築300年の古民家で体験する、古き良き日本の暮らし
のどかな田園風景が美しい神奈川県開成町の北端にある、あしがり郷 瀬戸屋敷。かつてはこの地区の名主を代々務めてきた瀬戸家の屋敷でした。2001(平成13)年に「開成町指定重要文化財第1号」に指定され、昔ながらの日本の暮らしと文化を体験できる場として町の人気スポットになっています。
所有者から開成町に寄贈され、復元作業を経て2005(平成17)年より一般公開。藁葺き屋根は20年に一度葺き替えられる約1,800坪を誇る広大な敷地内では、桜やシャクナゲ、紫陽花、紅葉など、四季折々の花と緑を楽しめます。屋敷に一歩足を踏み入れれば、約300年の時を超えた懐かしさを感じることでしょう。本プランでは、釜戸を使ったごはん炊きに挑戦し、発酵料理と日本酒のペアリングを体験します。
土間に設えられた釜戸と茶釜は、修復しながら大切に使われている発酵料理と合わせる日本酒は、同じ開成町で1865(慶応元)年に創業した老舗酒蔵・瀬戸酒造店のもの。1980(昭和55)年に自家醸造を中断したものの、2018(平成30)年に再開し、フランスで行われる日本酒コンクール「Kura Master」や世界最大のワインコンテスト「インターナショナルワインチャレンジ」など、数々のコンペティションで受賞する名品を生み出しています。そして、日本酒の醸造に欠かせないのが「発酵」です。本プランで味わう発酵料理は、瀬戸酒造店で作られたこだわりの麹・酒粕などを使用したOtonami限定のオリジナルメニューです。
地方創生事業で活躍する森隆信氏が代表取締役となり、新たに杜氏の小林幸雄氏を迎え、酒造りを再開豊かな水系が育む地場の食材と日本酒
体験は、あしがり郷 瀬戸屋敷と瀬戸酒造店についての歴史と、その日の料理に用いられる地元産の食材についてのレクチャーからスタート。露地栽培で育った穫れたての野菜は、みずみずしさと旬の力強さにあふれています。季節や日によって穫れる野菜もメニューも異なるため、何度訪れても新たな出会いがあることでしょう。そしてレクチャーの際に振る舞われる仕込水は、瀬戸酒造店でも使われている丹沢山水系の深層地下水。雄大な山々が育んだ清らかな地下水をじっくり味わいましょう。
山々に抱かれる開成町。6月頃には5,000株もの紫陽花と水田の美しい景観が広がる(5月下旬~6月中旬は「開成町あじさい祭り」のため催行がございません)レクチャー後には、屋敷から徒歩すぐの場所にある瀬戸酒造店を見学し、ショッピングを楽しみます。ずらりと並んだこだわりの日本酒の数々。洒脱なラベルに心をくすぐられるはず。開成町で有名な紫陽花の花酵母を使った日本酒「あしがり郷」、様々な酵母と醸造技術を組み合わせた「セトイチ」、そして、幕末から続く代表銘柄を復刻した「酒田錦」。個性の異なる3つのブランドを展開している瀬戸酒造店で、お気に入りの1本を探してみましょう。
セトイチの人気商品「かくかくしかじか(最右)」は、食前酒におすすめ。「食事前から会話が弾むように」と粋なネーミングの1本釜戸を使ったごはん炊きを体験
瀬戸酒造店から戻ったら、釜戸を使ったごはん炊きに挑戦します。地元のブランド米を水場で丁寧に洗い、地下深層水を加え火にかけます。薪の組み立て方や、火力調整に用いる火吹竹の使い方なども丁寧に教えてもらえるので、はじめてでも安心。
釜と対話しながらの炊飯は、現代の生活では得がたい貴重な体験釜から真っ白な蒸気が立ち昇りはじめたら一気に火力を強めます。この蒸気が白色から透明に変わったら炊き上がりのサイン。火力を落として約20分蒸らせば、ツヤツヤと輝く釜戸炊きのごはんが出来上がります。
「火吹竹」を使って体験する釜戸の火入れ余熱でごはんを蒸らしている間は、四季折々の花と緑が豊富な敷地内で自由に過ごすことができます。瀬戸酒造店で購入したお酒を味わったり、広々とした庭に出て自然に触れたり、縁側でくつろいだり……。日常の喧騒を忘れ、思い思いに過ごしましょう。
日差しが気持ち良い縁側はおすすめのくつろぎスポット発酵料理と日本酒のペアリングを堪能するひととき
ごはんが出来上がったら、囲炉裏を囲んで発酵料理と日本酒のペアリングを楽しみます。お膳を彩るのは、瀬戸酒造店のオリジナル発酵調味料を使った、様々な調理法の発酵食を味わえるOtonami限定のプレート。酒粕と旬の野菜を使った汁椀、調味料にもごはんのおかずにもなる醤油麴も付きます。特に、ふわふわと湯気を立てた炊き立てごはんは格別の味わいです。他にも、日本酒と相性の良い発酵料理が登場します。
この日のプレート料理は、梅味噌や醤油麹を使ったものなど6品。日本酒との相性をじっくり味わいたい(画像はイメージです。実際の提供内容と異なる場合があります)合わせる日本酒は、季節の料理やゲストの好みに合わせて当日セレクト。どんな日本酒と出会えるのかはお楽しみです。日本で古来から大切にされてきた発酵食の文化を、心ゆくまで味わいましょう。
あしがり郷 瀬戸屋敷特製の甘酒3種。足柄茶を使った抹茶ラテと甘酒の二層仕立て(上)は、目にも鮮やかな一杯(画像はイメージです。実際の提供内容と異なる場合があります)お酒が苦手な方には、あしがり郷 瀬戸屋敷特製の甘酒3種を食事と共に提供し、お持ち帰り用の焼き菓子セットを用意します。甘酒のほのかな甘さは、コーヒーや抹茶、フルーツとの相性も抜群。デザート感覚でお楽しみください。
お酒が苦手な方にも嬉しい、焼き菓子セットのおみやげ(画像はイメージです。実際にお渡しするおみやげとは異なる場合があります)発酵と共に歩んできた日本の食文化と歴史
訪れる季節やタイミングによっては、敷地内で育つ無花果や柿、枇杷などの収穫に立ち会えることも。さらに、希望者には最寄りの開成駅からトゥクトゥクに乗って周辺を見学できる送迎プラン(所要時間約20分)も用意しています。夏には夏の暑さを、冬には冬の寒さを感じながら眺める開成町の豊かな自然の姿は、心に残ることでしょう。夏の夜を飛び交う蛍や、晴れた日には山の向こうにそびえる富士山も見渡せるかもしれません。
爽やかな風を感じられるトゥクトゥクで送迎日本は発酵食が世界で最も豊富な国のひとつ。四季があり湿度の高いこの国の食文化は「発酵」と共にあると言っても過言ではありません。約300年という悠久の時を刻む古民家で昔ながらの日本の暮らしを体験し、身体と心を癒すひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
囲炉裏を囲んでの昔ながらの食事は、お腹だけでなく心までも優しく満たしてくれる(画像はイメージです。実際の提供内容と異なる場合があります)