目黒「蟠龍寺」モダン金継ぎを通して学ぶ“不完全の美” −芸術と縁の深い古刹にて−
体験の概要
東京・目黒の「蟠龍寺」にて伝統技術「金継ぎ」を体験。鎌倉彫の伝統継承者・三橋鎌幽氏が認めた講師が2名体制で丁寧に手ほどきします。簡易金継ぎの手法を用いるため、修復した小皿は当日に持ち帰り可能。蟠龍寺は阿弥陀如来と芸術を司る辯才天を祀る由緒ある寺院です。アートに縁のある場所で金継ぎに没頭し、日本の伝統と心に触れるひとときを楽しみましょう。
体験の特徴
・芸能・芸術などを司る辯才天を祀る古刹にて、伝統的でありながら現代アートとして世界でも注目される金継ぎを体験。
・鎌倉彫の伝統継承者・三橋鎌幽氏のもとで技法を習得した講師が丁寧に指導します。
・金継ぎがはじめての方にもおすすめ。修復した小皿は当日持ち帰ることができます。
※こちらのプランもおすすめです。
〈 三橋鎌幽氏総監修「金継ぎ青柳」オリジナル・モダンな青継ぎと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて− 〉
〈 鎌倉彫の継承者・三橋鎌幽氏に教わる、自分で彫る箸作りと坐禅体験 −北鎌倉「点心庵」にて− 〉
8,800円〜
(名/税込)
1〜10名
約90分
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詳しい内容
表現者と縁深い古刹・蟠龍寺
東京・目黒にある浄土宗の古刹、蟠龍寺。目黒駅周辺に点在する山手七福神のうち唯一の女神であり、江戸時代中頃より江戸裏鬼門の鎮主として庶民の信仰を集めてきました。本堂には優しい顔立ちの阿弥陀如来像が祀られるほか、本堂脇の岩窟には石像の辯才天が、辯天堂には木造の辯才天が安置されています。
金継ぎを体験する前に、蟠龍寺の吉田龍雄住職が本堂と辯才天へご案内。蟠龍寺の辯才天は、音楽や芸術の上達にご利益があるといわれています。その縁か、蟠龍寺は表現する人と関わりの深いお寺。近年ではアーティストや演奏家など、様々な表現者とともにワークショップやイベントを開催しています。
吉田住職は、増上寺に長年奉職したのち生家の蟠龍寺に入寺。増上寺勤務時にアートを通してお寺を知ってもらう活動に取り組んでいたことから、蟠龍寺でも仏教とアートをつなぐ取り組みを積極的に行っています。「表現者が培ってきたまなざしは、問いを孕むものだと思います」と吉田住職。蟠龍寺は、日常から自分を切り離して金継ぎに没頭するのにうってつけの場所といえるでしょう。
金継ぎを通して伝える日本の美意識
鎌倉時代より800年続く仏師の血筋を引く鎌倉彫の伝統継承者、三橋鎌幽氏。鎌倉に構える工房「弍陽堂」では、建長寺や円覚寺に出入りする職方として、古くから仏具や茶道具の制作に携わってきました。仏具制作を通じて膨大な図案や多様な技法を継承し、「禅」に育まれてきた鎌倉彫の歴史を現代に伝えています。伝統と最新の技法を駆使して作り上げる三橋氏の作品は唯一無二であり、国内外で注目されています。
また、代々漆工の金継ぎ技法も継承し、三橋氏は金継ぎを通して子どもたちや外国の方へ日本の文化を伝えることをミッションに掲げています。2022年には金の代わりに青い顔料を使う「青継ぎ」を商標登録し、金継ぎに新風を起こしています。
本体験では、三橋氏が金継ぎの技術を直接伝授しその手腕を認めた専任講師が2名体制で指導。それぞれ茶道や着物など異なるバックボーンを持ち、金継ぎを通して日本文化の価値観を伝える講師陣が結集します。
日本の侘び寂びを体現する金継ぎ
本堂と辯才天をお参りした後、会場となる離れ「一雨堂」へ。まずは金継ぎのレクチャーからスタートします。金継ぎは、割れたり欠けたりした陶磁器を漆で継いで装飾する伝統技術。15世紀頃から始まったとされ、主に茶道具の修繕に用いられてきました。
近年、金継ぎはアートとしても注目され、国内のみならず海外にも広まっています。その理由のひとつは、完璧ではないものにこそ価値を見出す「侘び寂び」の精神を金継ぎが体現しているためでしょう。傷を隠すのではなく、あえて装飾して美しく生まれ変わらせる。それはあたかも、失敗や挫折を受け入れることで成長していく人生のよう。金継ぎは、ただ壊れた器を修繕する以上の意味を持つのです。
壊れた器に新たな命が吹き込まれる
金継ぎの歴史やその精神について学んだら、次はいよいよ体験へ。本体験では、本漆の代わりに合成接着剤を用いる簡易金継ぎを行います。本来なら金継ぎの全工程は2〜3ヶ月かかりますが、簡易金継ぎの手法を用いることで修繕した器は当日持ち帰ることができます。
次に、合成樹脂「新うるし」の上に筆を使って金粉をトントンと撒いていきます(本体験では、金ではなく真鍮粉を使用)。継ぎ目の上に金が広がる瞬間はとても華やかで美しく、壊れた器に新たな生命が吹き込まれるかのようです。
壊れてしまっても、直せばもっと美しくなる
最後に、真綿で優しく円を描くようにして金をなじませます。この段階で梱包して持ち帰れるので、自宅で丸一日乾かした後に優しく洗い流しましょう。自分の手で継いだ器には特別な愛着が沸いてくるでしょう。
講師の一人である鈴木規子氏は「壊れてもいい。壊れて直したらもっと美しくなる。そんな哲学が自分の中に入っていけば、生き方そのものも変わるかもしれません」と話します。緑豊かな蟠龍寺で、金継ぎを通して心豊かなひとときを過ごしてみませんか。
提供 「金継ぎ青柳」総監修:三橋鎌幽
提供
「金継ぎ青柳」総監修:三橋鎌幽
1980年鎌倉生まれ。鎌倉時代より続く仏師の血筋に生まれる。800年続く伝統技の鎌倉彫を担う伝統継承者。2000年に父・三橋鎌嶺氏に師事。心の鍛錬と仏師の初心を得るため建長寺にて禅を学び、2010年には建長寺の吉田老師より「鎌幽」の号を拝銘。仏具や茶道具の制作を中心とし、一方でアーティストとしての活動も行い、国内外へと作品を発信している。
講師(左から)
※本体験では三橋鎌幽氏による指導はございません。
鈴木規子(金継ぎ青柳 専任講師)
教師として長く教育に携わる。金継ぎを通じて日本文化の素晴らしさと可能性を伝え、その魅力を感じてもらいたいと願う。
天野仲香子(金継ぎ青柳 専任講師)
長年の海外生活で培った英語力と、看護師の経験によって育まれたホスピタリティをもとに、安心感のあるレッスンで金継ぎの魅力を伝える。着物や茶道にも精通。
原亜依子(金継ぎ青柳 専任講師)
茶道や寺社仏閣巡りを趣味とし、日本文化に精通。丁寧な傾聴と寄り添う姿勢で受講者に接し、ホスピタリティにあふれるレッスンを提供。
川井弘絵(金継ぎ青柳 専任講師)
外資系銀行勤務や海外生活経験を経て、着付け講師として活躍中。ホスピタリティと日本文化に対する深い理解を持ち、心温まるレッスンを提供。
山本麻友美(金継ぎ青柳 専任講師)
海外生活で培った英語力を生かし、日本文化の魅力を伝える。金継ぎを通じて、欠けた器に新たな美を生み出す喜びを共有したいと願う。
提供 浄土宗蟠龍寺
提供
浄土宗蟠龍寺
1648(慶安元)年に開創された称明院を、増上寺の霊雲上人が1708(宝永5)年に霊雲山称明院蟠龍寺として改名再建。山手七福神のひとつとして親しまれ、阿弥陀如来と共に芸能・芸術などを司る辯才天が祀られている。アート活動を通してお寺を知ってもらう活動に取り組み、様々なイベントを積極的に開催。
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開催場所
浄土宗蟠龍寺
〒153-0064 東京都目黒区下目黒3-4-4
【電車の場合】
・JR山手線、東急目黒線 目黒駅より徒歩約10分
・東急目黒線 不動前駅より徒歩約10分
【バスの場合】
目黒駅・渋谷駅・五反田駅からバスの本数が多いため、バスでのご来場をおすすめいたします。 路線図や時刻表などの詳細は「東急バス」のWebサイトよりご確認ください。
▼目黒駅から
・東急バス 黒01,02,06,07,09系統「目黒駅前」より東急バスに乗車、「大鳥神社前」バス停まで約5分、バス停より徒歩約5分
※目黒駅の改札を出て左手のバス停から、黒01「大岡山小学校前ゆき」黒02「二子玉川駅ゆき」が頻繁に出ており便利です。
▼渋谷駅から
・東急バス 渋41,42,43系統「渋谷駅」より東急バスに乗車、「大鳥神社前」バス停まで約30分、バス停より徒歩約5分
▼五反田駅から
東急バス 渋72系統「五反田駅」より東急バスに乗車、「大鳥神社前」バス停まで約25分、バス停より徒歩約5分
予約について
催行決定日よりご希望の日付を選択してください
催行日時|火・金曜 10:30〜12:00、13:00〜14:30
※日により開始時間が異なる場合があります。詳しくは催行決定日の日付をクリックして、開始時間をご確認ください。
現在ご予約が可能な催行日がございません。
即時予約
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残数僅か
受付終了
開催なし
〇即時予約は、Otonamiサイト上で予約が完了した時点で予約が確定します。
□リクエスト予約は、お客様のリクエストに沿って空き状況を確認、後日予約の受付可否をご連絡します。
料金
8,800円(名/税込)
料金に含まれるもの 体験料、講習料、材料費、施設利用料
催行人数
1回10名限定
※1名からご予約いただけます
体験の流れ
1.浄土宗蟠龍寺に集合(体験開始の10分前にお集まりください)
2.ご住職による本堂と辯才天のご案内(約10分)
3.金継ぎについてのお話(約10分)
4.金継ぎ体験(約70分)
5.解散
※上記の流れは目安です。当日の状況によって変更になる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
キャンセルポリシー
開催24時間前を過ぎてのキャンセル:ご予約料金の100%
お持ち物
特にございません。
※金継ぎをした器を入れる箱は現地にてご用意いたします。袋が必要な場合はご自身でお持ちください。
服装
特にございません。
お支払方法
クレジットカードでの事前決済となります。
参加条件
7歳以上、10歳未満の方は保護者の同伴が必要です。
※お子様がご参加される場合、同伴者の方も1名様分の料金を申し受けます。
予約期限
開催日の5日前まで。
特記・免責事項
やむを得ない事由により中止になる場合や体験内容に変更が生じる場合があります。あらかじめご了承ください。
よくあるご質問
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