「美術館のようなホテル」で本物に触れ、審美眼を磨く 京都・祇園の一角にある古門前通は、知恩院の参道を指し、古くから美術商が軒を連ねることで有名です。この地に1907(明治40)年に創業した古美術商「中西松豊軒」は、様々な時代の美術茶道具を中心に、確かな目利きによって選び抜いた国内外の美術品を取り扱っています。
茶室をつくる大工が専門技術を現代建築に落とし込んだ独自のデザインが特徴 「ART MON ZEN KYOTO」は、中西松豊軒が2017年に「宿泊できるアートギャラリー」をコンセプトにオープンさせたホテルです。館内に選りすぐりの美術品を配したこのホテルは、ホテルというよりリラックスできる雰囲気をまとった美術館といった印象。本体験では、ART MON ZEN KYOTOにて月替わりのテーマに沿って貴重な古美術品を鑑賞し、審美眼を磨きます。
貴重な美術品が館内のあちこちに展示され、何度訪れても新たな発見がある 雅な空間で学ぶ、季節を投影する古美術講座 アカマツを使ったエントランスの扉が開くと、迎えてくれるのはアンティークバカラの豪華なシャンデリア。数寄屋造りの技を尽くした館内は、空間そのものがひとつのアート作品のよう。国内外の様々な美術品が随所に飾られ、より良い角度や位置で鑑賞できるよう工夫されています。
宿泊ゲストを迎えるウェルカムスペース「天外」は、夜は「THE BAR-SAKE」としての顔も持つ その一角にある、御簾で仕切られた雅やかなスペース「天外」が講座の会場です。通常であれば、触れることはもちろん目にする機会も少ない古美術品。本体験では学芸員の資格を持つスタッフの解説を聞きながら、実際に古美術品に触れ、古美術についての歴史や知識、価値観を学び、美術作品への見識を深めます。
陶工家・尾形乾山が手がけた四方皿。美術館から貸出依頼が来ることもある希少な品を間近で鑑賞できる 講座のテーマは月替わり。例えば、宮中文化の中心だった京都で生まれた焼物「京焼」には、当時の最新技術が用いられていることなどをレクチャー。「向付」がテーマの月には、お膳を彩る美しい美術品が登場する予定です。器もごちそうのひとつと考えた、美食を愛する京都の人々の思いにまで踏み込んで解説されます。
茶事の最初に出される香煎を希少な器で堪能 古美術品講座では香煎が提供されます。香煎とは、茶会の始まりに提供される飲み物のこと。「こがし」と呼ばれる麦や米などを煎ったものや、山椒や紫蘇などの香味をお湯に入れ、香りを楽しむものです。本体験では特別に、「鳥獣戯画」が描かれた器や京焼の現代作家の器、珍しい海外製の焼物など、特別な器で味わうことができます。
香煎の豊かな香りを楽しみながら心を落ち着かせる 香煎は2種類用意される予定です。ひとつは京都にある香煎・薬味の老舗「原了郭(はらりょうかく)」の伝統的な香煎。もうひとつは、柚子やレモンなどで香り付けしたOtonami限定の季節の香煎です。貴重な器を大切に持ち上げると、香辛料や柚子などのよい香りが鼻をくすぐり、気分がほぐれてゆくのを感じられます。茶席でいただくイメージの強い香煎ですが、実は自宅でも簡単に再現できるのだとか。スタッフの解説から学んだことを、日々のくつろぎの時間に取り入れてみるのもよさそうです。
中西松豊軒が選りすぐった器でいただける、臨場感あふれる古美術鑑賞体験 貸し切りのオーセンティックバーで過ごす大人のひととき 講座と香煎体験の後は、オーセンティックバーへと移動します。ここは宿泊客のみ利用できる特別なエリア。美術品を眺めながら優雅な時間を過ごせるよう、高級車の内装と同じサペリの素材で寄木のバーカウンターを設えています。Otonami限定でこの空間を特別に貸し切り、まずは食前酒を堪能。美術品の解説を受けながら、月替わりのデセールと紅茶またはコーヒーを味わいます(食前酒はノンアルコールドリンクも選択可能)。
高級木材・サペリを使った寄木のバーカウンター 食前酒は厳選されたワインやスパークリング、日本酒、ノンアルコールなど好みのお酒をセレクト(ノンアルコールも選択可能)。ヨーロッパの王侯貴族に愛されたなアンティークバカラのリキュールグラスでいただきます。手元で輝く上質なクリスタルガラスと空間に散りばめられた美術品を眺めながら、バーカウンターで上質なひとときを過ごしましょう。
パリ万博を機に製作された1900年製の稀少モデル。緻密なカッティングとステムに閉じ込められた気泡が、時代を超えた美しさを放つ オプション(有料)にて、食前酒のグラスを展示中の希少なアンティークバカラの中から、お好みの一客に変更することができます。美しいものに触れた高揚感とともに、自ら選んだグラスで味わう一杯は、体験の記憶をより深く刻んでくれるはずです。
オプション(有料)のアンティークバカラ。時代を超えて受け継がれる一客を、心のままに選ぶ贅沢 デセールは、モンブランやフルーツテリーヌなど、季節感を大切にパティシエが手がけた逸品が月替わりで登場。見た目の美しさはもちろんのこと、京都のテロワールを心がけた豊かな味わいに仕上げられています。ドリンクはお好みで、オリジナルブレンドのコーヒー、または香り高いドイツ・ロンネフェルト社の紅茶から選べます。
華やかな盛り付けのデセール(内容は月ごとに変わります) また、2026年8月からもう一つのオプション(有料)として、体験終了後、ホテル併設のギャラリーにて、その日のテーマに沿った数多くの美術品を鑑賞することもできます(約30分)。体験の余韻をそのままに、さらにその世界の深淵へ。数々の名作と対峙しながら、テーマの背景にある文脈をたどり、自身の思考を深く沈めていく――。そこには、ただ作品を眺めるだけではなく、豊かな余白を愉しむ知的なひとときが待っています。
オプション(有料)で、体験終了後、ホテル併設のギャラリーにてさらに多くの美術品が鑑賞できる(画像はイメージです) 歴史が詰まった品々から学ぶ、京都で育まれた美意識 長く都であった京都では、美術品や芸術が人々の身近にあり、日々の生活の中で美意識を育んできました。その文化を伝える美術商のもとで、数寄屋の美と技術を随所に施した空間、季節の演出とともに古美術品を愛でることができる貴重な機会。ART MON ZEN KYOTOで京都の長い歴史に思いを馳せ、古美術品の魅力を直接感じてみませんか。
古美術品に直接触れて鑑賞できる特別な機会