力をかけることが美しく仕上げるポイント。代々伝わる技術で谷村氏が手がけた茶筅に、丁寧に糸を編み込んで仕上げる趣深いひとときです。

カラフルな色糸がポイントとなり、個性が表れる(オプションは有料です / 写真はイメージです)

かがり糸は、オプション(有料)にてお好きな色に変更することも可能。下編(したあみ・穂を広げる役割の糸)は予約時に8色から、上編(うわあみ・根本を完全に広げ、補強する糸)は当日数十種類の糸から好みの色を選べます。黒糸で編んであることがほとんどですが、「ご自宅などでお茶を愉しむなら、気に入った色で仕上げても良いと思います。そうして茶筅を身近に感じていただけたら嬉しい」と谷村氏。出来上がった茶筅は、谷村氏による直筆の文字が入った特別な箱に納めて、当日持ち帰れます。

特別な茶室にておもてなしを受けるひととき

谷村家の敷地内には、お茶好きだったという谷村氏の祖母がつくったお茶室があります。体験後にオプション(有料)で、谷村氏による茶室でのお点前を受けられます。

谷村氏の茶筅で点てたお茶をいただき、おいしさを実感する

お茶席では谷村氏から直々に、シルクのようにきめ細かいお茶を点てる方法も学びます。さらに、谷村氏が気に入って集めた茶道具や、画家・伊藤若冲による掛け軸などを特別に鑑賞。工房と同じ生駒市にある和菓子店「花仙堂」の季節の生菓子と共に、最高級の茶筅で点てた抹茶を味わい、幅広い知識を持つ谷村氏との会話を楽しみましょう。

白竹、しみ竹、ごま竹など、様々な種類の竹を用意。お茶好きなら茶杓にまでこだわってみたい(写真はイメージです)

また、茶筅づくりの体験を茶杓づくりに変更することも可能です(体験当日の変更も可能 / 竹の種類により無料・有料のものがございます)。出来上がった茶杓は谷村氏が手がけた筒に納め、茶筅同様に当日持ち帰れます。茶筅づくりを体験し、再び訪れて今度は茶杓を手がけるのも良さそうです。

大切に使いながら継承する日本の伝統文化

指先と小刀だけでほとんどの作業を行うことから「指頭芸術」と呼ばれている茶筅づくり。指先の感覚だけを頼りにバランスを取り繊細な茶筅をつくり上げる技は、まさに芸術です。そのものづくりの根底にあるのは、「使いやすく丈夫で、かつ美しい茶筅をつくりたいという思いに尽きます」と谷村氏。

江戸時代から伝わる貴重な設計図も鑑賞。長きにわたる茶筅の歴史に思いを馳せる(写真はイメージです)

用の美を追求する一方で、「茶筅があれば自宅でも気軽にお茶を点てられます。おすすめは朝の一服。忙しい現代の皆さんに、無心になれる時間を茶筅から届けられたら」と話します。手を動かすことで心を落ち着け、おいしいお茶をもたらしてくれる茶筅。500年以上の歴史を背負う職人の手ほどきで、大切に守り継がれた技術を体感するひとときを過ごしませんか。


事業者画像

提供
和北堂 谷村丹後

徳川将軍家御用達茶筅師として「丹後」の名を賜り、500年以上の歴史を守り伝えている谷村家。2006年に20代目を襲名した谷村丹後氏は、裏千家と武者小路千家の茶筅師として活躍。中田英寿氏が主宰する、日本の伝統工芸の継承・発展の促進を目的とした「REVALUE NIPPON PROJECT CHARITY GALA 2013 with GUCCI」にて、竹がテーマの作品制作に参加。2015年には経済産業大臣指定伝統工芸士に認定。茶筅の魅力を多くの人に伝えるため。茶筅づくりの体験会や工房見学会を開催し、一子相伝の技を一般公開している。

開催日を確認

開催場所

和北堂 谷村丹後


〒630-0101 奈良県生駒市高山町5964
・近鉄けいはんな線 学研北生駒駅より奈良交通バス153系統「大北」下車、徒歩約3分
・近鉄京都線 新祝園駅より車で約20分

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|月〜日曜 13:00〜14:30 ※オプション「谷村氏による茶室でのお点前」を選択される場合は、体験終了時間が約30分後ろ倒しとなります。

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

9,900円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶菓子

〈オプション〉
①谷村氏による茶室でのお点前
+6,600円(名/税込)
体験後、特別茶室にて谷村丹後氏によるお点前でお茶菓子をいただくことができます。

②かがり糸の色を変更
+1,100円(名/税込)
糸掛けを行う糸をお好きな色に変更できます。
下編に使用する糸は8色(黒、白、赤、ピンク、黄、緑、青、紫)から1色、上編に使用する糸は数十種類から選択できます。
※下編の色はご予約時、上編の色は当日選択します。


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回6名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.谷村邸前に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.茶筅の歴史と魅力を学ぶ(約15分)
3.茶筅づくりの実演・解説(約15分)
4.茶筅づくり体験(約60分)
5.解散

※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※オプションにて谷村氏によるお点前を選択された場合は、茶筅づくり体験後に茶室に移動します(体験終了時間が約30分後ろ倒しとなります)。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

特にございません。


服装

・座り姿勢で過ごす時間が長いため、体を締め付けず、作業しやすい服装がおすすめです。
・工房は畳敷きのため靴下をご着用いただくか、ご持参ください。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

10歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・工房は和室のため、体験中は靴を脱いでお過ごしいただきます。
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。

よくあるご質問

5台分ご用意がございます。ご利用の場合はご予約時に「質問・ご要望」欄よりお知らせください。

椅子と机を用意していますのでご参加可能です。

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