三橋鎌幽氏総監修「金継ぎ青柳」オリジナル・モダンな青継ぎと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて−
体験の概要
北鎌倉・建長寺の総門前にある禅茶寮「点心庵」にて、金の代わりに青の顔料を用いる「青継ぎ」を体験します。講師を務めるのは、「青継ぎ」を商標登録し、金継ぎに新風を起こしている「金継ぎ青柳」の総監修・三橋鎌幽氏と専任講師陣。庭を眺めながら坐禅を組んで心を静めた後、青継ぎに挑戦します。希望者は金(真鍮粉)による金継ぎを体験可能。完成した器は当日持ち帰ることができます。禅文化が息づく古都・鎌倉で、ものづくりに没頭する時間を楽しみましょう。
体験の特徴
・由緒ある古刹が集まり禅文化が育まれた古都・北鎌倉にて、坐禅とモダンな金継ぎを体験できるOtonami限定プラン。
・800年続く鎌倉彫の継承者・三橋鎌幽氏総監修の「金継ぎ青柳」。鮮やかな青で器を修復する、ここでしかできない青継ぎを体験します。
・ものづくりの背景にある禅文化に触れたい方におすすめです。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 鎌倉彫の継承者・三橋鎌幽氏に教わる、自分で彫る箸作りと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて− 〉
〈 目黒「蟠龍寺」モダン金継ぎを通して学ぶ“不完全の美” −芸術と縁の深い古刹にて− 〉
8,800円〜
(名/税込)
1〜8名
約90分
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詳しい内容
金継ぎに新風を起こしている「金継ぎ青柳」
北鎌倉駅から名刹の間を縫うようにして歩くこと約15分。本体験の会場となる禅茶寮「点心庵」は、臨済宗建長寺派の大本山である建長寺の総門前にあります。点心庵では、建長寺直伝のけんちん汁をはじめ、地場食材をふんだんに使ったメニューを提供。美しい中庭を望む坐禅堂を擁し、北鎌倉に息づく禅の文化を感じられます。
体験の総監修を務めるのは、鎌倉時代より800年続く仏師の血筋を引く三橋鎌幽氏。幼少期から祖父に技術を教えられ、“息を吸うように”鎌倉彫を続けてきた三橋氏にとって、その道へ進むのはごく自然なことだったといいます。三橋氏は、祈りの空間で用いる仏具や禅と縁深い茶道具などの制作を手がける一方で、作家として自身の表現も追求。フランス・パリを皮切りに、世界各地で個展を開催し、国内外で高い評価を得ています。
完璧ではないものにこそ価値を見出す
本体験では、三橋氏や「金継ぎ青柳」の専任講師の手ほどきを受けながら「青継ぎ」に挑戦します。破損した器を漆で修復し、継いだ部分を金で装飾する金継ぎと異なり、青継ぎでは金の代わりに青い顔料を使います。藍の葉から作られた自然由来の顔料や、ヨーロッパで生まれた人工的な群青。後者は葛飾北斎や歌川広重が制作に用いたことでも知られています。「青は恒久性を持つ色。私にとっては現在を未来とつなぐ色が青であり、金継ぎに使いたいと考えたのです」と三橋氏は話します。
実際に手を動かす前に、まずは金継ぎについて知識を深めるため、金継ぎのお話を聞きます。金継ぎは15世紀頃に始まり、主に茶道具の修繕に用いられてきました。ただ壊れたものを直すだけではなく、欠けた器に新たな命を吹き込み、再び価値を与えます。金継ぎで修復された器には、完璧ではないものにこそ価値を見出すという日本人の美意識が反映されているのです。
漆器の世界に青が登場したのは、ここ20年くらいのことだそう。漆は硬化すると黒くなるため、それを超える発色の顔料はこれまで実現できなかったのです。青継ぎは、15世紀から続く伝統技法と技術革新が融合した、まさに現代の金継ぎ技法です。
無心でものづくりをするために「日常から自分を切り離す」
心を「無」の状態にしたものづくりはどのように行うのか——。その一端に触れるために、制作に入る前に点心庵の坐禅堂にて坐禅を行います。坐禅を組み、点心庵の丸窓から中庭を眺めていると、自然と心が静まっていくのを感じられるでしょう。
すぐに制作に取りかかるのではなく、まずは静かな空間に身を置くことで、素材に向き合う時間がより有意義になると三橋氏は考えます。「私自身も日頃から、制作前は日常から自分を切り離して、一線を引くようにしています。自分の中に潜るような感覚です。アウトプットするだけではなく、自分自身との問答のような部分も感じてみてください」。
再創造された器が語り継ぐ記憶に想いを馳せる
坐禅で心を整えたら、いよいよ青継ぎを体験します(※)。本漆を用いた金継ぎの場合、漆が硬化するのに3週間ほどかかるため、本来なら全工程で2〜3ヶ月かかります。本体験は、約90分で行うため、合成接着剤を使用した簡易金継ぎです。修復した器は当日持ち帰ることができますが、安全性を考慮して日常使いの食器としてはおすすめできません。装飾や展示目的で楽しみましょう。
※修復する器(豆皿)は会場にて用意があり、デザインは定期的に変更になる予定です。
※希望者は金(真鍮粉)による金継ぎを体験できます。
継ぎ目に合成漆を塗る作業は繊細さを要求されますが、丁寧な指導があるためご心配なく。合成樹脂「新うるし」の上にトントンと青色の顔料を置いたら、真綿でくるくると円を描くようにしてやさしく整えます。
欠けが再び継ぎ合わされ生まれ変わった器には、特別な愛着が湧いてきます。美しい青色の継ぎ目をじっと見つめていると、器がたどってきた歴史を感じられ、時間が拡張されていくような不思議な気持ちになるかもしれません。
禅文化が育まれた北鎌倉で美意識を養う
青継ぎを通して、北鎌倉の豊かな自然と、この地で脈々と育まれてきた禅文化に触れることができる本体験。三橋氏は「自分自身が心を震えることを知らないと、人の心を震わせるものは生み出せません。自分自身が“美しい”と思う瞬間を多く持つことによって、美しいものを生み出せます。人が感動するのはやはり自然です。そういう意味でも、自然豊かな鎌倉はとても魅力的な場所だと思います」と語ります。日常から切り離された空間に身を置き、ただ無心でものづくりに没頭する時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
継ぎ合わせることによって新たな表情が生まれる。青い継ぎ目が神秘的で美しい
提供 「金継ぎ青柳」総監修:三橋鎌幽
提供
「金継ぎ青柳」総監修:三橋鎌幽
1980年鎌倉生まれ。鎌倉時代より続く仏師の血筋に生まれる。800年続く伝統技の鎌倉彫を担う伝統継承者。2000年に父・三橋鎌嶺氏に師事。心の鍛錬と仏師の初心を得るため建長寺にて禅を学び、2010年には建長寺の吉田老師より「鎌幽」の号を拝銘。仏具や茶道具の制作を中心とし、一方でアーティストとしての活動も行い、国内外へと作品を発信している。
提供 点心庵
提供
点心庵
日本の禅宗の草分けである建長寺の総門前に佇む禅茶寮。地場産の食材を使ったメニューを提供するほか、鎌倉ゆかりの作家による書や器を展示。坐禅堂を擁し、“茶道と禅道の本質は同じである”と説く「茶禅一味」を体験できる。
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お客様の声
金継ぎは見たことがありますが、青で継いだ器を見るのははじめてで、神秘的な美しさに感動しました。三橋先生ご自身の作品にも青が用いられているので、世界観を覗かせていただけたような心持ちです。モダン金継ぎは自宅でもできる手軽さが嬉しく、また自分でも挑戦したいと思います。
東京都 30代 女性
青継ぎの技法だけでなく、意味や精神性、歴史まで教えていただきとても心豊かなときを過ごせました。坐禅もとても良い時間でした。
神奈川県 40代 女性
他では体験できない青継ぎと坐禅の組み合わせがとてもよかったです。先生のお話が素晴らしく、参加して本当によかったです。
東京都 50代 女性
開催場所
点心庵
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内7
・JR北鎌倉駅より徒歩約15分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時|第1月曜(祝日の場合は第3月曜)12:30〜14:00
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
8,800円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料
催行人数
最少催行人数:1名
※1回8名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.点心庵に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.金継ぎについてのお話(約10分)
3.坐禅体験(約10分)
4.金継ぎ体験(約70分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催24時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
※青継ぎをした器を入れる箱(10cm×10cm×3cm程度)は現地にてご用意いたします。袋が必要な場合はご自身でお持ちください。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
7歳以上、10歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の3日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
坐禅中は足を崩してもかまいません。ご負担のない体勢で心を静める時間としていただきます。
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