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京都|八瀬
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京都「八瀬造佛所」気鋭の仏師・野田康童氏に学ぶ童地蔵づくり −全3回−

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体験の概要

1000年以上の歴史がある日本の仏像づくり。仏の慈悲の心を形として表したのが仏像であり、その長い伝統と様式美を引き継ぐ仏師の一人が野田康童氏です。本体験では、京都・八瀬の豊かな自然に囲まれた工房「八瀬造佛所」にて、野田氏の手ほどきを受けながら全3回にわたって童地蔵を制作。彫刻作業に没頭し、自分と向き合う時間を体感してみてください。

体験の特徴

・自然豊かな京都・八瀬エリアにある工房にて、無心で彫刻に没頭。心身ともにリラックスできます。
・全3回の体験で、手のひらサイズの童地蔵と蓮弁を制作。
※全3回 26,400円(名/税込)各回 8,800円、全3回分を初回の予約時にお支払いいただきます。
・仏像や仏教のなりたち、歴史など、知識が深まるお話を聞くことができます。

26,400円〜
(名/税込)

2〜5名

約180分

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詳しい内容

気鋭の仏師の工房で仏像づくりの入口を体験

仏師・野田康童氏の工房は、京都の市街地よりも少し北の比叡山の麓、高野川流域の自然あふれるエリアに構えています。「八瀬もみじの小径」やリフレクション紅葉が人気の「瑠璃光院」(春の青もみじと秋の紅葉時季のみ公開)、池泉鑑賞式庭園が素敵な「蓮華寺」など、近隣には名所が多くあります。

様々な仏像の制作・修理を行う気鋭の仏師

八瀬造佛所を営む仏師の野田氏。福島県出身で、大学進学を機に京都に移住。東寺講堂の仏像群を拝観した際、仏像の持つ神秘的な力に強く衝撃を受け、仏像彫刻の世界に入ったそうです。そして、京都の仏像彫刻工房にて13年修業したのちに独立。「福島県の郊外で育った自分は、自然に囲まれた環境のほうが落ち着いて制作できるようです」と野田氏は話します。

木のぬくもりを活かした、ナチュラルで落ち着いた雰囲気の工房

工房の大きな窓から見えるのは、美しい山並みと緑。壁には仏像の彫刻図面や下絵が貼られていたり、制作中の作品が置かれていたり。そんな静謐な雰囲気の中で、仏像の装飾に用いられる蓮弁と、かわいらしい童子の姿をした童地蔵を制作します。実際に木を黙々と彫り進めていくといつしか無心になることができ、リラックスした時間を過ごせます。

仏教の象徴的な蓮弁を彫る1回目の体験

仏の台座や光背、装飾などに取り入れられている蓮の花弁。蓮華は仏教においては悟りの象徴と考えられているため、目にしたことがある方は多いでしょう。体験の1回目は、シンプルな形の蓮弁づくりを行います。

彫刻刀は鉛筆のように持ち、左手で刃を押し動かすのがコツ

野田氏の手ほどきを受けながら、彫刻刀の持ち方や木目に沿って削る方法を実践。ふっくらとしたカーブの高いところから低いほうに向かって削るのがポイントです。

蓮は泥水の中で成長しますが、泥に汚されることなく美しい花を咲かせます。その様子から、人間の煩悩に侵されず、迷いの中で悟りを得ることを蓮の花に例えているとか。「上手にやろうと思わず、無心になることがこの体験の目的です。子どもの頃って、遊びにすぐ夢中になりましたよね。そんなふうに童心に返ってみてください」と野田氏。

だんだん蓮弁の表面がなめらかに

やすりを使わず、彫刻刀だけで表面を整える作業は根気が必要。削っていくうちにちょうどいい刃の角度や力加減などコツがわかってきます。野田氏がそばに座って作業を見守ってくれるので、彫刻刀の扱いに慣れていなくても安心です。

清浄なものを象徴する蓮弁。インテリアとして飾っておけば、ふと目に入ったときに清らかな気持ちになれるでしょう。

心和むかわいい童地蔵の彫刻に着手

体験の2回目から、童地蔵の制作に取りかかります。童地蔵とは、もともとインド生まれの地蔵菩薩。子どもを守りたいという願いをかなえてくれるとして大切にされ、かわいらしい姿で見る者を和ませてくれます。

一刀ずつリラックスして丁寧に

事前にある程度彫っておかれた童地蔵を、蓮弁と同じく木目の方向に沿って彫刻刀で削っていきます。肩や頭などパーツごとに丸みが異なり、細やかな作業が多くなるのでより一層集中力が必要です。

刃を当てる角度や彫刻刀の使い方などを常にチェックしてもらえる

仏師の世界には「一刀三礼(いっとうさんらい)」という言葉があります。仏像を作るときは、一彫りごとに三回礼拝するという意味から、謙虚な気持ちで仕事をすることをいいます。

野田氏いわく「無駄な一刀はありません。すべての一刀が仏を彫り顕す行為であると認識して、一刀一刀を大切に彫り進めていきます」。このような仏師にまつわるお話、仏像の歴史や仏教の知識などを野田氏から伺うことができるのも、本体験の醍醐味のひとつ。童地蔵を彫ることを通して、自分との向き合い方や仏教の奥深さを学びます。

お顔を彫って自分だけの童地蔵が完成

体験の3回目は、いよいよ童地蔵の仕上げ作業。一彫り一彫り整っていく童地蔵に、だんだん愛着がわいてきます。

顔の凹凸を想像しながら、削る部分を決めて彫る

きれいに姿を彫れたら、下絵の線に沿って顔を彫ります。先の丸い彫刻刀に持ち替え、立体的になるように彫り進めます。

時間をかけて作った童地蔵には愛着もひとしお

不思議なことに、童地蔵の顔はなんとなく自分の顔に似ています。それは、“自分”が童地蔵に映っているからだと野田氏は言います。

「仏師は作家でも職人でもなく、“私”から離れたものでなくてはなりません。“自分”を消すことが大切で、仏師の理想的な姿です。無私の先に内から表れるものが美しいことであるのが理想です」。

そんな境地に少しでも触れることができるのが、本体験のおもしろさです。

日本の歴史に息づいてきた仏像に魅せられる

日本各地に仏像がありますが、現代はお寺に行くことや仏壇を置く家庭が減り、仏像に手を合わせる機会も少なくなっています。飛鳥時代からある仏像は、日本人とともに歩み、時代に応じて造形を変化させ、日本ならではの様式美を発展させてきました。かつてはお守りとして、いつでも心を整えることのできる身近な存在だったそうです。

慈悲の心を表したような穏やかな表情に癒される

自分の手で彫り上げた蓮弁と童地蔵は、世界にひとつしかないオリジナル。身近なお守りとしていつも見えるところに置いて、気持ちをリセットしたいときに童地蔵の穏やかな表情を眺めるのがおすすめです。八瀬造佛所での3日間の体験を通して、じっくりと自分に向き合ってみてはいかがでしょう。


事業者画像

提供
八瀬造佛所

歴史と自然豊かな京都・八瀬にある仏像彫刻工房。仏像とは、仏の慈悲や智慧をかたちにしたもの。人々の願いや救いに応じて、その表現は時代ごとに変化してきた。工房を主宰する仏師・野田康童氏は、現代に生きる仏師として今を生きる人々を救い得る仏像表現を追求。次世代へと正しくつなぐことを願い、日々造佛に励んでいる。

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お客様の声

お客様の声の写真

初めての仏像彫り体験でしたが、丁寧に教えていただきとても楽しかったです。先生が優しくいろいろな話も聞けて仏像に興味が湧きました。全くの初心者でしたが、なんとか形になって達成感がありました。

50代 京都府 女性

開催場所

八瀬造佛所


〒601-1253 京都市左京区八瀬近衛町353-4
・叡山電鉄八瀬比叡山口駅よりバスで約6分
・京都駅より大原行きバスで約50分

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|該当開催日 10:00〜13:00  ※初回の体験のみOtonamiよりご予約いただき、2・3回目は事業者と参加者で直接日程の調整を行なっていただきます。

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

全3回 26,400円(名/税込)
※各回 8,800円。全3回分を初回の予約時にお支払いいただきます。
料金に含まれるもの 体験料、材料費、施設利用料、講習料



催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1日5名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.八瀬造佛所に集合
2.蓮弁と童地蔵の彫刻体験
・1回目(約180分)…蓮弁の彫刻体験、座学
・2回目(約180分)…童地蔵の彫刻体験、座学
・3回目(約180分)…童地蔵の彫刻体験、座学

※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

特にございません。


服装

作業しやすい服装でおいでください。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

本体験では彫刻刀を使用します。安全上、中学生未満(12歳未満)の方はご参加いただけません。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・本体験では彫刻刀を使用します。ケガについては自己責任でお願いいたします。
・やむを得ない事由により中止になる場合がありますのでご了承ください。

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