料理家・吉田麻子氏に学ぶ二十四節気になぞらえた上方料理と文化 −レシピと調味料のおみやげ付き−

食を通して日本の伝統や文化を伝える人気料理家

大阪や東京で料理教室を主宰する料理家の吉田麻子氏。NHK『きょうの料理』や『婦人画報』などメディアの出演経験も豊富で、大手百貨店の催事や企業のレシピ開発にも携わっている関西を代表する料理家のひとりです。調理師学校を卒業後、中国やイタリア、韓国など多様な国々の食文化を学び料理の腕を磨きました。現在は和食や上方料理を中心に、料理本の執筆やイベント出演など多岐にわたって活躍。また、上⽅⽂化研究會代表として、大阪に息づく食の歴史や文化を継承するべく活動の場を広げています。

「様々な国の料理を学びましたが、やはり日本の食文化の魅力を伝えていきたいと思い料理教室をはじめました」と語る吉田氏。“食は人々の暮らしを豊かにするもの”との考えから、日本の伝統文化や年中行事など、現代人が忘れがちな和の心を発信していくことも大切にしているそう。なかでも、吉田氏が手がける上方料理とは、大阪を中心に関西地域で発展した料理のこと。Otonami限定の本プランでは、大阪で生まれ育った吉田氏から二十四節気になぞらえた上方料理と文化を学びます。

優雅な空間で学ぶ上方料理

体験の舞台は、大阪・豊崎に佇むプライベートヴィラ「豊崎草野邸」。1952（昭和27）年に建てられた木造建築の旧邸宅は、和の趣とモダンでスタイリッシュな空間が融合した造りが特徴です。

オーナーは大阪でまもなく創業100年を迎える老舗お麩屋を営み、上方料理には欠かせないお麩を扱っていることから、上方文化を発信する吉田氏の思いに共感したのだそう。こうして実現した本プランは、古き良きアンティークに囲まれた上質な空間で、大阪の食文化に触れられるOtonamiだけの貴重な機会です。

まずは二十四節気になぞらえながら、大阪の上方文化や季節の行事についての座学から。これまで吉田氏が⽣産者や⽂化⼈との交流を通して研究を重ねてきたという、Otonami限定の資料をもとに学びます。古来から海に面した大阪には、船で運ばれた魚介類など良質な食材が多く集まり独自の食文化が育まれてきました。例えば、日本三大祭りと呼ばれる大阪天満宮の「天神祭」の時期にハモを食べる習慣があるのも上方ならでは。その背景を紐解くと、大阪が「天下の台所」と称され、美食の街へと発展した理由が分かるなど、知的好奇心も満たされます。

プロフェッショナルの手際を間近で見学

座学の後は、吉田氏のデモンストレーションを見学します。本体験で調理するのは旬の食材を使った料理と調味料の2品。上方料理の特徴のひとつでもある、食材が持つ本来の味を最大限に引き出すための切り方や調理のポイントなども教わります。「じっくり丁寧につくる料理も好きですが、現代人は忙しい方が多いので手軽にできる料理も教えています」とほほえむ吉田氏。質問があれば気軽に尋ねてみましょう。

普段使う機会が少ない食材も、調理する工程を学べば自宅でもチャレンジしてみようという気持ちに。和食の基本である出汁の引き方や、上方の始末料理（食材を無駄にせず食べきる料理）の知恵と工夫についても学べるため、日頃の食卓が洗練されるでしょう。デモンストレーションを見学した後は、調味料づくりの実践へ。吉田氏のアドバイスを受け、実際に手を動かしながら料理のコツを覚えます。

心まで満たされる料理を五感で堪能

調理体験の後はお待ちかねの食事タイム。二十四節気を意識した上方料理は、食材のおいしさが引き立つやさしい味付けが印象的です。当日は吉田氏お手製の炊き込みご飯付き（※）。また、料理に合わせた四季折々の器を吉田氏がセレクトします。じんわりと心が温まるような料理を味わい、和食の魅力をあらためて実感できるでしょう。

※内容は回によって異なります。

「食とは、単に栄養をとるだけではなく心も満たしてくれるもの。誰かと食卓を囲むひとときの大切さもぜひ感じていただけたら」と吉田氏。緑が揺れる庭園を眺めながら、プライベートな空間でゆったりと食事を堪能する至福の時間です。歓談を楽しみ、体験の余韻に浸りましょう。

暮らしを彩り人生を豊かにする料理

大阪の食文化を伝承する老舗お麩屋が手がける旧邸宅にて、料理家・吉田麻子氏指導のもと、上方料理や日本の食文化を学べるOtonami限定プラン。二十四節気や伝統行事をテーマとする貴重な体験を通して、先人が大切にしてきた和の心に触れられます。

また、和食の基本や旬の食材を使った料理など日常に活かせる内容も学べるため、食卓をより豊かなものにできるでしょう。四季を感じる空間で歴史ある大阪の上方料理を学び、暮らしに彩りを添えてみませんか。