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奈良「空蝉」染織家・宇都宮弘子氏に習う草木染めのある暮らし −季節の草木から一期一会の色を移す−

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体験の概要

美しい清流と深い山々に囲まれた奈良県東吉野村。この地に「染織工房 空蝉」を構える染織家・宇都宮弘子氏に草木染めを教わるOtonami限定プラン。季節ごとの草木を用いて染液を抽出する工程から本格的に染めの体験ができ、シルクストールを染め上げます。自然が織り成す唯一無二の色との出会いを楽しみましょう。会場は体験日によって異なり、東吉野のアトリエまたは奈良市内の観光案内所「鹿の舟・繭」で開催。鹿の舟は、大正期に建てられた和洋折衷の建物を活用した人気観光スポットです。

体験の特徴

・四季折々の奈良の草木を用いて、染料抽出から染め上げまでの工程を本格的に体験できるOtonami限定プラン。染めたシルクストールは当日持ち帰れます。
・東吉野村にある空蝉のアトリエ、または奈良市内の鹿の舟・繭にて体験。いずれもOtonami限定ランチ付き。
・宇都宮氏との歓談では、移住やスローライフなどの興味深い話を聞くことができます。

9,700円〜
(名/税込)

2〜6名

約240分

開催日を確認

詳しい内容

東吉野村で育まれた季節の草木が織り成す「一期一会の色」

奈良の奥大和と呼ばれる東吉野村。村の面積の約96%を山林が占める、天然の植物染料の宝庫です。この地に移り住み、「染織工房 空蝉(うつせみ)」を営む染織家・宇都宮弘子氏。季節ごとの樹木や草花から染料を作り、蚕から糸を引き、日本古来の伝統的な手法で染織をしています。春夏秋冬、その季節・その草木・その人にしか出せない色。植物の命を糸布に宿す「一期一会」の喜びを、ワークショップや展示会などの活動を通じて広く発信しています。

草木によって色彩はさまざま。天然染料ならではの柔らかな風合いが魅力

会場は体験日によって異なります。東吉野村にある空蝉のアトリエは、山々と美しい湧水に囲まれた場所。村には水の神様をまつる丹生(にう)川上神社が鎮座し、千数百年以上にわたって大和の水の聖地として知られています。空蝉では、斜面の多いこの地方独特の「吉野建て」という建築様式で造られた古民家を、染織体験やワークショップに来たゲストが宿泊できる客室として開放しています。

東吉野村に佇む空蝉のアトリエ。山々に囲まれ、四季折々の自然を楽しめる

もうひとつの会場は、奈良の魅力や伝統文化を発信する複合施設「鹿の舟」。「繭(まゆ)」は、観光案内だけではなく生活文化をテーマに情報や文化を発信、様々な体験を提案しています。他に、食堂兼グローサリーの「竈(かまど)」、喫茶室兼ギャラリーの「囀(さえずり)」も備え、国内外から観光客が訪れます。鹿の舟をプロデュースした石村由起子氏は、奈良市内で人気のカフェ・生活雑貨店「くるみの木」のオーナーとして知られる著名な空間コーディネーター。石村氏が提案する心地良い空間も本体験の大きな魅力です。

大正初期に建てられた趣ある建造物を活用した繭。蔵をリノベーションした展示室や円柱内に本棚を設置した読書室もある

自然の恵みから染料を作り、手仕事の喜びを再発見する

体験では、季節の草木を用いて染液を抽出する工程からスタート。水の中で草木を優しく揉む・絞るという作業を丁寧に繰り返します。草木の成分による香りや鮮やかさの差が、手のかすかな感触を通じて感じられ、現代に失われつつある「手仕事の喜び」を再発見するかのよう。「五感を使う手仕事は、いつの間にか心配事も忘れることができ、まるでセラピーを受けたかのように感じられるかもしれません」と宇都宮氏。

染料となる四季折々の植物。病から身を守る薬効や日本古来の伝統色の歴史なども学べる

草木染めは、春の桜染めから始まり、ヨモギ、キハダ 、藍、紅花、栗など、年間を通して自然が生み出す“無限の色の違い”を楽しめます。「草木染めの基本的な技術を身に付けて自分でも染められるようになると、日常に新たな視点が生まれます。染める体験を通じて世界を広げてほしい」。そんな宇都宮氏の思いが込められています。

透明だった水に草木の「色」が移ってゆく

四季折々の草木から色を移す体験

本体験では、奈良の自然に寄り添った月ごとに異なる草木を用いて、シルクストールを染めていきます。

8⽉のテーマは「紅花染め」。乾燥した紅花の花弁を灰汁の中で揉み込んで紅色色素を取り出し、色鮮やかな紅色を染めます。黄色色素を流す工程や、烏梅(うばい)による媒染方法など、きれいな紅色を染めるコツも教わります。

8月の染料は紅花

9⽉のテーマは「⻩⾊と藍の重ね染めで萌⻩⾊を染める」。午前中に藍の生葉でストールをスカイブルーに染め、午後に黄檗の黄色を重ね染めして、鮮やかな萌黄色(もえぎいろ=黄緑色)に仕上げます。藍の青色と黄檗の黄色の濃さの違いによって、様々な色調の黄緑色を染めることができます。

9月の染料は藍と黄檗

※夏季(7〜9月)は暑さを避けるため、基本的に室内での開催となります。染めた生地を洗う際は、屋外で行います。
※7〜9月は、火を使わない染めを予定しています。
※9〜10月は、やや上級者向けの重ね染めの体験となります。

10⽉のテーマは「紅花と藍をかけて⼆藍を染める」。まずは午前中に紅花から紅色を抽出します。午後からは様々な青色に染まった藍染めストールに抽出した紅色を重ね染めし、二藍(ふたあい・紫⾊)を染めます。二藍ならではの青紫と赤紫のグラデーションの出し方を教わります(藍染めストールは空蝉にて事前にご用意します)。

10月の染料は紅花と藍

11⽉のテーマは「秋の実りを染める」。特別に日替わりでクサギ、⿊⽶、五倍⼦、栗から秋の色を抽出します。クサギは秋にサファイアのような青い実を付けます。その実を煎じて緑がかった淡いブルー、かつて「秘色(ひそく)」と呼ばれていた青磁の色に染めます。⿊⽶は上品なグレーが魅力。一般的にグレーの色は様々な染料を鉄媒染して染めますが、黒米は鉄を使わずに少し緑がったような品のあるグレーに染めることができます。五倍子(ごばいし、ふし)は、ウルシ科のヌルデという植物にできる虫瘤。鉄媒染で薄紫から濃い灰紫色に染まります。栗は毬(イガ)の部分を用いて黄朽葉と呼ばれる優しい黄色味の茶色に染めます。

11月は開催日により異なる染料を使用。左上「クサギ」右上「黒米」左下「五倍子」右下「栗」

12月は矢車附子(ヤシャブシ )の実で白と玄(くろ)を染めます。アルミ媒染という方法で白、鉄媒染という方法で濃いグレーの玄に染めるほか、白から玄へのグラデーションに染めることもできます。

12月の染料は矢車附子

炊きたてご飯が主役の限定ランチを

染料を取り終えたらランチタイムでひとやすみ。鹿の舟での体験の場合は、「竈」によるOtonami限定ランチをいただきます(※)。ランチの主役は、奈良産のお米を使い、伝統的な羽釜に薪をくべて炊き上げた白ご飯。ふっくら仕上がったご飯の甘さに、思わずにっこりと笑顔がこぼれることでしょう。奈良の食材を使った数種類のおかずや味噌汁も付いたヘルシーな和定食を楽しめます。

※東吉野のアトリエでの体験時は、メニューが異なります。

通常はご飯がなくなり次第終了する、奈良産の食材を使用した人気のランチ。Otonami限定メニューとしてアレンジが加えられている

ランチは繭の2階でいただきます。木造ならではの木のぬくもりや、窓から差し込む光を感じながらの食事。ゆったりしたひとときを過ごしましょう。

どこか懐かしい雰囲気を感じられる空間

真っ白な絹布に美しい色が移り込んでいく

お腹が満たされたら、いよいよ布を染めていきます。草木染めに使うシルクストールは、蚕の繭から一糸ずつ織り上げられたもの。真っ白な絹布は、手に持つと重量を感じさせないほど軽く、繊細。その柔らかさは、まとう人の首元に自然となじみます。

縞や波など柄はいろいろ。感性でときめくものを選んでみては

染液の中に絹布をそっと入れると、つぼみが開くようにほどけて、ほのかに色づきます。手のひらで優しく広げたり、浸したり。ゆっくりと濃淡が変わっていく様子は、まるで自然の移ろいのよう。手の中で起こる変化を慈しみながら、お好みの色合いに染めていきましょう。

浸す時間の長さによって濃淡を調整でき、仕上がりが楽しみ

体験の締めくくりは、宇都宮氏との歓談タイム。愛媛で生まれ育ち、東京で就職。ニューヨーク留学や映画会社運営などの活躍を経て、2017年に東吉野に移住した宇都宮氏。染織の道へ進んだきっかけや吉野の暮らしの魅力など様々なお話を伺うことで、染織の魅力のみならず、チャレンジングな生き方に刺激を得られるでしょう。

世界にひとつの“自分だけの色”を

様々な文化の源であり、奥深い歴史を重ねてきた奈良。効率重視の現代であっても、古来日本人が大切にしてきた自然に寄り添う暮らし、五感を研ぎ澄ます心豊かな時間が確かに存在しています。

風になびく染めた絹布。陽光に透けて美しい

悠久の奈良の草木の恵みから色をいただき、シルクストールを自分だけの色に染め上げる草木染め体験。世界にたったひとつの、自分だけの色を表現してみてはいかがでしょうか。


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提供
染織工房 空蝉

奈良県東吉野村に2017年にオープンしたアトリエ。染織家・宇都宮弘子氏が、昔ながらの伝統技法で絹糸を染め織る。自然と共生する暮らしの体験ができる宿泊型のワークショップ、草木染教室の開催、展示会や企業とのコラボ商品の開発など、四季折々の自然の恵みを生かした日本古来の色を伝える活動を積極的に行っている。

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提供
鹿の舟

大正初期に建てられた住宅を活用し、伝統的な生活文化が残る奈良の魅力を、観光案内と生活文化をテーマに発信する複合施設。「多くの人や物を乗せて、次の目的地へ進んでいく舟のような場所でありたい」という思いが込められている。奈良町南観光案内所、生活学校、展示室・読書室から成る「繭」の他に、食堂兼グローサリーの「竈」、喫茶室兼ギャラリーの「囀」を備える。人気カフェ「くるみの木」のオーナーとして知られる石村由起子氏がプロデュースを手がけた。

開催日を確認

お客様の声

お客様の声の写真

水につけた手の中で、草木から色が滲み出てきた途端に、草木が愛おしく感じてくる不思議。真っ白なシルクの布は、染料の中へ入れるのを戸惑うほど美しかったです。そっと染料に入れると、美しい色に染まっていくその移ろいに、我を忘れるほどうっとりしてしまいました。坐禅やマインドフルネスに似た感覚に陥り、より自然を感じてみたくなりました。

大阪府 30代 女性

お客様の声の写真

染液を作るところからスタートする草木染めの講座は初めてでした。植物を煎じたり染めていく工程では、その香りを体感できてとても心地よい時間を過ごせました。月ごとに染液の素材が変わるので、また他の月にも参加したいです。鹿の舟のランチは以前から気になっていたので、今回草木染めとセットで体験できたのはとても嬉しかったです。美味しく頂きました。

岐阜県 40代 女性

お客様の声の写真

ようやく桜の花が咲きはじめた春のうららかな一日、静かにことことと桜の枝を煮詰め、シルクを美しい桜の色に染める時間がとても豊かでした。

奈良県 60代 女性

開催場所

【開催日により集合・体験会場が異なります。お間違いのないようご注意ください。】


①染織工房 空蝉(地図
〒633-2443 奈良県吉野郡東吉野村麦谷239-1

【車の場合】
・ふるさと村(地図)から約4分
※ナビやGoogle マップに入力する際は「奈良県吉野郡東吉野村麥谷239」でお調べください(「麦」は旧漢字の「麥」でご入力ください)。
※染織工房 空蝉の正面に4台分ございます(無料)。ご利用を希望される場合は、ご予約時に「質問・ご要望」欄にご利用の台数をご入力ください。

【電車・バスの場合】
・近鉄大阪線 榛原駅から奈良交通バス「菟田野行き」に乗車、約20分。「菟田野」バス停で下車。
コミュニティバス「ふるさと号」に乗り継ぎ、約50分。「麦谷」バス停で下車、徒歩約1分。
※コミュニティバスはご予約(往復)をおすすめします。

②鹿の舟(地図
〒630-8317 奈良県奈良市井上町11

【電車の場合】
・近鉄 奈良駅から徒歩約17分
・JR 奈良駅から徒歩約22分
・JR 京終駅から徒歩約10分

【バスの場合】
・近鉄 奈良駅より奈良交通バス市内循環・内回り(9番のりば)乗車、約15分。市内循環・外回り(1番のりば)乗車、約14分。鹿の舟の最寄りバス停「田中町」で下車、徒歩約1分。
・JR 奈良駅より奈良交通バス市内循環・内回り(5番のりば)乗車、約7分。鹿の舟の最寄りバス停「田中町」で下車、徒歩約1分。

【車の場合】
・大阪市内から約30分
※隣接する「奈良町南観光駐車場」に20台分ございます(有料)。ご予約は不要です。空きがない場合はお近くのコインパーキングをご利用ください。

※本ページに記載の地図は「染織工房 空蝉」の場所を示しています。

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|11:00〜15:00 ※鹿の舟(奈良市)での体験について:10〜6月の天候の良い日はお庭での開催、7〜9月は室内(閲覧室)での開催となります。 ①染織工房 空蝉(東吉野町) ②鹿の舟(奈良市) 2025年 1/9(木)、1/16(木)、1/23(木) 2/6(木)、2/13 (木)、 2/20(木)、 2/27(木) ▼各月のテーマ 2024〜2025年 4⽉:桜染め 5⽉:春の薬草染め(ヨモギ、⼤和当帰など) 6⽉:基本の染料染め(⻩⾊系 刈安、キハダなど) 7⽉:藍染め  ①染織工房 空蝉(東吉野町):藍の建て染め  ②鹿の舟(奈良市):藍の⽣葉染め 8⽉:紅花染め 9⽉:⻩⾊と藍の重ね染めで萌⻩⾊(緑⾊)を染める 10⽉:紅花に藍をかけて⼆藍(紫⾊)を染める 11⽉:開催日により染料が異なります。  ①染織工房 空蝉(東吉野町):  11/9(土)黒米でグレーを染める  11/24(日) 五倍子で灰紫色を染める  ②鹿の舟(奈良市):  11/7(木) クサギの実で秘色(ひそく)を染める  11/14(木) 五倍子で灰紫色を染める  11/28(木)栗の毬で黄朽葉色を染める 12⽉:⿊(⽞)と⽩を染める 1⽉:基本の染料染め(⾚⾊系 茜、蘇芳) 2⽉:基本の染料染め(紫根 紫⾊) 3⽉:桜染め ※テーマは変更になる場合がございます。

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

2024年12月

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

9,700円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、ランチ


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回6名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.「染織工房 空蝉」もしくは「鹿の舟・繭」に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.自己紹介・染料を作る体験(約60分)
※使用する草木によって上記時間は多少前後します。
3.ランチ(約60分)
4.染め体験・ 歓談タイム(約120分)
5.解散

※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

・ハンドタオル
・エプロン(袖付きのものが最適ですが、通常のエプロンでも構いません)
・ゴム手袋(ご用意も可能ですが、気になる方は各自お持ちください)
※エプロンやゴム手袋の貸し出しを希望される方は、ご予約時に「主催者からの質問」にご回答ください。


服装

汚れてもよい服装でお越しください。


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

6歳以上、12歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・染織工房 空蝉にお越しの場合、準備の都合上ご利用の交通機関のご予定をお知らせいただきたく、ご予約時に「主催者からの質問」にご回答ください。
・染織工房 空蝉の駐車場のご利用を希望される場合は、ご予約時に「質問・ご要望」欄にご入力ください。

よくあるご質問

①染織工房 空蝉(東吉野町):4台分ございます(無料)。ご利用の場合はご予約時に「質問・ご要望」欄よりお知らせください。
②鹿の舟(奈良市):隣接する「奈良町南観光駐車場」に20台分ございます(有料)。ご予約は不要です。空きがない場合はお近くのコインパーキングをご利用ください。

作業中の動画・写真撮影は可能です。ただし、他のお客様へのご配慮をお願いいたします。

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