
「芝パークホテル」金継ぎ師・松本チアリ氏と共に本漆を用いた本格金継ぎ体験 −ラウンジご招待付き−


体験の概要
歴史と伝統が息づく老舗「芝パークホテル」。その特別なプライベートルームにて、日本の伝統技術である金継ぎを体験するOtonami限定プランです。講師は器の修繕と漆芸作品制作の両方で研鑽を積む、金継ぎ師の松本チアリ氏。本漆を継ぎ目に塗る工程や金を蒔く工程など、金継ぎのハイライトに重点を置き、初心者でも本格的な金継ぎを体験できる貴重な機会です。体験後はホテルの「ライブラリーラウンジ」で、厳選された書籍に囲まれながら、リラックスしたひとときを過ごしましょう。
体験の特徴
・歴史と品格を備えた「芝パークホテル」のプライベートルームを貸し切って金継ぎを体験するOtonami限定プランです。
・金継ぎ師の指導のもと、本格的な素材を使って特に重要な工程を凝縮して体験。器は持ち込みもしくはオプションにて購入できます。
・体験後は約1,500冊の書籍が並ぶライブラリーラウンジにご招待。本を片手に、お好きなドリンクと共にくつろげます。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 「芝パークホテル」金継ぎ師・鈴木規子氏と共に豆皿に施す「モダン金継ぎ」 −ラウンジご招待付き− 〉
〈 「芝パークホテル」本とともに季節のアフタヌーンティーを楽しむ −金継ぎ体験付きプラン− 〉
12,100円〜(名/税込)
1〜6名
約120分
開催日を確認
詳しい内容
風格漂う老舗ホテルで、受け継がれる匠の技に出会う
東京タワーを間近に望む芝公園の一角に佇む「芝パークホテル」。1948(昭和23)年に国貿易使節団用のホテルとしてオープンし、70年以上もの歴史を誇る老舗ホテルです。2021年には「人、街、歴史をつなぐLibrary Hotel」をコンセプトにリニューアル。1,500冊以上あるという蔵書を館内各所に配し、知的で落ち着きのある空間演出は、まさに現代のインテリジェントホテルとして進化を遂げています。

ここ芝パークホテルのプライベートルームにて、本格的な金継ぎを体験する本プラン。監修するのは、鎌倉彫の老舗「弍陽堂」の三橋鎌幽(けんゆう)氏です。鎌倉彫による仏具や茶道具の製作を中心とする一方で、現代美術作家として国内外でも活躍。金継ぎを通して日本の美意識や文化を発信する「金継ぎ青柳(せいりゅう)」を主宰するなど、様々な取り組みを通じて漆芸文化の継承に貢献しています。

三橋氏の想いを受けて講師を務めるのは、金継ぎ師で漆芸作家の松本チアリ氏。東京都内を拠点に、金継ぎ教室の講師を務めながら器の修繕、漆芸作品制作を行っています。松本氏は大学進学で上京したのち、広告代理店勤務を経て一念発起し、金継ぎ工房の門を叩いた異色の経歴の持ち主です。数多くの器に触れながら修繕技法を学び、独立した2023年からは、修繕や作品制作の傍ら一般向けのワークショップを積極的に開催。初心者や外国人にも分かりやすく丁寧な指導に定評があります。
金継ぎの哲学を学び、美の本質に迫る
体験のはじめに、金継ぎの哲学を学びましょう。金継ぎの歴史的背景や具体的な作業工程など、松本氏から詳しい解説があります。「金継ぎの最大の魅力は、不完全の中に美を見出し、自らの手で唯一無二の価値あるものにできることだと思います」と松本氏。日本古来の美学に触れる、学び多き時間です。

金継ぎには本来いくつもの工程があり、出来上がるまでに数ヶ月を要することも。本プランでは、はじめての方にも気楽に金継ぎを体験してほしいとの思いから、本格的な素材を使いながらも金継ぎのハイライトといえる工程を凝縮して体験します。道具や素材の扱い方は松本氏が丁寧に教えてくれるので、はじめての方もご安心を。
慈しむように筆を運び、壊れた器に息を吹き込む
いよいよ金継ぎ体験がスタート。修復する器はご自身で持ち込むか、オプション(有料)で松本氏が用意する器を購入できます(持ち込む場合の条件は下記の「予約について」をご確認ください)。
最初の工程は破損箇所を確認し、美しく接着すること。「ずれのないよう接着することは金継ぎにおいて重要なポイントのひとつです。ですが、失敗してもやり直せるのが金継ぎの良いところ。あまり心配しないでくださいね」と松本氏。接着ができたら隙間をパテで埋め、耐水ペーパーで研いで表面をなめらかに。さらにその上から、極細の筆で継ぎ目に本漆を細く薄く伸ばします。

この後待っているのが、本漆をのせた継ぎ目に真鍮粉を振りかける工程。毛棒と呼ばれる小さな筆の穂先に真鍮粉をまぶし、指でトントンと優しく叩きながら振り落とします。真鍮粉の舞うのを眺めながら、無心で器と向き合うことで雑念が消え、頭がクリアになったような清々しい感覚があります。

筆や綿で余分な真鍮粉をそっと払うと、金のラインがつややかに輝きはじめ、器に命が宿る瞬間に立ち会えます。修復した跡をじっと眺めていると、息を呑むような美の境地に触れられるかもしれません。完成した器は体験当日に持ち帰ることができ、静置期間を経て食器としての使用が可能です。
※金継ぎを施した器は破損前の強度には劣るため、強い衝撃が加わらないよう丁寧に扱ってください。詳しい注意事項は「よくあるご質問」をご確認ください。
約1,500冊もの書籍コレクションに囲まれて、優雅なリラックスタイム
金継ぎ体験の後は、芝パークホテル自慢のライブラリーラウンジへ。日本文化・建築・写真・アート・ファッションなど約1,500冊にも及ぶ書籍が感性を刺激する空間です。

本を手に取り読書にふけったり、金継ぎ体験を振り返ったり……。コーヒーや紅茶などお好きな飲み物と共にほっとひと息つきながら、思い思いの時間を楽しみましょう。
器と向き合い美を再生する、かけがえのない時間
壊れた器を繕うことで、ものを大切にする心や不完全の美を見出す金継ぎ。日本の伝統文化を知ることは、いくつもの新たな気づきを与えてくれます。思考を静めて金継ぎに集中するひとときは、心を整え、新たな自分をよみがえらせる時間でもあります。

昔から伝統工芸に興味があり、特に器の鑑賞が大好きだと話す松本氏。「皆さんが大切にされている器にどのような思い出があるのか、お話を聞くことがいつも楽しみなんです」と語ります。ぜひ松本氏と器への想いを語り合い、悠久の美意識が息づく金継ぎの世界を存分に満喫しましょう。
提供 芝パークホテル

提供
芝パークホテル
今もなお江戸の風が感じられる東京・芝の地に佇む老舗ホテル。70年以上の歴史を有し、2021年に「人、街、歴史をつなぐLibrary Hotel」をコンセプトとしてリニューアル。歴史や伝統を未来につないでいくことを目指し、季節ごとにテーマを設けて書籍と共に日本文化を紹介する「職人ものがたり」の開催をはじめとした様々な取り組みを行っている。ミッションは「今ここでしかできない価値体験をつくり、より良い豊かな明日へとつながることに貢献する」。
提供 松本チアリ

提供
松本チアリ
三重県出身の金継ぎ師。漆芸作家。金継ぎ工房にて数々の器に触れて修繕技法を学び、2023年に独立。漆を使用した伝統的な金継ぎによる修繕、金継ぎ教室の講師を務める。漆の魅力を伝えるため漆作品の制作や、初心者向け、外国人向けなど、参加者の理解度や関心に寄り添った金継ぎワークショップをが好評。
開催日を確認
開催場所
芝パークホテル
〒105-0011 東京都港区芝公園1-5-10
・都営三田線 御成門駅(A2出口)より徒歩約2分
・都営三田線 芝公園駅(A4出口)より徒歩約7分
・都営浅草線・都営大江戸線 大門駅(A6出口)より徒歩約4分
・JR・東京モノレール 浜松町駅(北口)より徒歩約8分
予約について
カレンダーから、ご希望の日付を選択してください
催行日時|月1~2回(第2日曜、第4土曜) 10:30~12:30 ※ライブラリーラウンジでの滞在時間は体験時間に含まれません。 ※終了時間は器の破損状態により前後する場合がございます。あらかじめご了承ください。
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
料金
12,100円(名/税込)
料金に含まれるもの 講習料、体験料、材料費、施設利用料、ドリンク(ライブラリーラウンジ)
〈オプション〉
修復用の豆皿
+2,200円(個/税込)
修復用の豆皿(直径約10cm)を購入できます(おひとりにつき1点まで)。体験当日、数種類からお好きなものを選べます。
催行人数
1回6名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.芝パークホテル 2階「ホワイエ」に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.金継ぎに関する講義(約10分)
3.金継ぎ体験(約95~105分)
4.記念撮影・質疑応答(約5分)
5.ライブラリーラウンジにて自由解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※終了時間は器の破損状態により前後する場合がございます。あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催24時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
・割れもしくは欠けが生じた陶磁器
【割れの場合】持ち込み可能数は1枚まで、割れは3分割まで、割れの長さは計約10cmまで
【欠けの場合】持ち込み可能数は2枚まで、欠けの箇所は合計2箇所まで、欠けの直径は約2cmまで
※割れと欠けの両方をお持ちいただくことはできません。
※器はオプション(有料)にて購入も可能です。
※当日お持ちいただいた器を確認し、修繕が難しいと判断した場合、修復用の器をご購入の上で体験いただきます。あらかじめご了承ください。
・器を水平にして持ち帰れる大きめの箱と袋
・エプロン(持参されない場合は汚れても良い服装でお越しください)
・メガネ、老眼鏡(必要な方のみ)
服装
特にございませんが、多少の汚れが付く可能性があるため、汚れても良い服装でお越しいただくことをおすすめします。
※必要な場合はエプロンやアームカバーをご用意ください。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
11歳以上
※13歳未満の方は保護者の同伴が必要となり、参加者と同伴者それぞれに1名様分の料金を申し受けます。
※漆の使用に伴い、安全管理が必要となるため、未就学児のご同席・ご参加はご遠慮いただいております。
予約期限
開催日の2日前まで。
特記・免責事項
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・体験の進行に影響が出るため、遅刻されないようお越しください。遅刻された場合でも、予定通り開始します。
・15分以上遅刻された場合、作業完了が難しいため入室をお断りすることがございます。
・体験時間の延長は会場の都合上できません。遅刻された場合、作業途中でも体験を終えることがございますので、ご了承ください。
・器をお持ち込みいただく場合は破損状態を確認させていただきます。修繕が難しいと判断した場合、修復用の器をご購入の上で体験いただきます。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
事前にお伝えの上、ビニール手袋や必要な保護具をご用意しておりますが、万が一の際の皮膚トラブル等については、各自の体調・体質をご理解のうえご参加ください。
不安な方は、事前に医師へのご相談をおすすめいたします。
ただし、完成度や仕上がりには個人差がございます。
あらかじめご了承の上、制作そのものをお楽しみください。
・電子レンジと食器洗い乾燥機の使用、直火、長時間の浸け置き、直射日光を避けてください。
・洗う際はやわらかいスポンジに食器用洗剤をつけて、優しく汚れを落としてください。たわしや研磨剤、漂白剤は使用しないでください。
なお漆の使用に伴い、安全管理が必要となるため、未就学児のご同席・ご参加はご遠慮いただいております。
衣類の汚損等に関しては、主催側では責任を負いかねますのでご了承ください。
開催日を確認