「平河町かなや」元タカラジェンヌの日本舞踊家・白鳥佑佳氏に学ぶ大人の所作 −ランチコース付き−

和洋の芸能を極めた白鳥佑佳氏に学ぶ、日本文化の美しさ

花柳流師範であり日本舞踊家の白鳥佑佳氏。文化庁委託事業「伝統文化子ども教室」をはじめ、日本の伝統文化を後世に伝えるワークショップの開催や講演活動など、国内外で精力的に活躍しています。2014（平成26）年にはそれらの功績が認められ、日本に関するあらゆる分野で高い貢献度を誇る人を表彰する「東久邇宮文化褒賞」を受賞しました。

白鳥氏は、元タカラジェンヌという経歴の持ち主でもあります。幼少期から日本舞踊や音楽に親しみ、首席で宝塚音楽学校に入学。宝塚歌劇団で、和洋や時代を問わず様々な舞台芸能を極めました。「退団後に日本舞踊家の道に進んだのは、日本人の感性がもっとも美しく表現できる日本舞踊の世界にあらためて魅せられたから」と白鳥氏。本プランでは、白鳥氏に直接会食のマナーや所作を学びながら、日々の何気ない立ち居振る舞いに宿る日本文化の美しさを体感します。

モダンジャパニーズレストラン「平河町かなや」で上質なひとときを

体験の舞台は、日本最古のリゾートホテルをルーツに持つ金谷ホテル観光グループが手がける「平河町かなや」。かつて多くの美食家に愛された伝説のレストラン「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」から「和敬洋賛（和を敬い､洋を讃える）」の哲学を受け継いだモダンジャパニーズレストランです。モダンで落ち着いた店内を見渡せば、そこかしこに貴重な美術品コレクションがさりげなく飾られ、ゲストを楽しませてくれます。

講座は「平河町かなや」の趣深い個室を貸し切って開催。上質な空間で非日常を楽しみつつ、実際の会食シーンをイメージしながら、正しいマナーと美しい所作を身につけましょう。

和やかな座談会形式で、日本文化に宿る「心」を学ぶ

席に着いたら、白鳥氏による会食マナーと所作講座がスタート。講師が壇上にあがる大人数の講座とは異なり、白鳥氏と同じテーブルを囲んで和やかに語らいながら進行します。「伝統文化を学ぶ講座では、身構えたり緊張したりする受講生が多いのですが、ぜひリラックスして、日常にも活かせる感性を身につけてほしい」と語る白鳥氏。その優しく穏やかな人柄に、自然と気持ちがほぐれてゆくことでしょう。

「礼儀・作法・所作」といった言葉の意味について触れてから、正しい姿勢や箸づかい、器の扱い方などの細部を実践的に学びます。「会食時のマナーや所作も、根底に流れる考え方は日本舞踊と同じです。細かいテクニックを学ぶだけでなく、そこに心が伴うことで意味のあるものになるのです」と白鳥氏。どうしてその動きが生まれたのかに思いを馳せながら、様々なシーンで役立つ所作を磨いていきます。

美しい所作を意識しながら季節のお料理を満喫

基本を学んだら、いよいよ実際にランチコースをいただきながら、一つひとつの所作を体に落とし込みます。本プランで提供されるのは、「平河町かなや」のエッセンスを加えた、Otonami限定の贅沢なランチコース（メニューは季節ごとに変わります）。「金谷玉子」や「和風ビーフシチュー」などは金谷ホテル観光グループの旅館やホテルでも提供される名物料理ですが、シェフごとに味付けのオリジナリティがあり、季節によっても異なる趣向を楽しむことができます。

会食の流れに沿った所作指導には、椅子に美しく腰かけるコツから、箸や器の扱い方、食べ進めるときの順序まで、大人が知っておきたい一生ものの知識が随所にちりばめられています。椀物やお造りなど、基本の和食のいただき方はもちろんのこと、ビーフシチューをお箸でいただくときの注意点や、洋装でも使える懐紙の活用法まで、和洋の要素が組み込まれた「平河町かなや」の料理ならではのマナーも学べます。

非日常のひとときを日常に活かす。日々の暮らしで育む感性

講座中は、誰もが憧れてしまうような白鳥氏の美しい立ち居振る舞いと、「平河町かなや」の非日常の空間に、つい現実を忘れてしまいそうになります。しかし、白鳥氏は「大切なのは伝統文化を特別視せず、日常にも活かすこと」だと話します。正しいマナーを学ぶのは何歳からでも遅くはありませんが、体に染み込ませるのには時間を要するもの。「平河町かなや」の料理を楽しみながら学んだ美しい所作を忘れずに、会食シーンだけでなく日常生活にもぜひ取り入れてみてください。