和菓子職人・永用昌也氏に学ぶ日本の伝統美を宿した上生菓子づくり −浅草「雷門旅館」にて−
体験の概要
日本のみならず世界中から観光客が訪れる観光スポット「浅草寺」。その総門である雷門のすぐ隣に建つ「雷門旅館」は、名建築家・竹山聖氏の手で日本の伝統美が表現された歴史深い旅館です。外の喧騒を忘れてしまうほどの静寂に包まれた館内の特別な空間で、「菓子司 百舟」を主宰する和菓子職人・永用昌也氏と共に、伝統の上生菓子づくり。手がけた4つ(2種類×2個)のうちひとつをお抹茶と共に味わい、残りはおみやげに持ち帰れます。
体験の特徴
・1947(昭和22)年に創業し、浅草雷門を至近距離から見下ろせる旅館の非日常空間で開催されるOtonami限定の特別な体験。
・和菓子職人・永用昌也氏が本体験のために考案した、日本の伝統文化や年中行事、季節のお花などになぞらえた月替わりの上生菓子づくりを学びます。
・和菓子づくりならではの伝統的な道具類を使ったデモンストレーションを間近で鑑賞します。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 池袋「自由学園明日館」名建築で学ぶ和菓子歳時記12ヶ月 −職人に教わる季節の上生菓子− 〉
7,700円〜
(名/税込)
1〜9名
約120分
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詳しい内容
東京随一の観光スポットを見下ろす唯一無二の空間
約1400年の歴史があり、東京都内最古と伝わる寺院「浅草寺」。その総門である雷門は、赤い大提灯が目印の観光名所としてあまりにも有名です。本体験の会場は、いつも国内外の人々で賑わう浅草のシンボルのすぐそばに建つ「雷門旅館」。1947(昭和22)年に創業し、2019年にリニューアルしたスタイリッシュでシンプルな建物は、今も歴史的建造物が多く残る浅草の風景に溶け込んでいます。
現在の雷門旅館の設計を手がけたのは、竹山聖(せい)氏。神奈川県・箱根にある高級旅館「強羅花壇」や石川県・加賀の山代温泉「べにや無何有」など多くの名建築を生み出し、日本建築学会賞をはじめ数々の受賞歴を持つ名建築家です。
雷門旅館に掲げたコンセプトは「和を愉しむ」。日本の伝統美を追求し、今では使われることの少ない土壁や和紙など日本の伝統技術を取り入れたどこかあたたかみのある館内には、随所に全国の伝統工芸品が飾られています。本体験は、普段とは違う角度で雷門を望む特別な空間で開催されるOtonami限定プランです。
和菓子の奥深さを後世に伝える職人に習う伝統の技
和菓子づくりの講師を務めるのは、「菓子司 百舟(ももふね)」を主宰する和菓子職人・永用昌也氏。和菓子店の3代目として生まれ、一度は和菓子とは縁遠い業界に身を置きますが、職人が心を込め、手間暇をかけてつくる和菓子の素晴らしさを再認識し、多くの方に伝えたいとこの道に入った異色の経歴を持ちます。
永用氏は、店を構えてお客様を待つという従来の和菓子店のスタイルではなく、店舗を持たず、老舗料亭や料理家、茶道家とのコラボレーションなどを中心に、自ら赴くかたちで幅広く活動をしています。さらに和菓子づくりワークショップを通じて、大人だけでなく、次世代を担う子ども達にもつくりたての上生菓子のおいしさや美しさを伝えています。
素朴な和素材が美しい変化を遂げる熟練の職人技
体験ではまず、永用氏が上生菓子をつくる様子を解説付きで実演してくれます。上生菓子の原材料は白餡をベースとして、つなぎに大和芋を用いたごくシンプルなもの。素朴にさえ思える素材が、永用氏の手の中で瞬く間に美しく洗練された和菓子に変わるさまは、見事としか言いようがありません。
デモンストレーションには、三角べらや裏ごしなど和菓子づくり専用のお道具が使われます。食の欧米化により和菓子を食べる機会が減るなか、道具をつくる職人も減少傾向にあるのだそう。「先人が工夫を重ねて今の姿になった道具と、それらを使って手がける和菓子づくりの伝統技術を後世に伝えたい」と、永用氏。この後に体験する上生菓子づくりでも、永用氏が普段の創作に使用しているものと同じ本格的な道具を使ってその繊細さと機能性に触れます。
伝統的な技法を用いた上生菓子づくりを体験
デモンストレーションで制作のイメージを膨らませたら、いよいよ上生菓子づくりを実践しましょう。挑戦するのは、日本の伝統文化や年中行事、季節のお花などからインスピレーションをうけて永用氏が考案した2種類の上生菓子。今も昔も浅草の地を賑わせる落語や、寄席で見られる演芸が題材となることもあり、月ごとにテーマが替わるため何度でも楽しめます。
永用氏が事前に仕込んだ生地を手にとると、その見た目以上のなめらかさに驚きます。手で揉むと生地に体温が伝わり、やわらかくなることで口溶けが良くなるのだとか。工程ごとに丁寧に説明してもらえるので、和菓子づくりがはじめてでも安心して取り組めます。
体験では2種類の和菓子を2個ずつ、計4つを手がけます。ポイントはあまり手をかけすぎず、手際よく、やさしくふんわりと成形すること。また、乾燥しないように手早く行うことを心がけましょう。「4個つくるうちに、だんだんと上達するのがわかりますよ」と、永用氏。季節の風情が投影された和菓子には、永用氏の祖父の代から伝わるものが登場することも。和菓子職人の技と感性に触れる趣あふれるひとときを堪能しましょう。
歴史と文化が息づく浅草で和菓子の伝統に触れるひととき
出来上がった4つの上生菓子のうち、ひとつを永用氏が点てるお抹茶と共に味わいましょう。つくりたての上生菓子は想像以上の口溶けで、風味も格別。テーマをモチーフに落とし込んだ背景や成り立ちなどを永用氏に教えてもらうと、和菓子についてだけでなく、日本文化への理解もいっそう深まることでしょう。さらに、オプション(有料)にておさらい用の餡も用意しています。自宅でも生地の感触を愉しみながら、体験で学んだことを復習できます。
江戸時代に茶の湯と共に発展したという和菓子の技術。古典的な和菓子は、シンプルな道具を使って手の中で形づくられます。余分なものを足すことなく無駄を省いた工程は、日本に古くから根付くものを大切にする価値観にもつながります。飛鳥時代からの信仰の地であり、伝統文化が色濃く残る東京・浅草の中心地で、和菓子を通じて日本の美意識に触れる時間を過ごしてみませんか。
提供 雷門旅館
提供
雷門旅館
雷門のすぐ傍にて創業約80年の歴史を持つ旅館。2019年、名建築を多数手がけ、日本建築学会賞などの受賞歴を持つ建築家・竹山聖氏の設計によって全館リニューアル。「和を愉しむ」をコンセプトとして、昔ながらの土壁や和紙が施された館内には伝統工芸品がちりばめられ、日本の伝統美が随所に表現されている。
提供 「菓子司 百舟」主宰・永用昌也
提供
「菓子司 百舟」主宰・永用昌也
100年以上続く和菓子店の3代目として生まれ、有名店での修業などを含め約20年間和菓子の技術を磨く。数百年の歴史を経て先人がつくり上げた和菓子の素晴らしさや伝統技術を100年先にも残したいと、ワークショップやイベントを中心に和菓子の魅力を伝えている。
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開催場所
雷門旅館
〒111-0032 東京都台東区浅草1-18-2
・東京メトロ銀座線 浅草駅(出口1、3)より徒歩約2分
・都営地下鉄浅草線 浅草駅(出口A4)より徒歩約4分、(出口A2-b)より徒歩約5分
・東武スカイツリーライン 浅草駅より徒歩約4分
・つくばエクスプレス 浅草駅より徒歩約8分
予約について
カレンダーから、ご希望の日付を選択してください
催行日時|月曜 10:00〜12:00 / 18:00〜20:00 ※月曜以外の場合は11:00〜13:00 / 17:00〜19:00
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
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残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
7,700円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お茶・お菓子
〈オプション〉
おさらい用の餡
+2,500円(名/税込)
体験時につくった和菓子と同じ2色の餡を各3個ずつ、計6個をお渡しします。
催行人数
1回9名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.雷門旅館 3階 フロントに集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.テーマの説明(約10分)
3.和菓子づくりデモンストレーション(約20分)
4.和菓子づくり体験(約60分)
5.つくった和菓子をお茶と共にいただく(約30分)
6.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催72時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
10歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の2日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
初心者の方に気軽に和菓子作りを楽しんでいただく内容のため、お客様は包餡から成形を体験します。
生地やあんづくりの実習・レクチャーではないため、ご自宅での再現は難しい可能性がございます。あらかじめご了承ください。
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