江戸川「春花園BONSAI美術館」四季折々の盆栽のお手入れと飾り方を学ぶ −複数回レッスン−

盆栽の名人が設立した、世界から注目される美術館

東京都江戸川区の閑静な住宅街に佇む「春花園BONSAI美術館」。園主は、盆栽界における名誉ある賞を総なめにしてきた盆栽界の巨匠・小林國雄氏。類まれなる感性で日本一に匹敵する賞を30回受賞し、国内外から師事を熱望する声が絶えません。また、海外での活動を積極的に行っていることや、作品に高値がつくことから、「空飛ぶ盆栽作家」や「一億円の盆栽をつくる男」など数々の異名を持ちます。

盆栽に魅せられ、この場所を造り上げた小林氏。盆栽という日本が誇るべき文化がさらに広がっていくことを願っています。本プランでは、入門編で盆栽の基礎知識を学んだ方向けに、盆栽についてのより深い知識と技術を伝授。季節ごとのテーマをもとに盆栽のお手入れを実践する複数回レッスンです。

四季折々に表情を変える盆栽と向き合う

入門編では一人ひとりに盆栽が用意され、剪定や針金かけの作業を行います。一度針金をかけた盆栽は、枝ぶりが変化していくのに約1年はかかるため、複数回レッスンでは、園内の盆栽を題材に季節に合わせたお手入れのポイントを講師が指南します。例えば、春には植え替えや芽摘み、夏には葉切りなど、その時々の盆栽の状態と向き合いながら、一年を通じて盆栽をとりまく技と知恵を習得していきます。

知れば知るほど奥深い盆栽のお手入れ

春（3～5月）は、植え替えや芽摘みといったお手入れを学びます。植え替えは、盆栽が長く元気でいられるようにするために重要な作業。生育不良を起こさないよう、鉢の中の土を入れ替えたり、強すぎる根を取り去ったりします。また、春先になると盆栽から新芽が伸び出してくるため、芽摘みをすることで樹形を整えます。夏（6～8月）に行う葉切りは、モミジに適したお手入れ方法のひとつ。葉の一部を切り取ることで、日当たりや風通しを良くするのだとか。

秋（9～11月）は入門編で学んだ針金かけと整姿を再び実践。松や柏などの樹種は、休眠期である秋に針金かけを行うのがおすすめ。枝の水分量が少ないため、針金かけによる負担がかかりにくいそうです。そして冬（12～1月）に行うのは剪定。落葉樹は葉が落ちて枝や幹だけになるため樹形がわかりやすく、剪定に適しています。春に再び生き生きとした姿を見られるよう、冬を越す準備をします。

※季節のテーマや講座の内容は変更になる可能性があります。あらかじめご理解のうえご参加ください。

盆栽は、シンプルに考えれば「植物」。春夏秋冬、ゆっくりと時間をかけて枝ぶりを変えていきます。すぐに変化が表れなくとも、手塩にかけて育てれば、それに応えるように美しい姿を見せてくれます。「どんな仕事も一生懸命取り組んだら楽しくなる。植物は素直だから、応えてくれる」という小林氏の言葉を胸に、根気よく盆栽と向き合っていきましょう。

命ある芸術を育てる、心豊かな体験

「BONSAI」として海外で通じるほど、盆栽は日本が誇るべき芸術として世界中で認識されています。盆栽の真髄を体感し、自然がもたらす命の輝きを自分だけの盆栽として昇華させる本プラン。新たな世界の扉を開く、尊い時間をお楽しみください。