奈良「菊水楼」老舗料亭の若女将と巡る館内特別見学と限定会席ランチ −おみやげ付き−
体験の概要
世界遺産が集まる奈良公園のそば、春日大社の参道に面して佇む奈良随一の老舗料亭「菊水楼」。かつては迎賓館や料理旅館として国内外の賓客を迎え入れてきました。明治時代に細部までこだわり贅を尽くして建てられた館内を若女将と共に巡った後、特別な会席ランチをいただきます。菊水楼ならではの器を用いたウェルカムドリンクや、過去大人気だったパウンドケーキ(復刻版)のおみやげ付き。重厚な建築美と美食に浸り、非日常的で優雅なひとときをお楽しみください。
体験の特徴
・奈良にて130余年続く老舗料亭「菊水楼」の館内を若女将とともに楽しみながら巡るOtonami限定プラン。
・国の登録有形文化財である館内の見どころを見学し、迎賓館として名士や文豪たちに愛されたエピソードも聞くことができます。
・昼食は、通常メニューにはない鮑の石焼きなど季節の素材を生かした会席ランチを個室で堪能します。
12,100円〜
(名/税込)
2〜12名
約130分
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詳しい内容
名士や文豪に愛された奈良随一の迎賓館
春日大社の一の鳥居の前に位置し、創業130余年を迎える老舗料亭「菊水楼」。創業以来、外国の要人や歴史に名を残した名士、文豪たちをもてなしてきました。約1,800坪という広大な菊水楼の敷地は、かつて興福寺の子院だった興善院跡だった場所です。圓成寺から譲り受けた豪華な部材や、折上式天井といった希少な宮大工の匠の技により、国の登録有形文化財に指定されています。
菊水楼は「菊水ホテル」と称した時期もあり、長らく料理旅館として営まれてきました。大勢を迎え入れてきた表門も、明治時代に圓成寺塔頭から移築してきた貴重なもの。本プランは、表門で若女将の金塚咲恵氏がお出迎えするところから始まります。「菊水」の家紋が染め抜かれた暖簾をくぐり、明治時代の面影が残る空間へ進みましょう。
若女将の案内で巡る特別な館内ツアー
菊水楼には、明治時代に建てられた旧本館と本館、1975(昭和50)年に新築され現在はブライダルで使われている別館の3棟があります。本プランで見学するのは旧本館と本館で、若女将と館内を巡れるのはOtonami限定です。
※ご案内する順路やお部屋は当日の状況により異なる可能性がありますので、ご了承ください。
まずは案内された個室で若女将の挨拶を聞きながら、ウェルカムドリンクをいただきます。壺に湯呑がセットされたお茶は「お口すすぎ」と呼ばれ、その昔、舗装されていない土の道を馬車で来た客に、口を薄荷水でゆすいでもらうためのものでした。現代も受け継いでいる施設は珍しく、菊水楼でも婚礼など特別な時以外は提供していません。
館内見学では、本館2階にあるかつてのロビーへ。ここには、菊花を象った大きな丸窓があります。続く「丸窓の間」でも美しく連なる2つの丸窓の意匠が印象的。個室では唯一の折上格天井もあり、現在では再現が難しいといわれる匠の技が、各部屋まで贅沢に施されていることがうかがえます。
菊水楼では、本館玄関の天井の彫刻やふすまなど随所に菊水文様が施され、建築当時のこだわりを感じさせます。案内の合間に探してみるのも意外な楽しみになりそうです。
建物が物語る130余年の歴史を感じる
天井の彫刻のほかにも、本館の玄関には歴史を物語る貴重な調度品があります。例えば、日本海軍の総司令官だった東郷平八郎が菊水楼に訪れた際に揮毫した「菊水の如し」の書もそのひとつです。
現在、料亭の個室となっている部屋はもともと客室で、床の間が設けられるなど伝統的な和風建築を見ることができます。一方、外国からの宿泊客のためにベッドを置いて過ごせるように天井が高くなっていて、迎賓館時代のモダンな要素の名残も体感することができます。
本館3階の大広間は舞台も備え、奈良で唯一舞妓のお披露目が行われていたそう。柱がなく、約110畳という広さを誇る座敷は奈良では最大規模で、様々な会合や宴に使われてきました。「奈良の街並みだけでなく生駒山まで見渡せる眺望もおすすめです」と、金塚氏もお気に入りの場所だと話します。
見学はこの後、主に客室として使用されていた旧本館へ。主室の入り口に設けられたアーチ状の繊細な竹枠や、欅の一枚板を使った床板など、贅を尽くした意匠を体感できます。また、通常非公開の旅館時代の写真も見られ、奈良随一の迎賓館として国内外の要人をもてなした菊水楼の風格と歴史を感じられるでしょう。
伝統に磨かれた味わいとおもてなしを楽しむ
館内見学後は、個室で季節ごとの設えを楽しみながら、Otonami限定の会席ランチを堪能します。料亭で提供されるのは、その季節に最もおいしい食材を厳選し、素材の持ち味を引き出した料理。2022年に駒阪幹弘氏が料理長に就任し、伝統を受け継ぎながら奈良の地元食材や調味料を積極的に取り入れるようになりました。
メインは、菊水楼の伝統料理のひとつである鮑の石焼。通常のコースには登場しない一品で、料理長の駒阪氏が目の前で仕上げて提供してくれます。石焼の音や漂う鮑の香りにさまざまな感覚が刺激され、食事の時間がより楽しくなるでしょう。夏は鮑の石焼を大和丸ナスで仕立てるなど、メニューは季節で仕様が変わります。
奈良の風習や風土に寄り添ってきた老舗の魅力に触れる
菊水楼では、かつて欧風レストランを営んでいた時期に、お得意様限定で焼いていたパウンドケーキがありました。ドライフルーツがたっぷり入ったパウンドケーキは、手みやげやおもたせとして愛されていたそう。本プランでは、菊水楼の130周年を記念して復刻されたこのパウンドケーキをおみやげとしてお渡しします。
体験の締めくくりに、別館の「明日棚(あしたな)」へ足を運びましょう。明日棚とは、菊水楼を訪れた思い出やその時の感情などを書いた手紙を保管する書棚。「未来の自分へ、または大切な誰かへのメッセージなど、したためる内容は自由です。未来へつながるタイムマシーンのような空間は、体験の思い出をより深く特別なものにしてくれるでしょう。
「菊水楼を守ることは、奈良の文化を守ることにもつながると考えています。ぜひ菊水楼に刻まれた歴史や奈良の良さを感じ取っていただきたいです」と金塚氏。古都で約130年の間に培われてきたおもてなしの心を感じてみてはいかがでしょうか。
提供 菊水楼
提供
菊水楼
奈良公園、春日大社一の鳥居前で1891(明治24)年創業。興福寺の子院・興善院跡で荒池を望む景勝地に建ち、圓成寺の部材を譲り受けて建てられた。国の登録有形文化財にも指定された建物で、旅館として長らく営業してきたが、現在は料亭として古都奈良の年中行事にあわせた会席料理を用意している。宴会やブライダルも手がけ、離れでは鰻専門店「うな菊」を営む。
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開催場所
菊水楼
〒630-8301 奈良県奈良市高畑町1130
【電車の場合】
・近鉄奈良線 近鉄奈良駅より徒歩約10分
・JR奈良線 奈良駅より徒歩約25分
【車の場合】
・京都方面より
名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道を経由し、約60分
・大阪方面より
第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約10km
西名阪自動車道「天理IC」から国道169線を経由し、北へ約10km
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時│火・水曜以外 11:00〜13:10 ※開催月により曜日が異なる場合があります
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
2024年10月
日
月
火
水
木
金
土
即時予約
リクエスト予約
残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
12,100円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、施設利用料、お食事、おみやげ(パウンドケーキ)
催行人数
最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回12名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.菊水楼入口に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.若女将によるウェルカムスピーチ/ドリンク(約10分)
3.館内案内(約30分)
4.特別会席料理(約80分)
5.明日棚(約10分)
6.解散
※お食事後、敷地内の庭園はご自由に散策いただけます。館内の散策は、安全性などの観点からお断りさせていただいておりますのでご了承ください。
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
服装
体験会場が畳のため、靴下を履いてお越しいただくか、靴下をお持ちください。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
中学生以上
※中学生未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の7日前まで。
特記・免責事項
・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・ランチのお部屋や、館内見学でご案内する順路とお部屋は当日の状況により異なる可能性がありますので、ご了承ください。
よくあるご質問
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