京都「和菓子サロン一祥」季節を彩る和菓子作り −実演デザート試食＆レシピ付き−

和菓子への愛が伝わる教室

「和菓子サロン一祥」は、人気の和スイーツの商品開発を数々手がけてきた宮崎泰江氏が主宰する和菓子教室。和菓子職人出身の宮崎氏が考案した季節を感じる和菓子が評判を呼び、なかなか予約の取れない人気教室として知られています。

宮崎氏の和菓子教室の魅力は、「その場で出来たてを味わえること」。作りたてのおいしさを多くの人に伝えたいという想いのもと、手作りならではの温かみや心のこもった和菓子を提案し続けています。

サロンは和モダンで開放的。格子風の窓から差し込む光が落ち着いたひとときを演出してくれます。講師の手元を間近でじっくり見られるオープンなスタイルで、一つひとつの工程を丁寧に教えていただけます。リラックスした雰囲気のなかで、和菓子作りを楽しみましょう。

季節感あふれる和菓子を作り上げる貴重な体験

今回体験したのは、季節の花・紫陽花をイメージした「錦玉羹（きんぎょくかん）」作り。寒天で表現された花弁はキラキラと輝き、まさに雨上がりの陽光に反射する紫陽花のよう。白餡と寒天のなめらかでさらりとした口どけが涼やかな和菓子です。

繊細で美しい和菓子ですが、作り方はいたってシンプルです。溶かした糸寒天を加熱し、砂糖や水あめと混ぜ、はんなりとした京風に薄めの色付けを。絶妙な味わいの餡は、生産量が限られているという希少な白小豆を使ったもの。成形も心を込めて丁寧に行います。

固まった寒天をカットして白餡と合わせ、かたちを整えれば完成。細かい作業は丁寧にレクチャーしていただけるので、初心者でも安心です。特殊な工程はなく、材料も個人で揃えられるものばかり。「自宅でもチャレンジできそう」と思えるところもポイントです。宮崎氏はメニューを考案する際、見た目の美しさやおいしさだけではなく、工程の簡単さや自宅での再現性も重視し、工夫しているのだとか。和菓子職人出身の宮崎氏だからこその、プロの技がギュッと詰まったオリジナルレシピです。

オリジナルデザートを目の前でデモンストレーション

手作りした和菓子と一緒にオリジナルの出来たてデザートをいただけるのが、Otonamiプランだけの魅力。和洋の域を超えた至極のデザートプレートを堪能しましょう。

錦玉羹作りに使った材料でもう一品。残った寒天に梅のジャムを加え、甘酸っぱくすっきりとした風味の和菓子を作ります。そこにアイスクリームとソーダを注げば爽やかなデザートが出来上がり。寒天のぷるんとした食感と、夏らしいさっぱりとした味わいを楽しめます。材料は同じでもまったく異なるデザートを作り上げる、宮崎氏ならではのセンスが光ります。

和菓子と一緒に盛り付ければデザートプレートが完成しますが、実はここからさらにひと工夫。出来たてデザートに、体験で作った錦玉羹を混ぜ入れれば、なんとクリームあんみつに大変身。思わず歓声をあげてしまいそうです。味わいが変化していく様をぜひ楽しんでみてください。

相性の良い日本茶と合わせて、極上のティータイムを

ほどよい甘みのある京和菓子は、宇治の日本茶と相性抜群。長くお付き合いがあるという京都・宇治の「利招園茶舗」から毎月和菓子に合わせて仕入れる日本茶を、デザートプレートと一緒に味わえます。

季節のエッセンスを盛り込んだデザートプレートは、まるでアートのよう。器や盛り付けにこだわり、上品な装いに。器のセレクトや盛り付けのコツは先生から教えていただけるので、ご家庭でのテーブルコーディネートの参考にしてみてください。

華やかなデザートプレートを写真に収めたあとは、出来たてをいただきましょう。先生とのお話を楽しみながら心癒される優雅なひとときを過ごせば、和菓子への理解がいっそう深まります。

他では味わえない作りたてのデザートをいただく贅沢な時間

サロンの名前の“一祥”には、「和菓子作りを体験した人にひとつでも喜んでもらいたい」「幸せな気持ちを持って帰ってもらいたい」という意味が込められています。その想い通り、自分で作った特別なデザートプレートは、口に運ぶたびに思わず笑顔があふれるこの上ない味わいです。

本体験では、自宅で和菓子を再現できる特製レシピをプレゼント。季節ごとに変わるメニューは、同じ系統の和菓子が重複しないように工夫されているのだとか。いつ訪れても、京都の四季の表情を自由自在に写し取れるのが魅力です。

かしこまらず親しみやすい雰囲気のなか、心のこもった和菓子作りを楽しめる本体験。唯一無二のデザートプレート作りは、和菓子をより身近に感じ、和菓子の新たな一面に触れるきっかけとなることでしょう。