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京都|嵯峨野
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人間国宝・志村ふくみさんの工房で草木染め −孫・志村昌司さんと深める自然と芸術の世界−

Otonamiサロンメンバー限定プランOtonamiサロンメンバー限定プラン

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体験の概要

染織家で紬織の人間国宝として知られる志村ふくみさんと娘の洋子さんが主宰する、京都・嵯峨野の一般非公開アトリエ「都機工房」にて、特別に草木染めを体験します。ふくみさんの孫で植物の色彩世界を今に伝える染織ブランド「アトリエシムラ」の代表・志村昌司さんによる案内のもと、ふくみさんの紬織りの着物や、工房に残る貴重な民藝作品を鑑賞。最後に、季節の和菓子とお抹茶をいただき、歓談しながら自然と芸術の世界への理解を深めます。

体験の特徴

・人間国宝・志村ふくみさんと娘の洋子さんがアトリエとして構える一般非公開の「都機工房」にて、特別に開催するOtonamiサロン限定イベント。
・月ごとに異なる季節の植物を使用した染料で絹100%のストール・ハンカチ・紬糸のいずれか1点を染めます。完成品は当日のうちに持ち帰り可能。
・老舗京菓子屋の和菓子とお抹茶をいただきながら、草木染めの真髄や志村ふくみさんの思想を孫の昌司さんから直々に学びます。

※アトリエシムラで体験できるプランをラインナップした特別コンテンツもぜひご覧ください。
四季折々の草木が宿す色との出会い。〈アトリエシムラ体験特集〉

28,000円〜
(名/税込)

2〜6名

約150分

開催日を確認

詳しい内容

自然に包まれた嵯峨野の工房で、日本の色彩世界を学ぶ

志村ふくみさんが民藝運動の指導者・柳宗悦氏との出会いによって、染織の道を歩み出したのは31歳のとき。様々な植物から色をいただき、その色糸で織った紬織の着物は、心象風景が植物の色彩世界を通して表現されたものとして、非常に高く評価されています。そんなふくみさんの芸術精神を継承する染織ブランドアトリエシムラの代表を務めるのが、孫の志村昌司さんです。本プランでは、昌司さんが案内役となって、志村ふくみさんの工房でその芸術世界を特別に体験します。

嵯峨野の自然に溶け込むように佇む工房

会場となるのは、1990(平成2)年に織物を通して宗教・芸術・教育など文化の全体像を総合的に学ぶ場として創設された「都機工房」。志村ふくみさんと、その娘で同じく染織家の洋子さんのアトリエでもあるこの場所は通常非公開ですが、今回Otonamiサロン限定で特別に見学が叶います。豊かな自然に囲まれた嵯峨野の地で、植物と共生するかのような草木染めの世界を楽しみましょう。

普段は関係者のみが出入りするアトリエへと招かれる貴重な体験

四季折々の植物から生命をいただく

早速、志村ふくみさんの考え方に従ったやりかたで、草木染めを体験します。染料となるのは植物の根や枝、葉などを炊き出したもので、ふくみさんの言葉を借りると「色をいただく」と言うそう。そこには植物の生命をいただくことへの感謝と、自然への畏敬の念が込められています。使用する植物は季節によって変わり、例えば、春は梅・桜・春草、夏は枇杷・藍の生葉・葛、秋はどんぐり・白樫・刈安・紫根、冬は百日紅・冬青・梔子など。

工房の近くで採集したどんぐりも染料に。あたたかみのあるグレーに染まる

植物それぞれに色が出やすい旬の時期があると昌司さん。「人間と同じで、植物にもバイオリズムがあります。花を咲かせる前や実をつける前はエネルギーが高まっているので、一年で最も良い色が出るんですよ」。育った土地や採集した季節、また年によっても色合いが変わるため、まったく同じように染めるのは難しいのだそう。人間と同じ生命あるものだということをあらためて感じさせられます。色との一期一会を楽しみながら、そこに反映された四季の美しさを感じ取りましょう。

絹と相性が良い植物染料。その色合いは、化学染料にはない深みと奥行きを感じさせる

2025年3月は、桜を染めます。山の神の娘である木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の霊木とされる桜。不思議なことに、桜は花びらではなく幹や枝から色をいただけます。桜の木が一年かけて蓄えてきた生命に感謝の念を抱きつつ、染めを通して春を感じましょう。

2025年3月の染料は「桜」

4月は春草を染めます。春の野原に萌え出る烏野豌豆(からすのえんどう)や、蓬(よもぎ)など、その時に元気な野草を染めます。摘みたての新鮮な春草からいただく、春の野原へと誘うような瑞々しい色をお楽しみください。

2025年4月の染料は「春草」

5月は茜を染めます。根で染める茜は、大地にしっかりと根ざしたような赤色に染まることから「母性の色」と私たちは呼んでいます。母の日の5月。心落ち着く包容力ある茜の色とともに、染めのひとときをお過ごしください。

2025年5月の染料は「茜」

本プランで染色するのは、絹100%のやわらかな風合いのストール。火にかけた染料につけては、陽光の下や風にさらして待つ……という工程を繰り返しながら少しずつ色を浸透させていきます。十分に染まったところで、自然に存在する鉄や銅などの鉱物を使った媒染液にくぐらせ色どめをほどこします。再びストールを外の風に当て、最後に水で洗ったら完成。昌司さん曰く「自然のものすべてを使うことで、植物本来の色が引き出される」のだそう。出来上がったストールは当日持ち帰ることができます。

※ご希望の方は、ストール以外に、絹100%のハンカチまたは紬糸もお選びいただけます。ご予約の際に、ストール・ハンカチ・紬糸の中からいずれか一点をお選びください。

春草で染めたストール。明るく、やわらかな黄緑色が特徴

藍は大事に見守り、慈しむもの

続いて、藍建て(あいだて)の現場を見学します。藍建てとは染料をつくる仕込みのこと。50年ほど前にふくみさんが藍染絞りの第一人者である片野元彦氏に師事して教わり、その技術は今、アトリエシムラに受け継がれています。

都機工房で長く歴史を紡いできた藍甕

深さ約1.5mの大きな甕(かめ)の中で、歳月をかけて発酵させる藍はいわば生きもの。「生命のリズムは月の運行と関係している」という考えのもと、アトリエシムラでは太陰暦を用いて、新月に藍を建て、満月に向けて染めはじめるのだそう。藍の葉を発酵させた蒅(すくも)が下に沈殿するため、毎日甕の中をかき混ぜなくてはなりません。タイミングが良ければ、この作業を間近で見ることができます。

発酵が進むと表面に藍の華と呼ばれる気泡が浮かぶ。これが生きている証だという

建てた藍は3~4ヵ月ほど生命を宿し、「若い頃は色が濃く、歳を取るほど薄くなり、最期は綺麗な空色に染まります」と昌司さん。生まれてから生命が尽きるまでお世話をし、愛情を注ぐ藍は我が子そのもの。アトリエシムラでは「藍さん」と呼び、慈しんでいるのだそう。藍建てが行われていない時期は、藍建てする前の藍甕の中を見学することができます。

藍建ての前に、神棚に祀っている月読(つくよみ)の神に手を合わせる

名品が並ぶ一室で、芸術精神を学ぶ

お座敷に場所を移し、ふくみさんの貴重な作品を鑑賞しましょう。展示作品は時期によって変わり、この日に出会ったのは2014年作の「青孔雀」。括り絣と呼ばれる技法によって紫根や春草などの何色かで染め分けた糸を使った、清涼な色合いの紬織りです。経糸に生糸、緯糸に紬糸を使う「半紬(はんつむぎ)」がふくみさんの紬織の特徴であり、生地にあらわれるいくつもの節が独特の風合いをもたらしています。

ふくみさんの心象風景が反映された着物。一つひとつの作品名やその背景を教わる贅沢なひとときを

同部屋には、ふくみさんのお母さまの代から交流のあった民藝作家たちの作品が並びます。例えば漆芸家・黒田辰秋氏から譲り受けた円卓や、ふくみさんの師匠である民藝運動家・柳宗悦氏がしたためた書の掛け軸、人間国宝の陶芸家・富本憲吉氏の白磁の壺など、まるで美術館のような一室です。

都機工房には、ふくみさんを染織の世界へ導いた民藝作家たちの作品が数多く残る

鑑賞後は、京都の老舗京菓子屋の和菓子とお抹茶をいただきながら、歓談のひとときを楽しみましょう。この機会にふくみさんにまつわる質問をしてみると、ふくみさんの背中を間近で見てきた昌司さんならではの逸話を聞けるかもしれません。他にも、染織の思想やアトリエシムラのものづくり精神など、奥深い話に耳を傾けているうちに、時はあっという間に過ぎていきます。

季節の美しい京菓子をお抹茶とともに

目の前の植物に向き合うことは、自然を理解するということ

良い染めとは、植物が持つ本来の色を宿すこと。ふくみさんが染めと向き合うとき、植物に宿る精霊に耳を傾けていたと言います。「祖母がよく使っていたのが『植物上位』という言葉。人間の上に植物がいるという意味です。草木染めが、自然に対する人間本位の考え方を見直すきっかけになったら嬉しいです」と昌司さん。

色を通して、植物の目に見えないメッセージを受け取る理念はアトリエシムラに受け継がれている

会の最後には、ふくみさん・洋子さんの作品や、アトリエシムラのオリジナルアイテムなど、ここでしか出会えない作品を手に取ることも出来ます。目で見て、手で触れ、匂いをかいで…と五感を研ぎ澄ました先にどんな色と出会えるのか。植物に秘められた生命の色をその時々で楽しんでみてはいかがでしょうか。ストールが染め上がったとき、自然への向き合い方が少し変わっているかもしれません。


事業者画像

提供
アトリエシムラ

染織家であり人間国宝の志村ふくみさんと、その娘で同じく染織家の洋子さんの芸術精神を継承するブランド。伝統を引き継ぐのは、ふくみさんの孫である志村昌司さんを中心とした作り手たち。京都・嵯峨野のアトリエを拠点に、四季折々の植物から色をいただいて糸を染め、手機で着物やストール、小物などを制作している。

開催日を確認

開催場所

都機工房


住所非公開

▼電車の場合
・JR嵯峨嵐山駅より徒歩約17分
・嵯峨野観光鉄道トロッコ嵯峨駅より徒歩約17分

▼バスの場合
・阪急嵐山駅より京都バス94系統に乗車。バス停「嵯峨釈迦堂前」下車、徒歩約5分

※場所の詳細はご予約後にご案内します。本ページに記載の地図とは場所が異なります(Google MapはJR嵯峨嵐山駅の場所を示しています)ので、必ずご案内のメールをご確認ください。

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|月1〜2回(土曜または日曜)13:30〜16:00 ▼季節の染料 2025年 3月…桜 4月…春草 5月…茜

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

28,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回6名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.都機工房に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.草木染め(約90分)
3.志村昌司さんとのお話の会(約40分)
4.お抹茶と和菓子をいただく(約20分)
5.解散

※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

・エプロン(袖付きのものが望ましいですが、通常のエプロンでもかまいません)
・軍手(お一人に一組ずつお貸しいたしますが、気になる方はご自身のものをお持ちください)
・ハンドタオル (汗や濡れた手を拭くため)
・お飲み物(染めの最中は暑いので、途中水分補給していただくことをおすすめしています)


服装

・動きやすい服装でお越しください。染液がお洋服などに飛び散ることがあります。念のため、汚れてもよい服装でおいでください。
※お着替えされる場合は化粧室をご利用ください。
・草木染めの体験中に熱い染液が飛び散ることがございますので、素足でのご参加はご遠慮ください(靴下を着用の上、お越しください)
・下を向いての作業で、火や熱い染液を扱いますので、髪の毛は落ちてこないようにしてください。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

18歳以上


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・破損の可能性があるため、工房内の展示物には触れないようにお願いします。
・ワークショップ中にスタッフが撮影した写真はHPやSNSに使用させていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。

よくあるご質問

駐車場はございません。お車でお越しの場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

通常非公開の工房のため、個人のスマートフォンやカメラで無断撮影することはお控えください。撮影を希望される場合は、当日スタッフにお声掛けください。

体験中はエプロンを着けていただきますが、染液がお洋服や靴に飛んでしまうことがあるため、汚れてもよい服装がおすすめです。 また、染液は素肌に飛ぶと熱いので、露出の少ないお洋服ですとより安心です。袖のあるエプロンの貸し出しも行っておりますので、ご希望でしたら現地にてお知らせください。 またお履物について、靴は履いたままご参加いただきます。熱い染液が足元に飛ぶ可能性がございますので、素足にサンダルといったお履物ではなく、足が覆われたものですと安心です。

季節や染料を考慮し、回ごとにストールの種類を変えております。おおよそのサイズは35〜55cm×130〜160cmとなります。

約45〜50cm×約45〜50cmの正方形となっております。

約630〜640m、約14〜16gとなります。多少の誤差がありますので、大体の目安としてお考えください。

紬糸のままお持ち帰りいただくことも可能です。アトリエシムラで開催中の機織りワークショップで織り入れることも可能です。

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アトリエシムラ
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