小さな欠けから生まれる、ひとつの物語。
そのうつわはやがて愛おしい宝物になる。

初心者でも気軽に体験できる
日本の伝統工芸「金継ぎ」。

魅力あふれる奥深い世界へ、
そっと一歩を踏み出してみませんか。

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大人の“はじめて”体験帖

金継ぎが伝える、再生のやさしいかたち。

割れや欠けも、大切な物語のはじまり

お気に入りの器が割れたり欠けたりしたとき、私たちはつい「もう使えない」と思ってしまいます。金継ぎは、そんな日常の“ひとつの終わり”を、“新しい物語のはじまり”に変える手仕事です。

ヒビや欠けた部分に漆を塗り、金や銀で継いでいく――。その工程には、時間と手間がかかります。そのぶん、器に向き合うまなざしや手の温度が、そのまま仕上がりに宿ります。ただ元通りに直すのではなく、傷をあえて見せながら、新たな美しさとして受け入れる。それは、「完璧」ではなく「不完全」を肯定する、日本独自の美意識にも通じています。

「難しそう」という金継ぎの先入観をほどいてみる

金継ぎに対して、「専門的で複雑そう」「道具をそろえるのが大変そう」といったイメージを持っている方は多いかもしれません。たしかに本漆を使った本格的な金継ぎには、技術が求められる場面もあります。しかし、基本の作業は意外とシンプルで、地道にひとつずつ工程を重ねていくことで、うつわに自分だけの表情が生まれます。近年では、初心者でも気軽に取り組めるワークショップや簡易的な材料を使った金継ぎキットも増え、金継ぎはより身近なものになっています。

【金継ぎの基本的な作業手順】 (割れた器の場合)

1.割れた破片を接着する
漆や接着剤を使用して、割れた破片を慎重に接着する。

2.パテやペーストで隙間や段差を埋める
漆に小麦粉や木粉を混ぜたパテや、漆と土を混ぜたペーストを使って、隙間や段差を埋める。

3.漆を塗る
修復部分に漆を塗り、仕上げの下地をつくる。

4.金粉を蒔く
漆の上から金粉を蒔き、装飾を施す。

金継ぎに込める想いとまなざし ── 金継ぎ師が語る、その魅力

金継ぎに興味があっても、はじめての一歩には迷いがつきもの。また、誰に教えてもらうのかということも大切なポイントかもしれません。そこで、Otonamiの金継ぎプランで講師を務める金継ぎ師のおふたりに、金継ぎの魅力や金継ぎ師としての営みに込める想いを伺いました。

桐原かほりさん
本漆を使った本格金継ぎの魅力を伝える「金継ぎ撫日子」を主宰。美術大学を卒業後、フォトグラファーとして活動。金継ぎの美しさに惹かれ、2014年にこの世界へ。その美的センスを活かした本格的な金継ぎが人気を博す。

「器の割れ方は選べません。でもその偶然が生み出したヒビの美しさにこそ、圧倒され魅了されます。金継ぎをすることで、偶然生まれたそのヒビをより美しく魅せ、価値をより高めたいと思い、日々器と向き合っています。器にとっても第二の人生、そして使い手も新たな価値を器に見い出し、末永く使っていただけたら嬉しいです。」

鈴木規子さん
「金継ぎ青柳」専任講師。40年間教育困難校を中心に教鞭を執り、生徒の人生相談や不登校支援に携わる。定年退職後、茶道、金継ぎを通じて和文化の魅力を伝える活動を開始。

「日本には、普通なら“負”と思われるもの、例えば「不完全」「アンバランス」「歪み」にこそ美を見出し、大切にする美学があります。金継ぎは、言葉ではなく、手を動かすことで、視点や価値観を変える体験ができます。本来心の奥に持っている自分の価値を見出し、そこから日本文化が持つ果てしない美を見つけ出すきっかけにしてほしいと願っています。」

はじめての金継ぎが教えてくれたこと ── 実際に体験した方の声から

Otonamiでは、初心者の方でも気負わずに楽しめる金継ぎプランをラインナップしています。ご自身のうつわの持ち込みができるものから、あらかじめうつわが用意されているプランまで、内容は様々。どのプランも、金継ぎの基本的な工程を講師に教わりながら、自分の手で直すことができます。静かに手を動かしながらうつわと向き合うひとときは、多くの方にとって特別な体験となっているようです。実際に金継ぎを体験された方々の声から、その魅力の一端をのぞいてみましょう。

「金継ぎは難しいものだと思っていてなかなか重い腰が上がりませんでしたが、先生の親切なご指導のおかげで完成できたのが嬉しかったです。」
(東京都 60代 女性)

 

「大切なグラスが金継ぎによって素敵なグラスに生まれ変わりました。前より愛おしく感じます。」
(東京都 50代 女性)

 

「ずっとやってみたいと思っていた金継ぎ。不器用なので不安もありましたが、先生の手をお借りしつつ、集中しながらの作業はあっという間でした。仕上げの磨きをした後の金の輝きは本当に美しいです。」
(大阪府 50代 女性)


継いだ景色と共に歩み続ける暮らし

金継ぎでは直した部分を「景色」と呼びます。ヒビや欠けは、隠すのではなく、あえて見せるもの。“傷あと”ではなく、“これからを共にする表情”といえるかもしれません。まっすぐでもなく均一でもないその継ぎ目に、うつわが歩んできた時間と使い手の思いが映し出されます。ほんの少しのヒビや欠けを見つめ、手を動かし、ゆっくりと直す時間。それは、ものを修復するという行為を通じて、自分の感性をととのえていくような営みにも感じられるでしょう。

壊れたら手放すのではなく、すでにあるものを生かす方向に、関心が向かっている今。金継ぎは、そんな価値観のなかでふたたび注目されています。うまくやろうと気負わずに、まずは自分の手で直してみる。それだけで、うつわとの関係も自分の感覚も、少しずつ変わっていくかもしれません。そんな穏やかな変化を、暮らしの中に取り入れてみませんか。

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¥8,000〜

【会場】東京・丸の内「Otonami Lounge Tokyo」
【講師】金継ぎ師・桐原かほり氏
【所要時間】約1時間30分

▼金継ぎの内容
・うつわの持ち込みが必要(条件あり)
・装飾はゴールド系の金属粉・銀・錫・真鍮からお好みで選べる
・修復後は食器として利用可能(本漆を使用)

▼体験のポイント
・複数回(目安として5回〜)通うことで、基本の接着から仕上げの装飾までじっくり取り組める

¥8,800〜

【会場】東京・芝「芝パークホテル」
【講師】金継ぎ師・鈴木規子氏
【所要時間】約90分

▼金継ぎの内容
・うつわの持ち込み不要
・会場でお好きなうつわをセレクト可能
・完成品は当日お持ち帰り可能
・修復後は鑑賞用を推奨(合成漆を使用)

▼体験のポイント
・約2,000冊の書籍が並ぶホテル内のライブラリーラウンジにご招待

¥8,800〜

【会場】東京・南青山「うつわ 御結 HANARE」
【講師】金継ぎ師・萩原利之氏
【所要時間】約2時間30分

▼金継ぎの内容
・うつわの持ち込みOK(条件あり)
・オプション(有料)にてうつわの購入可能
・完成品は当日お持ち帰り可能

▼体験のポイント
・和食器の選び方や扱い方を学べる講座とティータイム(お茶・お菓子)付き

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