鎌倉彫の継承者・三橋鎌幽氏に教わる、自分で彫る箸作りと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて−
体験の概要
北鎌倉・建長寺の総門前にある禅茶寮「点心庵」にて、鎌倉彫を体験します。講師を務めるのは、鎌倉時代より800年続く仏師の血筋を引く三橋鎌幽氏。庭を眺めながら坐禅を組んで心を静めた後、三橋氏から直接手ほどきを受けて箸を制作します。完成した箸は当日お持ち帰り可能で、職人による漆塗りを施すオプション(有料、後日郵送)も用意。禅文化が息づく古都・鎌倉で、ものづくりに没頭する時間を楽しみましょう。
体験の特徴
・由緒ある古刹が集まり禅文化が育まれた古都・北鎌倉にて、坐禅と鎌倉彫を体験できるOtonami限定プラン。
・鎌倉彫の継承者・三橋鎌幽氏のもと、鎌倉彫の箸を制作。オプションでブレスレットへの変更も可能です(※)。
・ものづくりの背景にある禅文化に触れたい方におすすめです。
※ブレスレットへの変更は2024年9月以降の体験日から受付可能です。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 三橋鎌幽氏総監修「金継ぎ青柳」オリジナル・モダンな青継ぎと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて− 〉
〈 目黒「蟠龍寺」モダン金継ぎを通して学ぶ“不完全の美” −芸術と縁の深い古刹にて− 〉
8,800円〜
(名/税込)
1〜8名
約90分
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詳しい内容
鎌倉彫800年の歴史を現代へ伝える継承者
北鎌倉駅から名刹の間を縫うようにして歩くこと約15分。本体験の会場となる禅茶寮「点心庵」は、臨済宗建長寺派の大本山である建長寺の総門前にあります。点心庵では、建長寺直伝のけんちん汁をはじめ、地場食材をふんだんに使ったメニューを提供。美しい中庭を望む坐禅堂を擁し、北鎌倉に息づく禅の文化を感じられます。
体験の講師を務めるのは、鎌倉時代より800年続く仏師の血筋を引く三橋鎌幽氏。幼少期から祖父に技術を教えられ、“息を吸うように”鎌倉彫を続けてきた三橋氏にとって、その道へ進むのはごく自然なことだったといいます。三橋氏は、祈りの空間で用いる仏具や禅と縁深い茶道具などの制作を手がける一方で、作家として自身の表現も追求。フランス・パリを皮切りに世界各地で個展を開催し、国内外で高い評価を得ています。
世界的に見ても稀な、木を彫刻する民族
本体験では、三橋氏の手ほどきを受けながら、鎌倉彫の技法を用いて自らの手で箸を削り出します。はじめに、鎌倉彫の歴史について三橋氏からのお話を聞きます。鎌倉彫は、木材を彫刻し、漆を塗り重ねて仕上げる工芸品。その起源は、13世紀に建立された禅寺寺院の仏具です。仏教伝来とともに中国よりもたらされた漆器を再現しようと、運慶を中心とする慶派仏師が試みたことから始まりました。
「中国の工芸品である堆朱(ついしゅ)をどう表現しようかと考えたとき、日本人は木材に彫刻することを選びました。彫刻といえば石か鉄を思い浮かべる人が全世界の8割といわれるなか、これは世界的に見ても稀なことです。ここまで細かく木を彫刻できる民族はほとんどいません」と三橋氏は話します。
鎌倉彫が他のものづくりと異なる点は、祈りの空間で用いられる仏具や仏像から発していること。木材を削り出すにあたっては、”無心”であることが良しとされます。「この世の中を良くしてほしいと思って作る仏像と、無心で作る仏像のどちらが良いかといえば、後者のほうが信仰の対象物になり得ます。自分が作るのではなく、自分はあくまで道具のひとつ。その姿勢を幼少期から教えられてきました。実際に、制作中は何も考えていません」と三橋氏は言います。
無心でものづくりをするために「日常から自分を切り離す」
心を「無」の状態にしたものづくりはどのように行うのか——。その一端に触れるために、制作に入る前に点心庵の坐禅堂にて坐禅を行います。坐禅を組み、点心庵の丸窓から中庭を眺めていると、自然と心が静まっていくのを感じられるでしょう。
すぐに制作に取りかかるのではなく、まずは静かな空間に身を置くことで、素材に向き合う時間がより有意義になると、三橋氏は考えます。「私自身も日頃から、制作前は日常から自分を切り離して、一線を引くようにしています。自分の中に潜るような感覚です。アウトプットするだけではなく、自分自身との問答のような部分も感じてみてください」。
木材を削り出し、命を吹き込む
坐禅で心を整えたら、いよいよ木材と道具に向き合います。道具についてのレクチャーを受けたら、彫刻刀を手に取って実際に木を彫り始めましょう。箸の木型が用意されているので、お好みの長さで作ることができます。上手に彫り進められないときは、向きを変えてみるとすんなりと彫刻刀が入っていきます。次第に木が削られていく感触が心地良く感じられ、無心の状態に近づいていくでしょう。
力を入れて彫刻刀をコントロールしようとするのではなく、道具に任せ、刃が進むがままに彫り進めます。すると味のある木目が表れ、道具として命が吹き込まれていくのを感じられるでしょう。
彫りあがった箸やブレスレットには、オプション(有料)で漆塗りを施すことができます。木そのままの風合いを生かすも良し、光沢のある美しい仕上げにするも良し。色は「赤茶色」「黒色」「青・KenyuBlue」から当日相談可能です。完成品は2ヶ月後に郵送で届くので、仕上がりを待つのも楽しみな時間です。
※オプションをご希望の場合はご予約時のお申し込みが必要です。当日の受付はいたしかねますのでご了承ください。
禅文化が育まれた北鎌倉で美意識を養う
箸作りを通して、北鎌倉の豊かな自然と、この地で脈々と育まれてきた禅文化に触れることができる本体験。三橋氏は「自分自身が心を震えることを知らないと、人の心を震わせるものは生み出せません。自分自身が“美しい”と思う瞬間を多く持つことによって、美しいものを生み出せます。人が感動するのはやはり自然です。そういう意味でも、自然豊かな鎌倉はとても魅力的な場所だと思います」と語ります。日常から切り離された空間に身を置き、ただ無心で木に向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
提供 「鎌倉彫弍陽堂」三橋鎌幽
提供
「鎌倉彫弍陽堂」三橋鎌幽
1980年鎌倉生まれ。鎌倉時代より続く仏師の血筋に生まれる。800年続く伝統技の鎌倉彫を担う伝統継承者。2000年に父・三橋鎌嶺氏に師事。心の鍛錬と仏師の初心を得るため建長寺にて禅を学び、2010年には建長寺の吉田老師より「鎌幽」の号を拝銘。仏具や茶道具の制作を中心とし、一方でアーティストとしての活動も行い、国内外へと作品を発信している。
提供 点心庵
提供
点心庵
日本の禅宗の草分けである建長寺の総門前に佇む禅茶寮。地場産の食材を使ったメニューを提供するほか、鎌倉ゆかりの作家による書や器を展示。坐禅堂を擁し、“茶道と禅道の本質は同じである”と説く「茶禅一味」を体験できる。
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お客様の声
ものづくりを始める前に坐禅を行うのははじめての体験でとても新鮮でした。三橋先生が仰る無心の状態を少し体感できたように思います。彫刻刀を扱うのは子どもの時以来で緊張しましたが、気がつくと夢中になっていました。完成した箸はよく手になじみ、毎日の食卓で使うのが楽しみです。
東京都 30代 女性
坐禅をすることによって心を落ち着かせてから、彫りの作業に入ったことで、より集中できたのではないかと思います。先生のお話もわかりやすく、楽しく心地よい時間を過ごせました。
神奈川県 60代 女性
開催場所
点心庵
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内7
・JR北鎌倉駅より徒歩約15分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時|第1月曜(祝日の場合は第3月曜) 10:00〜11:30 / 14:30〜16:00
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
8,800円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設使用料
〈オプション〉
漆塗り加工
体験で制作したお箸に漆塗り加工を施します。
+7,700円(税込)
※色は「赤茶色」「黒色」「青・KenyuBlue」から当日のご相談となります。
※三橋鎌幽氏による彫刻調整、漆加工、紙箱、送料を含みます。
※体験の約2ヶ月後に郵送にてお届けします。
催行人数
1回8名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.点心庵に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.鎌倉彫についてのお話(約10分)
3.坐禅体験(約10分)
4.鎌倉彫の彫刻体験(約70分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催24時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
7歳以上、10歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の3日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
坐禅中は足を崩してもかまいません。ご負担のない体勢で心を静める時間としていただきます。
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