千總文化研究所主催 能囃子小鼓方大倉流 16世宗家 大倉源次郎氏 特別講演 −大江能楽堂にて−
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京都で470年の歴史を持つ京友禅の老舗「千總」。その有形・無形の文化財を核とした学際的研究を行う「千總文化研究所」が2024年11月よりスタートした、日本の文化芸術を大人が学ぶ体験型プログラムです。「五感から知る言葉にならない日本の美」と題し、第一線で活躍する表現者や技術者を迎えたシリーズ。本シリーズの収益は、日本文化を次世代へ伝えるために千總文化研究所が企画開発を進める教育事業に充てられます。
2025年10月11日(土)に開催する第5回では、能楽 囃子方 大倉流小鼓方 16世宗家・大倉源次郎氏(重要無形文化財保持者)を講師に迎え、能楽の囃子の世界へいざないます。風音、水音といった自然の情景、現実を超えた存在の気配を音で表現する囃子は、世界でも類を見ない高度に抽象的な音楽です。
今回は、シテ方金剛流若宗家・金剛龍謹氏をはじめ、観世流太鼓方・井上敬介氏、大倉流大鼓方・大村滋ニ氏、森田流笛方・左鴻泰弘氏(いずれも重要無形文化財保持者)が集い、舞台での実演を披露。講演とともにその奥深い響きを体感します。鑑賞後には、小鼓の演奏体験も予定しています。
会場の「大江能楽堂」は、京都に現存する中では最古の能舞台。舞台奥に描かれた鏡板の松や、自然光が差し込む珍しい設計、観客と演者の一体感を生む空間づくりが特徴で、能楽の美と響きをより深く堪能できる特別な場です。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 千總文化研究所主催 竹細工・柄杓師 14代 黒田正玄氏 特別講演 −京都・柊家にて館内見学付き− 〉
30,000円〜
(名/税込)
2〜30名
約120分
Supported by

大倉源次郎
- 能楽大倉流小鼓方 16世宗家 / 重要無形文化財保持者 -
1957(昭和32)年大阪生まれ。15世宗家・大倉長十郎に師事し、1964(昭和39)年に独鼓「鮎之段」で初舞台。1985(昭和60)年に大倉流小鼓方16世宗家を継承(同時に大鼓方宗家預かり)。新作能『天守物語』『鷹姫』や復曲能『江口』『檜垣』などに取り組み、DVD『大和秦曲抄』『五体風体』を制作。2017(平成29)年に重要無形文化財保持者(人間国宝)認定。公益社団法人能楽協会理事、東京能楽囃子科協議会理事、日本能楽会会員を務める。

大江能楽堂
能楽観世流シテ方・大江家又三郎家五世の大江竹雪(1855-1941)が、1904(明治37)年に現在の地に創建。1919(大正8)年には現在の規模に改築された。2階建の武者窓を備えた楽屋や住居部分は太平洋戦争末期の強制疎開で失われたが、舞台・見所は残され、以後改修を重ねつつも創建当時の趣を今に伝えている。京都最古の能楽堂とされ、鏡板の松は、円山応挙の末裔・国井鷹陽(1868-1923年)によるもの。幹のみで描かれた松には、芸道の精進と発展を願う思いが込められている。1・2階に桟敷席を構え、舞台との距離の近さも魅力。

千總文化研究所
1555年に京都で創業し、長年にわたり多様な染織品を手がけてきた千總(現・株式会社千總ホールディングス)を母体として2017年に設立。千總が有する有形・無形の文化財を対象に、「美」「技術」「京都」を主題とした調査研究および教育普及活動を行う。研究者、技術者、アーティストが集う知と創造のプラットフォームを形成し、文化芸術を通じた社会貢献を目指している。
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Concept
講座のテーマ
能舞台に幽玄の時空を創り出す囃子は、世界でも類を見ない複雑で抽象的な音楽として発達してきました。その緊張感あるリズムは、西洋音楽のように楽譜や指揮者に従うのではなく、奏者同士が息を計り合い、拮抗しながら紡がれていきます。小鼓、大鼓、太鼓、笛の四種の楽器に絶対音階の概念はなく、息づかいや打音の強弱により、瞬間ごとに生まれる響きの美しさが大切にされています。
今回講師を務めるのは、大倉流小鼓方 16世宗家・大倉源次郎氏。小鼓は、馬皮と桜材、麻紐で構成され、調緒を締めたり緩めたりすることで音色が変化する楽器です。胴には、四季の草花、鳥や鳳凰などの蒔絵が施され、美術品のような佇まいです。
講演は「五感で楽しむ五人囃子 −音を観て時空の旅へ−」がテーマ。“間の芸術”ともいわれる能には、音がしない緊迫した時間と、“間”を響かせるための音の存在があります。目には見えない音、けれど目の前に立ち現れるような能の哲学的な音の世界。囃子が生み出す時間と空間を五感でお楽しみください。
※ページ中の画像はイメージです。鑑賞できる作品は異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
Gallery







開催場所
大江能楽堂
〒604-0944 京都市中京区押小路通柳馬場東入橘町646
・地下鉄東西線 京都市役所前駅 または 地下鉄烏丸線 烏丸御池駅より徒歩約5分
・京都駅よりタクシーで約15分
予約について
カレンダーから、ご希望の日付を選択してください
催行日時│2025年10月11日(土)16:00〜18:00 千總文化研究所主催「五感から知る言葉にならない日本の美」 第5回「五感で楽しむ五人囃子 −音を観て時空の旅へ−」 大倉源次郎氏(能囃子小鼓方大倉流16世宗家) ※シリーズ型のプログラムですが、各回完結型のためお好きな回にご参加いただけます。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
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〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
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料金
30,000円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、施設利用料
催行人数
最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回30名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.大江能楽堂 1階に集合(体験開始の5分前までにお集まりください)
※受付は15:30より行います
2.大倉源次郎氏による講演(約45分)
3.能楽囃子方 演奏(約45分)
4.能楽囃子方 演奏体験(約30分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
能舞台に上がる体験の際、白足袋または白靴下の着用をお願いいたします。
※会場にてお貸し出しもございます。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
13歳以上、18歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の7日前まで。
特記・免責事項
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・ページ中の画像はイメージです。鑑賞できる作品は異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
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