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東京|武蔵小金井
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武蔵小金井「三光院」尼寺でいただく気品漂う竹之御所流精進料理 −西井香春氏が伝える作務禅の思想−

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体験の概要

600年以上の歴史をもつ竹之御所流精進料理を日本で唯一継承する臨済宗の尼寺「三光院」。東京・武蔵小金井にある緑豊かな境内にて精進料理の歴史を学びながら、竹之御所流精進料理の後継者で料理長の西井香春氏による精進料理のフルコースを堪能します。食事の前には季節の草花に彩られた境内を解説付きで巡り、美しい茶室にて三光院が大切にする「作務禅」の考え方を理解します。できたての精進料理をゆっくりと味わい、料理研究家としても著名な西井氏と歓談のひとときを楽しみましょう。

体験の特徴

・東京・武蔵小金井の三光院にて尼寺の歴史や文化を体感し、食や生活全般にかかわる禅の考え方を学びます。
・天皇家の皇女や公家の息女などのためにつくられた、素朴な美しさをまとう竹之御所流精進料理(12~13品)をいただきます。
・食後には、西井氏との歓談を楽しみながら体験を振り返ります。

7,900円〜
(名/税込)

2〜12名

約170分

開催日を確認

詳しい内容

武蔵小金井の地にひっそりと息づく尼寺文化

武蔵小金井駅から大通りを歩いて15分ほど。住宅街の先に、緑あふれる臨済宗泰元山「三光院」の山門が見えてきます。この寺院は1934(昭和9)年に創建された尼禅寺で、初代住職の米田祖栄禅尼は京都の尼門跡寺院・曇華院(どんげいん)から招かれました。皇女や公家・将軍家の息女が入寺した尼門跡寺院では、皇室ゆかりの御所文化が育まれ、その信仰生活や食事は通常の尼寺とは一線を画していました。ご門跡のもとで修業した祖栄禅尼によって、この地に尼門跡寺院の文化と竹之御所流精進料理がもたらされたのです。

三光院の山門。くぐり抜けると、重厚な本堂と、木々や苔の鮮やかな緑が出迎えてくれる

その後、二代目の星野香栄禅尼は、精進料理の素晴らしさを多くの人に伝えるため、一般の方への食事提供や料理教室を開始し、料理本の出版などにも尽力。そのような背景もあってか、三光院はとても開かれた雰囲気。食事・学びの場として、今も地元住民から親しまれています。尼門跡寺院の多くは一般に公開されず、信仰生活はベールに包まれていますが、三光院では精進料理をいただくことでその一端に触れることができるのです。

異色の経歴をもつ、竹之御所流精進料理唯一の後継者

三光院の料理長を務めるのは西井香春氏です。尼僧として三光院で暮らす西井氏が香栄禅尼に師事したのは、実は50歳を過ぎてから。16歳のときに親類を頼って単身渡仏、フランスの家庭料理を習得した西井氏は、名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」や「エコール・ルノートル」を首席で卒業。帰国後はフランス料理研究家・西井郁として名を馳せます。料理番組『きょうの料理』へのレギュラー出演、料理教室の主宰、レシピ本の出版など華々しく活躍した西井氏ですが、その胸には「日本の伝統文化を学びたい」という強い想いを抱えていました。

三光院の料理長であり、竹之御所流精進料理の唯一の後継者である西野香春氏

日本の伝統を包括するような尼門跡寺院の文化に憧れ、香栄禅尼に弟子入りした西井氏は、精進料理に魅せられます。自身の料理教室をたたみ、香栄禅尼から「香春」の僧名を与えられ、尼僧としてのキャリアをスタートさせました。そして長い修行生活を経て、三光院の料理長、竹之御所流精進料理の唯一の後継者となったのです。

本体験でいただく料理はすべて、西井氏がその日のゲストのために仕込み、もっともおいしいタイミングを見計らって提供します。旬の素材の風味を生かした味わいと気品あふれる美しさが魅力の、三光院ならではの精進料理を堪能しましょう。

境内を巡り、精進料理や禅の考え方を知る

本体験ではまず、講師とともに境内を散策し、茶室にて尼寺文化や禅の考え方について学びます。三光院では修行や信仰が日々の暮らしと密接に結びついており、代々の住職がその信仰生活を活き活きと営んだ様子が至るところに見受けられます。先代の香栄禅尼が手がけた可愛らしい石仏や、食堂へと向かう小道にデザインされた月のモチーフ、のびのびと茂る果樹や野菜、香草など、境内のそこかしこに尼寺らしい風雅を感じられることでしょう。

月の満ち欠けを表す装飾。三光院では、綺麗に食べ終わったお皿を満月に例える

境内を巡りながら、一角にある美しい茶室へ。ここでは資料をもとに、寺院の歴史や禅の考え方について学びます。「禅」と聞くと多くの人は坐禅をはじめとする修行を思い浮かべるかもしれませんが、三光院が重視しているのが「作務禅」です。作務禅は炊事・洗濯・掃除・経済活動など生活全般にかかわる禅のことで、生きるための行為そのものを修行とする考え方です。

静謐な趣のある茶室。窓から覗く木々の緑が鮮やか

作務禅の思想に加え、三光院では「自らの意思を持ち、それぞれの答えを導き出せるか」を大切にしています。禅についての知識を深めておくと、この後いただく精進料理のありがたみをより深く実感できます。

植物の手入れや食材の仕込みなど、根気のいる作業はどれも作務禅

シンプルながら洗練された精進料理を心ゆくまで味わう

茶室での講義を終えたら、いよいよ西井氏がつくる精進料理をいただきます。尼門跡寺院の作法に沿い、まずはお薄(薄茶)とお茶菓子が供されます。

最中はお客様が見えてから餡を詰めるこだわりよう。さり気ない心遣いがあたたかい(内容は体験日によって異なります)

食事の準備が整ったら、丁寧に仕上げられた精進料理が登場。料理長である西井氏がもっともおいしいタイミングを見計らい、配膳します。これは、「料理はつくりたてが一番おいしい」という竹之御所流の信念によるもの。作り置きせず、仕込みに時間を要する料理も提供日に合わせて一から調理する徹底ぶりです。

お煮しめの一例。大和芋の海苔巻きやごぼうの胡麻和えなど、素材の香りと味がしみじみと感じられる

竹之御所流精進料理のもうひとつの特徴は、出汁をほとんど使わないことです。これは、精進料理が大切にする淡味を生かすため。出汁で旨味を加える代わりに、手間暇かけて旬の素材のおいしさを引き出すのです。「竹之御所流精進料理は、尼さんがつくり続けてきた“欲のないお料理″。世の中においしい野菜料理はたくさんあるけれど、料理人が“自分“を出さずに“素材”そのものの個性を生かす、そんなところに良さがあると思います」と、西井氏は語ります。

西井氏によって手がけられた料理を、あたたかいままにいただける贅沢

料理にまつわるエピソードから御所流の文化を感じとる

フルコースの料理は12~13品で、その献立は毎月替わります。そのすべてが素晴らしくおいしいのはもちろんのこと、一品ごとに禅の思想や意味合いが込められています。例えば、「インドのうさぎ」という名のついた豆腐料理は、インドの古い説話『ジャータカ物語』にちなんだもの。料理の名前の由来や特徴を聞き、ゆっくりと味わいながら、込められた意味についても思いを巡らせてみましょう。(内容は体験日によって異なります)

皮目の瑠璃色が鮮やかな茄子田楽「木枯らし」は、楽器の琵琶の名器にちなんで名づけられたという(内容は体験日によって異なります)

竹之御所流精進料理には、長年守られてきた口伝の料理が豆腐を使ったものだけでも300種類以上あるといいます。私たちも聞きなじみのある「おでん」や「おばん」といった女房言葉(宮中で位の高い女官が使った言葉)からも、その長い歴史を感じ取ることができます。一方で、コースの中には「香栄豆腐」や「木枯らし」、「にゃくてん」など、三光院で生み出された新しい精進料理も登場します。(内容は体験日によって異なります)

季節のおばん。出汁を使っていないのが信じられないほど、素材の旨味が口の中に広がる(内容は体験日によって異なります)

料理が生まれた時のエピソードを聞けば、歴代住職の人となりが浮かび上がります。どこか異国の風を感じる一皿には、西井氏のアイデアが盛り込まれているかもしれません。三光院の自由で創意工夫に満ちた信仰生活を想像するのも楽しいひとときです。

料理で禅の道を追求する西井氏との心癒される交流

体験の最後には、西井氏との歓談時間が設けられています。料理に関してはストイックな西井氏ですが、お話ししてみるととても朗らかでフランクなお人柄。精進料理のことはもちろん、尼僧としての暮らしや尼門跡の魅力など、この機会にぜひ質問してみましょう。

自然体で話題豊富な西井氏との交流は楽しく、つい時間を忘れてしまいそう

体に染みわたるような精進料理のやさしいおいしさと、周囲の人の心まで照らしてくれるような西井氏の人柄に触れ、三光院での時間はあっという間に過ぎてゆきます。禅寺や精進料理と聞いて想像するような敷居の高さや、「こうしなければいけない」といった形式へのこだわりは、ここにはありません。心も体も軽やかになるような三光院の料理と文化を、自分なりの解釈で楽しみ、感じてみてください。

四季折々の草花に囲まれた境内で心安らぐひとときを

事業者画像

提供
臨済宗 泰元山 三光院

京都の尼門跡寺院・曇華院の流れを汲む、武蔵小金井の尼寺。初代住職の米田祖栄禅尼から二代目・星野香栄禅尼、そして現料理長の西井香春氏へと、600年以上の歴史を持つ竹之御所流精進料理を継承している。西井氏は料理研究家としても著名で、寺の一角にある食堂「十月堂」で精進料理のコースを提供。精進料理教室の開催、精進料理本の出版など、その普及と継承に力を注いでいる。

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お客様の声

お客様の声の写真

一品ずつあたたかいままでいただく精進料理はとてもおいしく、煮物や田楽、お豆腐料理に揚げ物と、ボリュームもたっぷりでした。昆布出汁しか使っていないと聞きましたが、素材の味が感じられて物足りなさはまったくなく、満足感がありました。自然が豊富なお寺で、苔も観察できます。

東京都 30代 女性

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精進料理の味わい深さ、三光院のお庭にある素朴な石仏、木々、かつて音楽室だったお部屋でのお食事、どれも素晴らしかったです。すべての行程においての説明、特に禅についての話は興味深く聞かせて頂きました。また、最後に西井先生と直接お話ができ、素敵なお人柄に触れることができ、感激しました。

東京都 50代 女性

お客様の声の写真

閑静なお寺の中でとても貴重な体験ができました。どのお料理も美味しく「淡味」を味わうことができ満足です。一つひとつの献立に禅の思想が込められていると伺い、西井香春先生の魂が入ったお料理をありがたく頂きました。日頃忙殺しがちな毎日ですが、「食」の尊さに改めて感じました。三光院の歴史も詳しく教えて下さり、ただお食事に伺うよりも沢山のことを学ぶ貴重な学びの機会となりました。

東京都 60代 女性

開催場所

臨済宗 泰元山 三光院


〒184-0004 東京都小金井市本町3-1-36
・JR中央線 武蔵小金井駅北口より徒歩約15分
・西武バス 「花小金井駅入口」バス停より「武蔵小金井駅行き」に乗車、「本町2丁目」バス停にて下車、徒歩約5分

予約について

催行決定日よりご希望の日付を選択してください

催行日時|週2回(火・木曜)11:30〜14:20 ※三光院の開門は11:00です。開門前にお越しいただいても境内にはご案内しかねますのでご了承ください。

※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。

現在ご予約が可能な催行日がございません。

即時予約

リクエスト予約

残数僅か

受付終了

開催なし

〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。


料金

7,900円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料、お食事、お茶、お菓子


催行人数

最少催行人数:2名(予約期限までに最少催行人数に満たなかった場合、本体験は開催されません。ご了承くださいませ)
※1回12名限定
※1名からご予約いただけます


体験の流れ

1.臨済宗 泰元山 三光院に集合(体験開始の5分前にお集まりください)
2.境内案内、茶室にて座学(約30分)
3.竹之御所流精進料理をいただく(約120分)
4.西井香春氏との歓談(約20分)
5.解散

※三光院の開門は11:00です。開門前にお越しいただいても境内にはご案内しかねますのでご了承ください。
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。


キャンセルポリシー

開催168時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%


お持ち物

メモをとりたい方は筆記用具をお持ちください。


服装

・境内を歩くため、かかとの高いヒールやパンプスはお控えいただくことをおすすめいたします。
・香水や香りの強いものはお控えください。 


お支払方法

クレジットカードでの事前決済となります。


参加条件

10歳以上、18歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。


予約期限

開催日の7日前まで。


特記・免責事項

・やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
・精進料理はヴィーガン料理とは異なります。砂糖などの調味料を使用しておりますのであらかじめご了承ください。
・精進料理は西井氏がおひとりでつくっています。料理提供中は西井氏へのご質問はお控えいただき、気になることはお食事後の歓談にてお尋ねください。
・お食事の時のみOtonami以外のお客様がいらっしゃる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・境内のご案内と茶室での座学は講師が担当します。参加人数により、精進料理の配膳も西井氏が担当できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・基本的にアレルギーや好き嫌いへの対応はできかねます。お食事のアレルギーがある場合はご予約時に「主催者からの質問」にお答えください。
・自然豊かな環境のため夏場(6〜9月頃)は蚊が多くいます。気になる方は虫よけ対策をお願いいたします。(虫よけスプレーは境内に入る前にご使用いただき、体験中はご遠慮ください)

よくあるご質問

4台分ご用意がございます。ご予約は不要です。

境内やお料理はご自由に撮影いただいてかまいません。ただし、内観を撮影される際には他のお客様が写り込まないようご配慮をお願いいたします。

全て椅子席となっておりますので、正座の必要はございません。

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