足柄「あしがり郷 瀬戸屋敷」築300年の古民家で自然を満喫 −釜戸の火入れ体験＆囲炉裏での食事−

神奈川県内有数の古民家「あしがり郷 瀬戸屋敷」

箱根山、丹沢連山、松田山、不動山に囲まれた足柄平野の北部・開成町金井島地区に位置する「あしがり郷 瀬戸屋敷」。築300年という長い時を経てもなお原型を留める足柄地方を代表する茅葺屋根の古民家で、江戸時代の農村生活を現代に伝える文化遺産として「開成町指定重要文化財第1号」にも指定されています。

持ち主から開成町に寄贈された瀬戸屋敷は、復元作業などを経て2005（平成17）年に「あしがり郷 瀬戸屋敷」として一般に公開されるようになりました。敷地面積は約1,800坪。茅葺屋根の主屋をはじめ、枯山水の美しい前庭、水車小屋、土蔵、井戸などがあり、昔の農村ならではの暮らしを感じることができます。屋敷の周りを流れる清らかな水路にはサワガニなどが生息しており、夏の夜はホタルが飛び交う様も楽しめます。

みずみずしい野菜の調理と釜戸の火入れ体験

新鮮な野菜の調理と、釜戸の火入れ体験ができるところも本プランの魅力のひとつ。最初に、井戸のそばにある水場で地元産のお米を洗い、野菜を調理します。季節の野菜収穫体験（オプション）では、みずみずしい旬の野菜を綺麗に洗う体験から行い、移り変わる季節や自然のサイクルを感じることができるでしょう。

釜戸の火入れ体験では火力を維持する薪の組み立て方や、竹を使い空気を送る「火吹竹」の使い方などを事前に教わることができるため、初心者の方も安心です。瀬戸屋敷の釜戸は、修復されつつ使われ続けている昔ながらのもの。実際に火入れを体験し、今と昔の暮らしの違いを比べてみてください。

気ままに過ごす自由時間

体験の合間の自由時間は、主屋の縁側でくつろいでみたり敷地内を散策してみたり。ゆったりしたひとときを過ごせます。敷地内には、瀬戸屋敷が建てられた当時から存在する植物もあります。300年という長い時を経て佇む庭園の草木を眺めていると、慌ただしい日常生活で波立っていた心が少しずつ静かになっていくのを感じられるでしょう。

敷地内を散策してみると、屋敷横には竹林を整備した「竹林の小径」が現れます。竹林の中を歩き感じるのは、涼やかな空気とやわらかな静寂。都会ではあまり感じることのできない、ゆっくりとした時間が流れる空間です。

囲炉裏を囲んで知る昔の食と暮らし

食事をするだけではなく、家族のコミュニケーションの場としての機能も果たしていた囲炉裏。本体験では、そのような昔の暮らしに思いを馳せながら、囲炉裏を囲んで食事をいただきます。メインとなるのは、地元の老舗が作る豆腐や開成町で収穫された野菜などを使用した鍋料理。素材の旨みがしみ出た、心まで満たされる味わいです。

お膳に並ぶのは、地元のブランド米を使用したふっくらツヤツヤの炊きたて釜戸ごはんに、朝採れ野菜のおいしさが活きる季節の天ぷらや煮物など。“地産地消”の魅力が引き立つよう調理された品々は、都会では味わえない究極の贅沢かもしれません。食後には、日本の伝統的な発酵食である季節の甘酒もご用意。ゆったりとした時間を心ゆくまでお楽しみください。

四季折々の発酵食に触れる体験

発酵食作りもOtonamiプランならではの醍醐味のひとつ。伝統的な醸造技術を用いて丁寧な酒造りを行う開成町の酒蔵「瀬戸酒造店」の厳選された麹をベースに、醤油麹作りを体験できます。

開成町の自然を満喫するフルコースプラン

本体験のオプションとして、季節の野菜の収穫体験や、トゥクトゥクに乗って開成町の豊かな自然を満喫するフルコースプランもご用意。旬を迎えた野菜が実をつける姿や、スーパーで手に取る野菜とは異なるみずみずしさを、ぜひ感じてみてください。

また、田園風景と山々が美しい開成町を、トゥクトゥクに揺られながら周遊する体験はここでしか味わえない時間。土と緑と水の匂いがする爽やかな風が心地よく吹き、凝り固まった心と体がほぐれていくようです。

釜戸の火入れや囲炉裏を囲んでの食事、井戸の汲み上げや発酵食作りなどを通して、昔ながらの日本の暮らしを体感できる本プラン。穏やかに時間が流れる古民家で、慌ただしい日々から離れたひとときをお楽しみください。