
千總文化研究所主催 竹細工・柄杓師 14代 黒田正玄氏 特別講演 −京都・柊家にて館内見学付き−
京都で470年の歴史を持つ京友禅の老舗「千總」。その有形・無形の文化財を核とした学際的研究を行う「千總文化研究所」が2024年11月よりスタートした、日本の文化芸術を大人が学ぶ体験型プログラムです。「五感から知る言葉にならない日本の美」と題し、第一線で活躍する表現者や技術者を迎えたシリーズ。本シリーズの収益は、日本文化を次世代へ伝えるために千總文化研究所が企画開発を進める教育事業に充てられます。
2025年7月26日(土)に開催する第4回では、竹細工・柄杓師 14代 黒田正玄氏を講師に迎え、五感から竹と向き合うものづくりとその想いについてお話を伺います。竹細工・柄杓師とは、湯や水を汲む柄杓をはじめとする茶道具を代々手がけてきた職家。黒田氏は、表千家・裏千家・武者小路千家の三千家に茶道具を収める10の職家「千家十職」のひとつを務めています。
会場は、京都屈指の老舗旅館「柊家」。講演前に館内見学の時間を設け、床の間や建具に至る繊細で洗練されたつくり、日本の工芸技術が随所に光る日本美の空間を堪能します。講演とともに黒田氏の作品を用いたお茶席を体験。身近でありながら奥深い竹の世界を探訪しましょう。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 千總文化研究所主催 能囃子小鼓方大倉流 16世宗家 大倉源次郎氏 特別講演 −大江能楽堂にて− 〉
30,000円〜(名/税込)
2〜30名
約120分
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14代 黒田正玄
- 竹細工・柄杓師 -
1967年、京都生まれ。生家の黒田家は400年以上続く竹細工の家として、千家十職(※)の竹細工・柄杓師を務める。2006年より千家に出仕。2014年に「14代 黒田正玄」を襲名。2015年から2016年にかけて、「襲名記念 十四代 黒田正玄展」を全国6カ所で開催。2016年、「茶の湯の継承千家十職の軌跡」展(日本橋三越本店)に出品。
※表千家・裏千家・武者小路千家の三千家に茶道具を収める10の職家のこと。

柊家
創業以来、200余年に渡り日本文化を伝える京都の老舗旅館。幕末の志士、明治時代からの貴族や皇族、文人墨客をもてなし、国際観光の進展に伴って海外からの訪日客にも親しまれてきた。江戸時代末期から昭和時代までの風情が残る数奇屋造の旧館と、現代性を取り入れながら洗練された和の設えを兼ね備えた新館から構成される。20余の客室は、江戸時代の襖絵、小川三知のステンドグラス、中川清司による神代杉を用いた床板、玉虫の翅細工を施した漆床など、いずれも趣向の凝らされた空間。

千總文化研究所
1555年に京都で創業し、長年にわたり多様な染織品を手がけてきた千總(現・株式会社千總ホールディングス)を母体として2017年に設立。千總が有する有形・無形の文化財を対象に、「美」「技術」「京都」を主題とした調査研究および教育普及活動を行う。研究者、技術者、アーティストが集う知と創造のプラットフォームを形成し、文化芸術を通じた社会貢献を目指している。
Concept
講座のテーマ
竹は、古くから日本人の暮らしに寄り添ってきた素材です。その種類は600種以上ともいわれ、籠や箸、笊といった日用品をはじめ、垣根や門などの建材、笙や尺八といった楽器、さらに神事における依代としても用いられ、私たちの生活や文化に広く根づいてきました。また、しなやかに真っ直ぐ伸びる姿は吉祥の象徴とされ、美術工芸品のモチーフとしても親しまれています。
茶の湯の世界では、千利休が竹を取り入れ、柄杓や茶杓など、実用性と美しさを備えた道具が生まれました。良質な竹の見極めと、素材の魅力を引き出す仕込みの技術もまた、茶道具づくりには欠かせません。
今回は、千家十職のひとつである竹細工・柄杓師 14代 黒田正玄氏を迎え、「自然から紡ぐ佇まい −見て触れて知る竹の姿−」をテーマに講演。さらに、黒田氏の作品を使ったお茶席も体験できます。五感を研ぎ澄ませ、竹の魅力を再発見するひとときをお楽しみください。
※ページ中の画像はイメージです。館内見学の場所や鑑賞できる作品は異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
Gallery















開催場所
柊家
〒604-8094 京都府京都市中京区麩屋町姉小路上ル中白山町277
・地下鉄東西線 京都市役所前駅より徒歩約5分
・地下鉄烏丸線 烏丸御池駅より徒歩約7分
・京都駅からタクシーで約15分