「高台寺月真院×アカガネリゾート」京都・東山の非公開寺院で坐禅＆和モダン邸宅で特別ランチ

北政所や新選組にゆかりの深い「高台寺月真院」を特別拝観

京都観光のハイライトとして紹介されることの多い、八坂神社から清水寺へと向かうルート。なかでも秀吉公と北政所（きたのまんどころ）ゆかりの高台寺に面する「ねねの道」は、大勢の観光客が散策を楽しむにぎやかな場所です。

ねねの道に面した月真院は、元和2（1616）年に建立された高台寺塔頭のひとつ。津和野の藩主・亀井政矩（かめいまさのり）公がすぐ近くの圓徳院に住んでいた北政所と親しかったこともあり、この地に寺院を建立したのがはじまりとされています。また、新選組から分かれた伊東甲子太郎率いる御陵衛士（高台寺党）の屯所、日本における鉄道の先覚者である谷暘卿（たにようけい）の墓がある寺としても知られています。

にぎやかなねねの道から月真院の境内に一歩足を踏み入れると、外の喧騒とかけ離れた静けさに驚きます。月真院は建立以来400年以上にわたり一度も火災などに見舞われることなく、補修のために手を加えながらも当時の面影を残す寺院。通常非公開となっており、坐禅を行う本堂と緑豊かな庭からは八坂の塔を眺められます。従来の京都観光ではなかなか体感できなかった特別な空間に期待が高まります。

八坂の塔を望む本堂で心静かに坐禅を体験

はじめに坐禅を体験。実際に行う前に、姿勢や足の組み方、呼吸法などについてご住職から説明があるので、坐禅がはじめてでも気負わずに取り組めます。坐禅は2回行われ、1回目と2回目の間に休憩時間を兼ねた質疑応答の時間が設けられています。1回目の坐禅で疑問に感じたことを休憩時間にすっきりと解決すると、2回目の坐禅では1回目よりも静かな気持ちで集中できるでしょう。

坐禅の後はご住職の案内で庭を散策。広々とした芝生の庭では、織田信長公の実弟であり茶人として知られる有楽斎の邸宅にあった椿を挿し木で増やした「有楽椿」が現存しています。四季折々の草花を愛でたり、ここからしか見られないアングルの八坂の塔を撮影したり、思い思いの時間を過ごしましょう。

実業家の邸宅をリノベーションした隠れ家レストラン「アカガネリゾート京都東山1925」

月真院からねねの道を通って八坂の塔方面へ。八坂の塔のすぐ近くにあるアカガネリゾート京都東山1925は、“アカガネ”の名が示すとおり銅（アカガネ）加工会社のオーナーの私邸をリノベーションした隠れ家レストランです。森に囲まれたひっそりとした佇まいとは裏腹に、重厚な扉の向こうには緑と銅が陽光に反射して美しく輝く庭とアプローチが現れ、道行く人の目を奪います。

建物に入ると目に入るのは、日本を代表するキモノデザイナー・斉藤上太郎氏による豪華絢爛な孔雀の西陣織。シックな建物の随所に挿し色のように使われる美しいブルーは、この孔雀の羽の色にちなんだ“ピーコックブルー”。銅が経年変化することによって見られる“緑青（ろくしょう）”とも呼応しています。

心が潤う美しい空間でのランチタイム

外の通りからは想像ができませんが、アカガネリゾート京都東山1925の敷地内には東山の地形を活かした700坪の森のような庭があり、その中にレストランやカフェが点在しています。本プランのランチコースは、庭の木々からこぼれる自然光が美しい「AKAGANE」または「HISUI」でいただきます。装飾には銅や真鍮が用いられ、空間を煌びやかに演出。壁面には、銅がアカガネ色から緑青へと変化を遂げる経年変化を表現したアートも飾られています。

ランチは、その季節ならではの食材を用いたフレンチのコースが提供されます。日本の四季の繊細な移り変わりを表す旬の食材。どのような食材を楽しめるのか想像するひとときもまた楽しいもの。Otonamiプラン限定で、スパークリングワイン（またはノンアルコールドリンク）がサービスに付く嬉しい特典もあります。

ねねの道でつながる、2つの時代の東山を楽しむ贅沢な時間

由緒ある寺社が連なる東山は、京都を代表する観光スポットとして知らない人はいないほどの場所。観光客向けに一般拝観を行う寺社は多くありますが、何度かこの地に足を運んでいても、通常非公開の寺社に足を踏み入れる機会はなかなかないかもしれません。

ねねの道沿いという多くの人々が行き交う場所にありながら、静かな時間を過ごせる高台寺月真院。本来の京都の静かな景色を堪能し、坐禅を通して心身を整える特別な時間を過ごしましょう

近代には多くの文人や実業家が好んで私邸を建てた東山。時代を超えて愛されてきたこの地の洗練された魅力を、月真院とアカガネリゾートで感じとってみてください。いつもの京都とは違う景色に出会えることでしょう。