甲府「TO LABO」フローライトの美しさを引き出す宝石研磨体験 −オリジナルジュエリー制作−

貴重な宝石彫刻と出会えるジュエリーショップ

宝石の街・山梨県甲府市にある「TO LABO shop & studio」は、1959（昭和34）年に創業した「貴石彫刻オオヨリ」の3代目・大寄智彦氏がオープンしたジュエリーショップです。大寄氏は、「甲州水晶貴石細工」の伝統工芸士の国家資格や、山梨県認定ジュエリーマスターの資格を最年少で取得した経歴の持ち主。さらに、山梨県立宝石美術専門学校で非常勤講師を務め国内外に伝統工芸品を広めたり、国際協力として海外で技術指導を行ったりと様々な活動をしています。彼が手がける作品は、日本・フランス・香港など国内外で開催される国際宝飾展で高い評価を得ています。

その特異な実績から、ニューヨークタイムズ社の『T JAPAN』やファッション雑誌『装苑』のほか、テレビ『カンブリア宮殿』など様々なメディアで取り上げられた話題の人物。本体験は、そんな大寄氏の作品に囲まれながら、直接宝石研磨のレクチャーを受けられる特別なプランです。

甲府の水晶の歴史を学び、貴重な宝石彫刻を見学

体験の始まりには甲府出身の大寄氏が、祖父の代から使用してきた道具や様々な宝石を見せながら甲府の水晶の歴史を紹介します。水晶の産地であり「宝石の街」とも呼ばれる甲府。幼少期より宝石彫刻やジュエリーが身近な環境で育ち、現在は伝統工芸士として活躍している大寄氏の、貴重な解説を楽しみましょう。

店内に展示している伝統工芸技術を用いた作品や、海外の展示会、コレクションに出品した貴重な作品もご紹介。「クリスタルドームリング」という、天然水晶の中に水晶の結晶やダイヤモンドなどを封入した特別なジュエリーも展示しています。宝石彫刻で使う素材はひとつとして同じものはなく、一度失敗するとゼロからやり直しになってしまうのだそう。そんな緊張感を乗り越えて生まれた作品の数々を鑑賞しましょう。

世界にひとつだけのフローライトジュエリー制作

大寄氏による体験内容の説明の後には、いよいよ制作がスタート。大寄氏レクチャーのもと8面体のフローライトを研磨し、ご予約時にあらかじめセレクトしたペンダントもしくはピンズに仕立てます。フローライトはパープルやブルー、グリーン、ホワイトなど、カラーバリエーションが豊富な宝石。さらにいくつもの色が混ざり、模様のように見えるものも。

通常TO LABOの商品で取り扱うフローライトはグリーン系の単色ですが、体験では特別に、多彩な色と模様が入ったものを用意。色の個性は、微量元素が加わることで生み出されるのだそう。天然石はひとつとして同じものがありません。複数ある石の中から“自分だけの宝石”を探すのも楽しい時間です。

研磨体験では、レコードのように回転する研磨機に石を当てて磨いていきます。磨くにつれ、ツヤと輝きが増す宝石の変化を楽しめます。磨き終わったら、ペンダントもしくはピンズに仕立てる最後の工程。ペンダントをご希望の場合は長さ調節が可能な全長45センチ・スライドピン式のシルバーネックレスチェーンを通し、ペンダント金具を接着。ピンズの場合は金具を接着剤で付けて完成です。

宝石彫刻士の技を体感

国内外で活躍する匠の技を間近で見られるのも本体験の魅力。「現代の名工」を国から受章した大寄芳朗氏を父に持ち、「甲州水晶貴石細工」の伝統工芸士である大寄氏が宝石彫刻を披露します。大寄氏ならではの手さばきは圧巻。先ほどの研磨体験を思い出しながら、匠の技を見学すると面白いでしょう。

使用する道具は祖父の代から使用している彫刻機。桶の中には水と研磨剤が入っており、作業時は桶の中から研磨剤を取り出して、石と道具に付けて使います。技術や道具を代々受け継ぐ、伝統工芸士の仕事を体感できるひとときです。

美しいジュエリーに心ときめく体験を

甲府で生まれたジュエリーと宝石の世界に浸る本プラン。研磨体験で宝石を磨いて輝かせていくと、心の曇りまで晴れ晴れとしそう。完成したジュエリーは体験当日に持ち帰ることができます。TO LABOオリジナルの巾着に入れ、オリジナルギフトボックスに大切に収めます。ショップバッグでお渡ししますので、そのまま大切な人に贈ることも可能です。

自分の手で選んだフローライトは、太陽の光に照らしてみると室内とはまた異なる輝きを放ちます。どんな時にも胸元できらめいて、まるでお守りのように私たちを導いてくれそう。TO LABO shop & studioにて、一生寄り添える宝石との出会いをお楽しみください。