
こぎん刺し作家「itomomi」小林智美氏に学ぶこぎん刺しの小物作り −京町家「玄想庵」にて−
こちらの体験は開催を終了しております。読み物としてお楽しみください。


体験の概要
日本三大刺し子のひとつ、青森県津軽地方のこぎん刺し。素朴でありながらも緻密な美しさに魅了され、こぎん刺し作家「itomomi」として活動する小林智美氏より、こぎん刺しの作品づくりを教わります。会場は、京都の中心部・四条烏丸にある築130年以上の京町家「玄想庵」。歴史と趣にあふれた空間で針仕事に没頭するひとときを過ごします。制作するアイテムは木製フレーム・ピンクッションから選び、生地や糸の色、施す柄もお好みで。体験後には、小林氏と共にお茶とお菓子を楽しみながら語らう時間も設けています。
体験の特徴
・京都・四条烏丸の老舗紬問屋が所有する京町家「玄想庵」にて、こぎん刺し作家・小林智美氏からこぎん刺しを教わります。
・制作するアイテムは2種類からセレクト。生地や糸の色、柄も、自分好みに組み合わせることができます。
・糸はOtonami限定で染め抜いた特別な素材。定番の藍色のほか、白色や箔入りなども用意。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 針と絹糸で描く絵画「京繍」の伝統工芸士・吉岡一郎氏に教わる日本刺繍 −京町家「玄想庵」にて− 〉
〈 京都「玄想庵」日本の暦に寄り添う12ヶ月の床飾り体験とお茶の時間 −呉服問屋が守る京町家にて− 〉
7,800円〜(名/税込)
2〜10名
約120分
詳しい内容
老舗商家の京町家で学ぶ、美しき伝統刺繍「こぎん刺し」
青森県津軽地方に伝わる刺し子の技法のひとつであるこぎん刺し。津軽の厳しい冬を過ごすための知恵として生まれた工芸品であり、最近はそのデザインの多様さや美しさから、伝統工芸の域を超えて注目されています。

関西を拠点に「itomomi」として活動するこぎん刺し作家・小林智美氏も、その魅力に心惹かれたひとりです。独学でこぎん刺しを追求しはじめ、やがてシンプルで可愛らしい作品がこぎん刺しの専門誌に取り上げられ、こぎん刺し作家として注目されるように。京都の染織メーカーと共に制作したこぎん刺しの帯が雑誌『美しいキモノ』に掲載されたほか、こぎん刺しの解説本でも作品が取り上げられています。ほかにも、和装専門店での展示やコラボレーションを行うなど、こぎん刺しの魅力を伝え続けています。

会場は、四条駅・烏丸駅からすぐの京町家「玄想庵」。老舗紬問屋が所有する130年以上の歴史を持つ建物で、畳や障子、建具などは京都の職人の手で修繕、昔ながらの方法で大切に維持されています。紬問屋らしく高級な結城紬があしらわれた欄間やふすまなどが見られ、着物好きな方は特に楽しめることでしょう。

先人への敬意を払いながら、現代の生活に添った品をつくる
目の粗い麻の野良着を補強し、保温性を高めるために、木綿糸で刺して模様を施したのがこぎん刺しの始まり。「モドコ」と呼ばれる美しい幾何学的な基礎模様は40種類ほどあり、その組み合わせによって300種類以上のデザインを作ることができるいわれています。小林氏は、伝統を意識しながら、昔から伝わる模様をベースにデザインを考案。「明治時代、津軽地方に木綿が流通すると、麻を素材としたこぎん刺しの技法は一時途絶えてしまったとか。その後、大勢の人たちの努力で伝統工芸品として復活しました。そんな歴史と伝統をリスペクトしながらデザインを考えています」と話します。

近年、新しいモドコや色とりどりのこぎん刺しが生まれていますが、小林氏が主に手がけているのは白地の布に藍色の糸で刺した作品。かつてはカラフルな作品も制作してみたそうですが、上品で落ち着いた藍色のこぎん刺しが刺していて一番楽しいとか。本体験では、青森の染色工房「虹色工房1chi」に特注した草木染めのこぎん糸からお好みの色をセレクトできます。

ひと針ごとに見えてくる美しい模様
制作するアイテムは、木製フレームとピンクッションの2種類から選びます。ベースの布地は紺色かサンドベージュから、模様は数種類からお好きなものを。木製フレームはベージュとブラウンを用意しています。ピンクッションのウッドボウルは、本体験のために小林氏が九州の木工作家から取り寄せたもので、けやきやメープルなど数種類から選べます。自分好みに組み合わせて、世界にひとつだけのオリジナルアイテムを作りましょう。


布地の横糸に沿って、縦糸を数えながら刺していくのがこぎん刺しの特徴。基本を教わり、模様の図案を見ながら、ひと針ごとに針を抜いて縫っていきます。針を進めていくと次第に夢中になり、美しい模様があらわれてきます。

針と糸を操る心穏やかな時間
本体験で刺繍するのは初心者向けのシンプルな模様ですが、ひとつの作品を完成させるには1時間半ほどかかります。「布地の目の読み方がわかれば、あとは無心で刺す作業を繰り返すだけ」と小林氏。丁寧に刺した分だけ仕上がりがきれいになるからこそ、出来上がったときの喜びはひとしおです。針を手にする穏やかな時間を楽しみましょう。

作品が仕上がったら、小林氏と共にお茶とお菓子を味わいながら感想を語らうティータイムです。お菓子は小林氏がおすすめをセレクト。集中して針と糸に向き合った後の、束の間の癒しのひとときです。
こぎん刺しが彩る日常を想像して
完成アイテムは当日そのまま持ち帰れるので、木製フレームやピンクッションは暮らしのアクセントになるでしょう。「日々の生活の中で楽しめるこぎん刺しを提案したい」という小林氏の想いの通り、そっと寄り添ってくれます。自らの手で作り上げる喜びを体感し、糸で描き出す繊細な模様で日常を彩ってみてはいかがでしょうか。

提供 itomomi

提供
itomomi
こぎん刺し作家・小林智美氏によるブランド。こぎん刺しの技法を用いて丁寧に刺繍した、シンプルでかわいらしい雑貨やアクセサリーを制作。京都をはじめ、大阪・奈良・滋賀など関西を拠点にこぎん刺し教室を開催するほか、オンラインショップやクラフトイベントなどで作品を販売している。
提供 玄想庵

提供
玄想庵
京都・四条烏丸の老舗紬問屋が所有する京町家。築130年超の旧館には茶室や露地庭を備え、茶会やイベントなどの場として開放されている。欄間や襖、衝立など、館内の至るところに最高級の結城紬があしらわれた、紬問屋ならではの設えも見どころ。
お客様の声
はじめてのこぎん刺しでしたが、小林先生がとても優しく教えてくれたので、見本通りに刺繍できました。だんだん無言になり夢中になってしまいました。先生が手がけた作品を間近で見て、さすがのクオリティだと思いました。
奈良県 40代 女性
先生も参加された皆さんも素敵な方で雰囲気がよく、楽しくおしゃべりしながら、憧れのこぎん刺しの体験ができました。帰宅してすぐに、リビングの壁に飾りました。いつも眺めていられるので、嬉しいです。
京都府 60代 女性
「できなくても大丈夫。無理だと思ったら仕上げますよ」と言っていただけてとても気が楽になりました。こぎん刺しの図面の見方を知ることができただけでも大収穫だと感じています。とても楽しい時間をありがとうございました。
大阪府 40代 女性
開催場所
玄想庵
〒600-8095 京都府京都市下京区東洞院通仏光寺上ル扇酒屋町301
・阪急電鉄京都線 烏丸駅から徒歩約4分
・京都市営地下鉄烏丸線 四条駅から徒歩4分