組紐処「道明」上野の非公開工房ツアー&アクセサリー制作で創業360年の歴史を体感

飛鳥時代から日本に伝わる組紐の魅力を知る

1652年の創業以来、東京・上野の池之端で360年以上に渡り、手染、手組の伝統的な技法による組紐づくりを受け継いできた道明。日本の伝統的な色合いに染められた絹糸を、立体的に組み上げていく組紐はその独特の手触りと風合いが魅力です。長い歴史のなかで、飛鳥時代から日本に伝わる組紐の研究を重ね、古き良きものの継承に加え、時代に沿った新たな商品の開発にも力を注いできた道明。今も昔と変わらず守り続けているものは“職人の手仕事”です。

この体験では、普段は公開していない本店の一室を貸し切り、組紐を使った世界にひとつだけのアクセサリー（ピアス / イヤリング / ブレスレット）制作と、工房を含むバックヤードツアーで5階建ての本店の裏側をご覧いただけます。

作る楽しみは、選ぶところから

体験では、丸八つ組という組み方で、ピアス / イヤリング / ブレスレットのいずれかを制作。細かい配色はおまかせで、当日用意された色味のなかからお選びいただきます。なお、アクセントとなる金・銀の糸をお好みで入れることができますので、ご予約時にお知らせください。

絹糸が染め上げられ、成形されるまで

本体験は特別に、普段見ることができない絹糸の染色、糸の成形作業なども見学できるバックヤードツアーから始まります。はじめに組紐の歴史やその背景についてお話を聞いた後、道明本店のビル内で行われている染色と成形の様子を見学します。5階建てのビル内は、4階と2階が工房、1階を販売店舗として営業しています。

5階の体験会場から、まず4階の工房へ。ここでは組紐の材料となる絹糸を染めている様子が見られます。職人の手作業で丹念に染め上げられていく絹糸。染めた糸は吊るして乾かされます。束ねて染めて、乾かして、手のかかる工程を繰り返し艶やかでハリのある糸が仕上がります。

続く2階では、糸の成形と商品の制作が行われているよう。

数色の糸を組み合わせて、複雑な柄を作り出している様子はこの場所でしか見られません。

職人の技術を間近に見て、直接お話を聞くことができるのは貴重な体験です。ツアーの最後には、1階の販売店舗へ。工房で仕立てられた色鮮やかな糸が、職人の手によって繊細で美しい柄を生み出します。

ご自身で実際に糸を組む前に、日本ならではの手仕事を体感できる素晴らしい機会となるでしょう。

気持ちが高まったら、手を動かす

工房ツアーを終えて、いよいよ糸を組む体験。台にセットされた絹糸を決められた順序で移動させていくことで、複雑な組み目が作られていきます。はじめは少し複雑に感じるかもしれませんが、糸の動かし方を覚えてしまえばそれほど難しくありません。

絹糸や道具の感触を楽しみながら、リズムよく組んでいきます。出来上がった組紐は、スタッフがアクセサリーに仕上げます。完成品は後日郵送でお届け。

職人の手仕事に触れ、作り上げる、世界にひとつだけの組紐アクセサリー

普段の生活では、職人が作った製品に触れることはあっても、その工程や背景までを深く知ることはあまりないでしょう。非公開の工房ツアーで、職人の技を目にしたあと、ご自身で実際に手を動かして世界にひとつだけのアクセサリーを作る体験は、きっと特別なものになるはずです。日本の貴重な工芸技術に触れる、素敵な組紐アクセサリーづくりをぜひ体験してみてください。